2014
12.3115:00

2014年の災害を振り返る<その2:7月~12月>

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レスキューナウ 危機管理情報センターでは、広範囲に大きな影響を及ぼす災害や、多数の死傷者が発生した事故・事件の際などに、「大規模災害速報」「風水害関連情報」等で被害状況について随時情報掲載を行っています。
2014年を締めくくるにあたり、改めて今年発生した国内の災害および海外での災害のうち邦人死亡案件について振り返ります。

※気象データや被害の内訳については、原則的にレスキューナウによる情報取りまとめ時のものです。それぞれの記事の最終更新日以降の状況については反映されていないことがあります。
※1月~6月については、12月30日に掲載しています。
・2014年の災害を振り返る<その1:1月~6月>

http://www.rescuenow.net/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b9/2014%e5%b9%b4%e3%81%ae%e7%81%bd%e5%ae%b3%e3%82%92%e6%8c%af%e3%82%8a%e8%bf%94%e3%82%8b%ef%bc%9c%e3%81%9d%e3%81%ae1%ef%bc%9a1%e6%9c%88%ef%bd%9e6%e6%9c%88%ef%bc%9e/

●7月
【大雨】3日~4日:九州北部で大雨、浸水被害相次ぐ
[被害]死者1人(福岡県)、浸水60軒超(福岡県、熊本県、長崎県など)
活発な梅雨前線の影響で、福岡県、熊本県、長崎県で7月としては記録的な大雨。家屋浸水などの被害があったほか、九州北部の一部自治体で避難勧告が発令された。

【地震】5日:岩手県沖でM5.9・最大震度5弱の地震
07:42頃発生、岩手県宮古市で震度5弱を観測。地震による大きな被害の情報なし。

【地震】8日:北海道石狩地方南部でM5.6・最大震度5弱の地震
18:05頃発生、北海道白老町で震度5弱を観測。地震による大きな被害の情報なし。

【台風】6日~11日:台風8号が西日本・東日本南岸に接近・上陸、沖縄で特別警報発表
[被害]死者7人(沖縄県、長野県など)、負傷者63人(沖縄県、鹿児島県、愛知県など)、家屋損壊約80軒、浸水数100軒以上
台風8号は非常に強い勢力で沖縄県に接近した後、10日朝に鹿児島県阿久根市付近に上陸し、四国・紀伊半島・関東南部を通過して本州の東海上へ抜けた。
事前に気象庁から「7月に日本列島に接近する台風としては過去最強クラス」との注意喚起がされ、沖縄県では大雨・暴風・波浪・高潮の特別警報が発表された。これに伴い、沖縄県では一時59万人あまりに避難勧告が発令された。
沖縄など南西諸島では大雨や暴風の被害、また九州から東北にかけては台風接近前から梅雨前線による大雨が降り続き、各地で浸水や土砂災害が相次いだ。9日夕方には長野県南木曽町で土石流が発生し住宅を直撃、男子中学生が死亡したほか、橋梁が流失するなどしてJR中央本線が一部区間で1ヶ月近く運転を見合わせた。

【地震・津波】12日:福島県沖でM7.0・最大震度4の地震、津波注意報発表
[被害]負傷者3人(福島県)
04:22頃発生、宮城県岩沼市、福島県いわき市、郡山市、栃木県大田原市、茨城県常陸太田市などで震度4の揺れを観測したほか、北海道から近畿地方までの広い範囲で揺れを観測した。
地震発生直後の04:26から06:15まで岩手県、宮城県、福島県の沿岸部に津波注意報発表、岩手県と宮城県で20cmの津波を観測し、岩手県と宮城県の沿岸部には避難勧告が発令された。地震の揺れに伴う転倒などで負傷者があったが、津波による被害はなし。

●8月
【大雨】2日~5日:四国地方で記録的豪雨、高知県・徳島県を中心に浸水被害相次ぐ
[被害]死者1人(徳島県)、負傷者2人(高知県)、浸水1200軒以上(高知県、徳島県)
東シナ海をゆっくり北上した台風12号に向かって暖湿流が長期間入り続け大雨に。72時間雨量が高知県では1200mm近く、徳島県では650mm近くに達するなど、もともと雨の多い四国地方としても記録的な雨量を記録した。
四国各地で浸水や土砂災害による被害があった。また、一時、高知市の全域(33万人以上)に避難勧告が発令されるなど、高知・徳島・愛媛の各県の広い範囲に避難指示・避難勧告が発表れた。

【大雨】6日:中国地方西部と東北地方北部で記録的大雨
[被害]死者・不明2人(広島県、山口県)、浸水140軒以上(山口県、青森県、広島県)
東北地方に停滞する前線に向かって暖湿流が流れ込み、各地で8月のこれまでの記録を上回る雨量を記録。広島県と山口県で土砂災害、青森県では浸水による被害が多かった。

【台風】8日~11日:台風11号が四国・近畿を縦断、各地で浸水・暴風・突風による被害、三重県で大雨特別警報発表
[被害]死者・不明10人(大阪府、香川県など)、負傷者82人(大阪府、愛知県、宮崎県など)、家屋損壊350軒以上(栃木県、三重県、大阪府など)、浸水600軒以上(高知県、岡山県、兵庫県など)
台風11号は、夏台風特有のゆっくりした速度で大東島地方を通過し西日本に接近、10日朝に高知県安芸市付近と兵庫県赤穂市付近に上陸、四国・近畿地方を縦断して日本海へ抜けた。
四国では、8月上旬から1000mmを超える大雨が降っていたところへ更にこの台風で1000mm以上の雨が降った。また、三重県では72時間雨量が600mmを超え、大雨特別警報が発表された。
西日本を中心に広い範囲で、台風による大雨や暴風による死傷者や浸水被害があった。また、台風から比較的離れた栃木県をはじめ、三重県、宮崎県などで相次いで突風が発生し、家屋損壊などの被害があった。

【地震】10日:青森県東方沖でM6.1・最大震度5弱の地震
12:43頃発生、青森県七戸町で震度5弱を観測。地震による大きな被害の情報なし。

【事故】13日:スイスの山岳鉄道で列車が土砂崩れに巻き込まれ脱線、邦人5人重軽傷
[被害]負傷者11人(うち邦人5人)
スイス南東部のアルプス山脈を走行する観光鉄道で、列車が大雨に伴う土砂崩れに巻き込まれ脱線、車両が斜面に転落。
当時、列車には日本人6人を含む約140人の観光客が乗車しており、日本人5人を含む11人が重軽傷を負った。

【大雨】16日~18日:近畿北部や岐阜県飛騨地方を中心に記録的大雨
[被害]死者5人(京都府、兵庫県、石川県)、負傷者4人(京都府、兵庫県)、浸水1000軒以上(兵庫県、京都府、滋賀県など)
本州付近に停滞する前線の活動が活発となり、西日本・東日本で局地的な大雨に。特に京都府(京都市北部、福知山市、綾部市、舞鶴市など)、兵庫県北部(丹波市など)、岐阜県飛騨地方(高山市など)で観測史上最大の雨量を記録した地点が相次いだ。
京都府、兵庫県、岐阜県などを中心に死傷者や浸水などの被害多数。京都府福知山市で一時市内全域に避難勧告が発令されるなど、避難情報も各地に出された。

【大雨】19日~22日:広島市で大雨により大規模土砂災害、死傷者多数
[被害]死者74人、負傷者44人、家屋損壊450軒以上、浸水4000軒以上(いずれも広島県)
前線に向かって暖湿流が入り、西日本で局地的に猛烈な雨。広島市では、20日未明に安佐南区・安佐北区で1時間100mm以上の雨量を記録、複数箇所で相次いで土石流が発生し、山麓の住宅地を直撃した。
土石流の発生が深夜となり、多くの住民が就寝中に土石流の直撃を受け、多数の住民が死傷したほか、家屋損壊、浸水被害も大きかった。

※7月末から8月にかけての一連の大雨災害について、気象庁は「平成26年8月豪雨」と命名。

●9月
【地震】3日:栃木県北部でM5.1・最大震度5弱の地震
16:24頃発生、栃木県日光市で震度5弱を観測。地震による大きな被害の情報なし。

【大雨】5日:京都府で記録的大雨 府内各地で浸水被害相次ぐ
[被害]負傷者1人(京都府)、浸水20軒以上(京都府)
前線に向かって暖湿流が入り、大気の状態が非常に不安定になった影響で、京都府で局地的に大雨。京都府綾部市では1日強で1ヶ月の平年を上回る雨量を観測した。
家屋浸水などの被害のほか、綾部市の全域と福知山市の広い範囲に避難勧告が発令された。

【大雨】11日:北海道で記録的大雨 石狩・空知・胆振地方に大雨特別警報発表
[被害]死者1人、負傷者4人、避難指示・避難勧告約45万世帯
北海道付近の低気圧に向かって暖湿流が流れ込んだところに上空に強い寒気が入り、大気の状態が非常に不安定に。北海道では、石狩・空知・胆振地方を中心に1日足らずで300~500mmに達する記録的な大雨となり、石狩・空知・胆振地方には大雨特別警報が発表された。
札幌市や苫小牧市など札幌都市圏を中心に浸水被害が相次いだほか、避難勧告は札幌市、岩見沢市、苫小牧市などで最大約45万世帯・90万人以上を対象に発令された。

【地震】16日:茨城県南部でM5.6・最大震度5弱の地震
[被害]負傷者5人(東京都、群馬県など)
12:28頃発生、栃木県佐野市、下野市、群馬県前橋市、伊勢崎市、太田市、千代田町、大泉町、邑楽町、みどり市、埼玉県熊谷市、加須市、本庄市、深谷市、久喜市、美里町で震度5弱を観測したほか、東北地方から近畿地方までの広い範囲で揺れを感じた。
関東地方各地で負傷者や家屋の一部損壊、斜面一部崩壊などの被害。また、首都圏の鉄道各線でダイヤが大幅に乱れた。

【火山】27日:御嶽山噴火 噴石により多数の登山者が死傷 戦後最悪の火山災害に
[被害]死者57人、不明6人、負傷者69人
長野・岐阜県境の御嶽山がこの日11:52頃に噴火。噴煙は上空1万mに達し、山梨県まで降灰を観測。噴火直後から山頂周辺に大量の噴石が飛散、また厚さ数十cmの火山灰が堆積した。
噴石は紅葉見物に訪れていた登山客を直撃し、多数の死傷者が出た。死者・不明63人は、1991年6月の雲仙岳で発生した火砕流災害を上回り、火山噴火による災害としては戦後最悪の人的被害となった。

●10月
【台風】5日~7日:台風18号が東海・関東地方を縦断、浸水・土砂災害多数
[被害]死者・不明7人(神奈川県、沖縄県)、負傷者55人、浸水400軒以上(静岡県、神奈川県)
台風18号は強い勢力を保ったまま九州・四国の南海上を北上し、6日朝に静岡県浜松市付近に上陸、東海・関東地方を縦断し、茨城県から太平洋に抜けた。
台風周辺の非常に発達した雨雲がかかり、東海・関東地方を中心に記録的な大雨に。特に、静岡県や神奈川県の平野部で浸水・土砂災害が大きかった。また、避難指示・勧告は全国で300万世帯近くを対象に発せられた。

【台風】11日~14日:台風19号が日本列島を縦断、各地で被害
[被害]死者・不明3人(鳥取県、愛媛県、静岡県)、負傷者94人(沖縄県、兵庫県など)、家屋損壊49軒(鹿児島県、沖縄県など)、浸水200軒以上、停電5万軒
台風18号に続いて2週連続で台風が日本列島に上陸。台風19号は強い勢力で沖縄本島付近を通過し、13日朝に鹿児島県枕崎市付近に上陸、九州・四国・本州を縦断して三陸沖に抜けた。
台風が日本列島を通過するコースを取ったため、全国的に大雨・暴風となり、特に西日本で家屋損壊や浸水の被害が相次いだ。また、JR西日本では、京阪神地区の路線について、事前予告の上、台風が近畿地方を通過した13日は正午以降順次運転本数を削減、夕方以降は終日運転見合わせとした。

【山岳遭難】14日:ネパール・ヒマラヤ山脈で季節外れの大雪による遭難相次ぐ、邦人を含む死傷者多数
[被害]死者30人以上(うち邦人2人)
インド洋に進んだサイクロンの影響で、ヒマラヤ山脈では季節外れの大雪や猛吹雪に。トレッキング中の観光客が多数巻き込まれた。

●11月
【地震】22日:長野県北部でM6.7・最大震度6弱の地震、負傷者多数
[被害]負傷者46人(長野県)、家屋全半壊約150軒
22:08頃発生、長野県長野市、小谷村、小川村で震度6弱、長野県白馬村、信濃町、新潟県糸魚川市、妙高市で震度5強を観測したほか、東北地方から中国地方までの広い範囲で揺れを感じた。また、この地震の約30分後にも余震とみられる強い地震があり、長野県小谷村で震度5弱を観測した。
震源に近い長野県北部(長野市、大町市、信濃町、白馬村、小谷村、小川村)や隣接する新潟県糸魚川市、妙高市などに家屋損壊や断水などの被害が集中、またJR大糸線の一部区間は2週間余り運転を見合わせた。

●12月
【大雪】17日~19日:爆弾低気圧により北海道東部で暴風雪、本州太平洋側でも大雪
[被害]死者5人(北海道)、家屋損壊59軒(北海道)、浸水27軒(北海道)
日本海を北東に進んだ低気圧が北海道付近で急激に発達、中心気圧が948hPaと台風並みに発達した。北海道東部では高潮が発生し、沿岸部の住宅が浸水したほか、暴風雪の影響で交通機関はダイヤが大幅に乱れた。
また、この低気圧の発達に伴い日本の上空に強い寒気が流れ込み、日本海側だけではなく太平洋側でも所によって大雪となった。名古屋市では一時23cmまで積雪が増え、東海地方の交通機関に大きな影響が出た。

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