2015
05.2919:30

口永良部島で爆発的噴火 1人負傷 全住民が島外避難(5/29~)【第3報】

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29日09:59頃、鹿児島県の口永良部島の新岳で爆発的噴火が発生し、現在も継続しています。福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は、口永良部島に噴火警報(噴火警戒レベル5、避難)を発表しました。気象庁が現行の噴火警戒レベルを導入して以降、レベル5(避難)の発表は初めてとなります。
この噴火に伴い、鹿児島県屋久島町は口永良部島の全域に避難指示を発表し、29日夕方までに全住民が口永良部島を離れ、屋久島に避難しました。引き続き、今後の火山活動の推移に厳重に警戒してください。【5月29日19:30現在、レスキューナウまとめ】

■発生事象
【口永良部島 噴火警報(居住地域)】(5月29日10:07 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表<一部抜粋>)
新岳では、本日(29日)09時59分に爆発的噴火が発生しました。この噴火に伴い、火砕流が発生し、海岸まで達しました。
火砕流の到達が予想される屋久島町口永良部島居住地域では厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。

【口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第45号】(5月29日16:00 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表<一部抜粋>)
口永良部島新岳では、本日(29日)09時59分に爆発的噴火が発生しました。爆発に伴い発生した火砕流が、新岳の南西側から北西側(向江浜地区)にかけて流下し、北西側では海岸まで達したのを確認しました。噴煙は火口縁上9000m以上に上がりました。また、火口周辺に噴石が飛散しているのを確認しました。噴火は現在も継続しており、噴煙が火口縁上200mまで上がり、南西側に流れています。
本日午後、九州地方整備局の協力により、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した上空からの観測では、新岳の南西側から北西側及び北東側で火砕流の流下痕を確認しました。
今後も、爆発力が強い噴火や規模の大きな噴火が発生する可能性があります。

火砕流の流下が切迫している居住地域では、厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。
屋久島町の避難等の指示に従ってください。
風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
降雨時には土石流の可能性があるため注意してください。

【降灰予報】(5月29日17:00 気象庁地震火山部発表<一部抜粋>)
・口永良部島で噴火が発生した場合には、29日21時から24時までは火口から東方向、30日09時から12時までは火口から東方向に降灰が予想されます。
・期間中に噴火が発生した場合には、以下の市町村に降灰が予想されます。
 鹿児島県:屋久島町、南種子町、中種子町、西之表市

【ドキュメント】
<29日>
09:59  口永良部島・新岳で爆発的噴火、噴煙は一時火口上9000mに達する
10:07  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台が口永良部島に噴火警報(噴火警戒レベル5、避難)を発表
10:07  官邸危機管理センターに官邸対策室を設置、総務省消防庁および鹿児島県が災害対策本部設置
10:15  屋久島町が口永良部島の全島民に島内避難所への避難勧告を発令
10:20  口永良部島の全島民に島内避難所への避難勧告から島外への避難指示に切替発令
10:40  鹿児島県知事から陸上自衛隊に人命救助に係る災害派遣要請
11:00頃 島民(本村、新村、前田、向江浜、田代、寝待)が島の避難場所である番屋ヶ峰の高台に一時避難
     新岳の東側にある湯向地区については、番屋ヶ峰の避難所への移動が危険なためその場で待機
12:50  番屋ヶ峰の避難所に避難し、火砕流による熱風でやけどをした住民1人と気分が悪くなった住民1人を鹿児島県防災ヘリが屋久島へ搬送
13:30頃 番屋ヶ峰の避難所に待機中の島民が島外避難のため順次車で口永良部島の本村港へ移動
14:00頃 海上保安庁の巡視船「さつま」が湯向地区の住民を順次救助、屋久島へ移動
14:30頃 町営船「フェリーたいよう」が本村港に接岸、島民の乗船開始
15:40頃 町営船「フェリーたいよう」が本村港を出港
17:30頃 町営船「フェリーたいよう」が屋久島の宮之浦港に到着、島民は「宮之浦地区公民館」「屋久島町社会福祉協議会縄文の苑」「屋久島町老人憩の家」の3ヶ所に分かれて避難
    
【昨年からの火山活動の推移】
<2014年>
・8月3日
 12:24 1980年以来34年ぶりに噴火、噴煙は火口上800mまで上昇
 12:50 火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)発表(福岡管区気象台・鹿児島地方気象台)
 13:00 鹿児島県屋久島町が口永良部島の全域に避難準備情報を発表(その後いったん解除)
・8月7日
 10:00 火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)切替発表(福岡管区気象台・鹿児島地方気象台) 火砕流の発生する可能性があるとして警戒呼びかけ
<2015年>
・1月24日
 23:14 口永良部島付近を震源とする火山性地震が一時的に活発化、口永良部島で震度1を観測
・3月24日
 夜   火映(赤熱した溶岩や高温のガス等が噴煙や雲に映って明るく見える現象)を一連の火山活動で初めて観測
・5月23日
 08:00 口永良部島付近を震源とする火山性地震活発化、口永良部島で震度3を観測

■避難・支援情報〔鹿児島県・NHKなど〕
【避難指示】
・鹿児島県屋久島町:口永良部島の全域(78世帯137人:一時滞在者含む)
 ※29日夕方までに、全員が屋久島町営フェリー、海上保安庁ヘリ、鹿児島県防災ヘリ、個人所有船にて避難済。

【その他】
・NTT西日本および携帯電話各社は、災害用伝言板等を運用中。

■人的被害
【負傷者】1人
・向江浜地区の72歳男性が火砕流にともなう熱風で顔にやけどをしたとみられ、鹿児島県の防災ヘリで屋久島へ搬送。男性は、避難所まで歩いてきたほか会話もできているという〔NHK〕

■行政の対応
<29日>
 10:07 官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置
 10:40 鹿児島県知事から陸上自衛隊に人命救助に係る災害派遣要請
 11:00 18省庁から担当者が出席し関係省庁対策会議開催
 ※鹿児島県・内閣府は、屋久島町に災害救助法を適用

地域1

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