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06/01/25 (水) 15:27 更新
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Vol.64 ■交通網の麻痺で問題化 帰宅困難者
都市の大型地震は交通網を混乱させる。これに伴う帰宅困難者は都内だけで390万人発生するとの予測がある。
■ 1都3県で650万人発生?
  7月23日に東京で発生した震度5強の地震。ターミナル駅周辺には人があふれ、振替乗車を行った私鉄の駅へ向かう人や幹線道路を歩く人の流れが続いた。エレベーターや電車が数時間にわたり止まるなど、都市のライフラインは麻痺した。JR東日本など鉄道各社は運転を見合わせ、乗客は缶詰状態となった。早朝に発生した阪神・淡路大震災や震源地が中山間部だった新潟県中越地震などと異なり、「帰宅困難者」の問題がクローズアップされた。

自宅まで10キロ以内の人は一般的に徒歩での帰宅が可能とされるが、20キロを超えるとそれも難しくなる。こうした20キロ以上の人たちを「帰宅困難者」と呼んでいる。内閣府の「防災白書」によると、東京湾でマグニチュード7.3の地震が午前5時ごろ発生した場合、帰宅困難者は約16万人、昼12時の場合、東京都内で約390万人、1都3県計で約650万人の帰宅困難者が発生すると予測されている。首都圏では買い物客らが集まってくる時間帯の人口は夜間に比べ膨大なため帰宅困難者が飛躍的に増加するのだ。


2005/8/28 東京の池袋と埼玉県庁間で行われた帰宅困難者の訓練(東京災害ボランティアネットワーク提供)

また都は「帰宅困難者10カ条」として、次の注意点をあげる。
・あわてず騒がず状況確認
・携帯ラジオをポケットに
・つくっておこう帰宅地図
・ロッカー開けたらスニーカー(防災グッズ)
・机の中にチョコやキャラメル(簡易食糧)
・事前に家族で話し合い(連絡手段、集合場所)
・安否確認、ボイスメールや遠くの親戚
・歩いて帰る訓練を
・季節に応じた冷暖準備(携帯カイロやタオルなど)
・声を掛け合い、助け合おう


災害時には水や情報の提供など大きな役割を担うガソリンスタンド(東京災害ボランティアネットワーク提供)

 
■ 地図帳がヒット
 

こうした中、地図出版大手が発売した帰宅困難者向けの地図帳が売れ筋となった。同書は東京都が選んだ16の「帰宅支援対象道路」をはじめ、震災時の徒歩帰宅者に対し、水道水を含む飲料水、トイレ、道路や避難場所などの情報を提供する「帰宅支援ステーション」の位置などを掲載している。

一方、東京都は16の道路を「徒歩帰宅支援対象道路」に選び、都立高校やガソリンスタンドなどの帰宅困難者支援施設で、水やトイレ、情報などを提供するよう努めている。

 
■ まずは情報の入手
  都が「あわてず騒がず」と呼びかけているように、災害時は建物が倒壊し路上にガラスが飛散しているかもしれない。停電や火災が発生していることもあり得る。ラジオや帰宅支援ステーションなどで道路の規制など情報を集めてから歩き出しても遅くはない。「帰宅困難者」は帰宅に大きな難関が待ち受ける中で帰ろうとするから、「困難」となってしまう。そのとき必要なものは何であろうか。情報がそのカギとなるのではないか、次回はそのあたりを考えてみたい。

 

関連リンク
東京都総務局 帰宅困難者の心得
 
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