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05/03/03 (木) 16:56 更新
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Vol.61 ■ノロウィルス
高齢者施設で集団感染が相次ぎ発生したノロウイルス。何人かの老人が亡くなったことで、全国への感染拡大が心配されました。感染経路や日頃の生活ではどのような予防法が有効かなどをまとめました。
■症状と感染経路
  冬場に流行する感染症胃腸炎の病原体の一つ「ノロウイルス」は、感染すると24〜48時間の潜伏期を経て、下痢、おう吐、腹痛、軽い発熱などを起こします。通常、これらの症状が1〜2日続いた後、治り後遺症もありません。成人では重篤になりにくく、感染しても全員が発症するわけではありません。しかし、抵抗力が弱い高齢者や乳幼児などにとっては脅威といえます。厚生労働省によれ ば、感染者は年々増加しており、2003年は1万人を突破、5年前より倍増しています。 年間を通じて発生しますが、11月頃から増加し始め、1〜2月にピークとなります。

感染経路としては、生カキやハマグリなどの貝類によるケース、感染者が調理したものを食べたり、患者の便や吐いたものを介して人から人へと伝播するケースなどがあります。今年1月、集団感染が起き、7人が亡くなった広島県福山市の特別養護老人ホーム「福山福寿園」では、一部の職員が素手でおむつを触っていたことなど衛生管理のずさんさが指摘されています。福寿園の事態を受けた厚労省では緊急の全国調査を実施。それによれば、昨年11月から今年1月中旬までに発生した感染症胃腸炎の集団発生は、43都道府県の236施設7821人に上り、このうちノロウイルスが原因とみられる患者は5371人、死者は12人となっています。
 
■予防法
(1) 食品取扱など調理関係
・カキを調理する人は手指もよく洗浄、消毒する。
・カキ専用の調理器具を用意する。
・カキの処理に使ったまな板は熱湯消毒、塩素を含んだ漂白剤(塩素濃度約200ppm)で洗う。食品中のウイルスを失活化させる方法は、現時点で確立されていないものの、同じようなウイルスから推定した場合、食品の中心温度が85度以上でさらに1分間以上加熱すれば感染性はなくなるとされています。
 
(2) 介護関係
患者の吐物や便を処理する際は、使い捨てマスクと手袋を着け、汚物中のウイルスが飛び散らないように、吐物や便をペーパータオルなどで静かにふき取る。使用したペーパータオルなどは、次亜塩素酸ナトリウムを希釈したもの(塩素濃度約1000ppm)に5〜10分間つけた後、処分する。
 
(3) 一般家庭
・食事では「加熱加工用カキ」は生食することを想定した処理をしていないので、絶対に生食しないで下さい。また、十分に加熱して食べて下さい。
・日常生活では感染しただけで死亡することまずあり得ないとされています。強いて挙げれば、手洗いが効果的です。家族に下痢をする人間が出たら、接触しないよう注意する。
・コース料理、団体向け料理では生カキを控える。
・乳幼児のふん便にもノロウイルスが含まれていることも考えられます。ふん便は乾燥すると空気中に飛び散り経口感染する可能性もあるため、オムツの取り扱いにも注意して下さい。
 
■治療法
 

体内に水分が少ない高齢者が発症した場合、水分補給が必要です。脱水症状を防ぐための輸液を行うこともすすめます。

 
関連リンク
国立感染症研究所
厚生労働省
食品衛生コンサルタント 西村雅宏氏のHP
食の安全協会
 
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