02/11/03 (日) 6:35 更新
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vol.48■夏山から冬山へ
秋の深まりとともに、朝夕が涼しく感じられるようになりました。この時期、秋の便りにさそわれて登山やハイキングに出かける方も多いと思います。しかし、山や高原では一足早く夏から冬に向かっている途中。一年の中でも寒暖の差が激しく、急な荒天により秋のレジャーを楽しむ人々の事故も多い季節です。今回は厳しい冬が近づく秋の高地で安全に楽しむ方法を考えます。
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無くならない秋山の遭難事故
富山県警山岳警備隊の調べによると、昨年9月から11月までの3ヶ月間に北アルプスを含め富山県内で発生した遭難事故は31件を数え、そのうち3人が亡くなっています。
昨年の7月〜8月の夏山の遭難発生件数は42件、死亡者は3人ということで、夏山だけでなく、秋山でも遭難事故は減ることはあっても無くならないことが分かります。
■
麓は秋でも上ってみれば冬
北アルプスにある富山県立山(標高3003m)は信仰の山として、秋には紅葉の名所として人気があります。しかし、登山客にかぎらず紅葉目当ての観光客が多く訪れる立山の前線基地、室堂平では平均して麓の平地よりも16℃近くも気温が低いことになります。例えば、10月上旬の立山の気温はおよそ富山市の1月上旬の気温に相当します。「麓は秋でも上ってみれば冬」ということは、この立山の例にかぎらず、高地に出かける場合の予備知識として第一に必要なことと言えるでしょう。
室堂平から秋の立山(2001.9.27撮影)
しかし、翌日には冬の表情に
また、秋は季節が夏から冬に変わる途上でもあり、「秋に3日の晴れ無し」という言葉があるように、天候が急変する季節です。一雨毎に寒気が入り、季節風が吹きつけると山や高原は半日単位で荒天となり危険な状況になります。あらかじめ気象条件の急変の可能性を把握していくことも高地の行楽を楽しむ上で大切なことです。
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秋の高地を楽しむためには
秋の登山やハイキングにかぎらず、いつの季節でも、気象条件を確認したり、体力や技術に応じた計画を立てたりするなど、基本的な注意事項は守らなければいけません。
(ワンポイントレスキュー:
登山中の危機への心得
)
その他にも、最近では地元の警察や行政から山岳情報がホームページで公開されているケースが多くなっています。
(例)
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富山県警山岳警備隊のページ
○
愛媛県西条市による石鎚山系のページ
愛媛県西条市では、石鎚山系の安全な登山を楽しんでもらうため、緊急時の連絡に役立つ携帯電話の通話可能エリアや過去の事故発生地点等を記した案内図を公開しています。このような詳しい情報が手軽に入手できるようになり、高地を安全に楽しむための危機管理を考えやすくなっています。
■
携帯電話などの通信手段を
また、携帯電話の普及に伴い、警察や行政から無線通信手段の携帯を心がけるように呼びかけられるようになりました。もしもの時、110番で警察に連絡する場合、次の点をゆっくりと伝えることが大切です。
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い つ
発生時間 ○月○日○時○分頃
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どこで
発生場所 目標物(無い場合は頂上到着時間、確実な場所の通過時間等)
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だれが
遭難者氏名 氏名の漢字説明 (服装)生年月日、年齢、職業、連絡先
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どうしたか
滑落、転倒、落石、道迷い等の態様
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怪我及び処置の状況
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病気の場合
体温、呼吸、脈拍、嘔吐物、顔色、意識、自力歩行可能か否か
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登山届提出先
しかし、携帯電話の利便さ故に、準備と知識が不十分な状態で、安易に救助の連絡をするケースも増えているようです。自分の身の安全を図る危機管理は、高地でレジャーにおいては、他人の迷惑を掛けないように心がけることが近道かもしれません。
(文・写真:レスキューナウ 寺本)
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