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02/11/03 (日) 3:59 更新
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■もし災害にあったら
「災害時通る道は限られる」
神戸市東灘区にお住まいの味岡さんは阪神大震災のとき、震度6の地震を経験し、徒歩通勤をされました。
そこから感じた災害時の教訓とは?
当時は交通が全面不通になり、病持ちの私はさすがに自宅(六甲アイランド) から会社(西宮)まで歩くのはあきらめて全面不通の間は休暇を取りました。
しかしながら10日ばかり過ぎて、青木まで阪神電車が開通するとそうも言ってられないので徒歩でしばらく通勤しました。

その時の経験から・・・
災害時は歩く経路は非常に限定される
  震度6位になると倒壊家屋が多数となり、通れない所が多数出ます。 従って、実際問題として高架でない鉄道軌道敷も歩行路になります。
鉄道軌道敷を歩く場合、大規模地震の時以外は架線に注意してください。
(崩壊箇所が沢山ある内は保守用車両も含めて走って来る恐れがないため一般道路と比べ車の来ない良い歩行路になります。しかしながら鉄橋などは通れませんし通らない方が良いのでその条件の下ということになります。)

また一般道路は以下の述べる理由により、土地観のある地元の人以外は幹線道路のしかも車の走っている車道をやむを得ず歩くしかない状況が多々あります。
私も当時、夜間のしかも一般車両が集中している国道43号線の車道を懐中電灯を車の方に振りながら歩くことが多々ありました。
(国道43号線はしばしばマスコミに登場する高架部分の阪神高速が倒壊した道)

理由は「倒壊家屋多数で歩行不能」ということですが、当時の経験上次のような所が通行不能になります。

2車線以下の道路

  2階以上の家屋(木造、鉄筋も含む)は倒壊すると1車線の場合はほぼ100%通行不能、2車線の場合でも釘等が出た材木等がばらまかれますので、底に鉄板等が入っている特殊な靴では歩けますが一般的な靴では不可能です。
ただし道の両側が耐震建築の場合とか1車線の場合でも直径にして20cm位の街路樹が植わっている場合はほぼ倒壊がそこで止まっている場合が多く通行可能です。
2車線以下の幅の歩道
  同じ理由で耐震建築でなければ倒壊で塞がれます。
同様に1車線幅の歩道では車道もほぼ1車線塞がれます。 (端に1m位残る場合もあり。)
例えば1車線幅の歩道+2車線+1車線幅の歩道では両側が耐震建築でない場合は真ん中を通る場所があればラッキーということです。勿論車は通行不可。
(この場合倒壊方向の違いから1車線幅位の復旧にはそれほど時間がかからない。)
その他
  3階建以上の建物で旧いものは危険な状態になりますので、場合によっては3車線以上通行不可になります。(灘生協本部の倒壊では1車線幅の歩道+2車線+1車線幅の歩道が完全に通行不能になりました。)
御近所の地図をこの基準で塗りつぶしてみれば両側に歩道のついた幹線道路の車道位しか通る所が見つかりません。しかも車の通れる道路はもっと少ないのでその道路に普段以上に車が集中します。
通勤路は臨機応変に
 

しばらくすると方々で復旧作業が開始され、交通手段もぼちぼち回復してきます。
しかしながら危険箇所の取り壊しとか作業用車両(消防、医療用の車両含めて)の出入りのため通行不能箇所が毎日のように変わりそれに従い交通インフラも影響を受けます。
(運行区間、経路が変わる。)
道を歩きながらよく観察し、また地元の人をつかまえて情報収集に努める必要があります。
私の場合は徒歩+電車でしたが徒歩経路は数えきれない位多数あり初めの方は殆ど毎日のように変わりました。
途中でバス、タクシーに出会い、そちら方面の道路がOKと判断できる時は臨機応変に利用しました。
また一般通行用歩道橋を併設した鉄道橋も歩道橋の取り付け部が倒壊し1.5kmほど回り道を余儀無くされたことがあります。
それでも国道43号線の車道を一部歩くのはかなり後まで残りました。

また夜間傾いてミシミシ音を発する建物の横を通るのはなかなかスリルがありました。

関連(地元)の地図は普段から用意を
  大規模災害ともなると防災関係者、ボランティア含め緊急に地図を必要とする人が大量に出現します。従って地図は書店からは震災地外も含めあっというまになくなります。
しばらくして出版社が増刷を始めるまではまず手に入りません。
私自身わりあい詳しい神戸、西宮の最新地図を当時所有していましたので会社で数えきれない位コピー依頼がありました。
   
非常時に役立つ工夫
  ◎消毒用アルコールをスプレー容器に入れたものを備えるべし
  我が家では水道の復旧がほぼ1月かかりました。
マンション本体は大丈夫だったのですが、建物と周りの地面が別々に振動しますので建物の回り2mほどはトラクタで耕した畑状でした。
従って水道、下水管(塩ビ)はひとたまりもありません。

そこで消毒用アルコールをスプレー容器に入れたものを用意し、手洗いは洗面器に水を7分目までいれたもを用意しそこでまずでゴミを落とします。
その後アルコールを手に噴霧し手をぶらぶらさせれば乾きますし、同時に消毒も出来ます。しかもタオルも不要です。(丁度写真フィルムの迅速乾燥と同じ理屈です。)

洗面器の水は1日1回取り替え、後はトイレのタンクへ。
洗濯と風呂は被災地の外に出て、冬でもありましたので夫婦2人分で水は飲料雑用一切含め1日10リットル程で済みました。
(尾篭な話しですがトイレは1日1回、排便時に流します。昔の汲み取り式と思えばOK。紙は別に袋にとっておきます。)
  ◎懐中電灯(通勤用)は肩からかけられるよう紐を付けておくべし
  理由は説明するまでもなく両手が空きます。また使用電池は単一に限ります。
ヘッドランプは小形電池のため電池寿命が比較的短く、夜間車道を歩く時のように後ろ向きにセットしなくてはならない場合等あり、どちらかといえば通勤用には不向きです。

その他底の厚い靴、マスク、リュック、軍手も必要です。
(会社と自宅の両方に用意。なお靴は釘を踏み抜かないもの。)
味岡@神戸市東灘区



 
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