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■インドネシア・メラピ火山で噴火活動(2006/07/17更新)


インドネシア・ジャワ島中部のメラピ火山(Mt.Merapi)では、2006年3月以降、噴火の前段階と思われる火山活動が活発化し、厳重な監視体制が取られています。(7月17日9:00現在、レスキューナウまとめ)

【発生事象】
発生場所:インドネシア ジャワ島中部 メラピ火山
概況:下記に記載

【避難指示・勧告など】
警戒レベルが最高値(4:危険)になると、当局が強制避難を実施。影響は3万人以上に上るとされている。

【人的被害】
死亡:男性2人 6/16、山腹の地下避難所で生き埋めになったと見られている。

【物的被害】
情報収集中

なお、同火山は数年おきに噴火活動を繰り返しており、最近では2001年2月に噴火、付近住民数千人が避難している。1994年の噴火では火砕流で60人が死亡、1930年の噴火では1300人以上が死亡との記録が残されている。

【日本政府の対応】
外務省は5月13日、渡航情報(スポット)を発出し、メラピ火山周辺地域への立入禁止および安全確保に努めるようよびかけている。
外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/

【関連リンク】
国土地理院 2006メラピ火山基本情報:http://cais.gsi.go.jp/Research/space/topic060428/
レスキューナウ インドネシア・ジャワ島中部地震情報:http://rescuenow2.cocolog-nifty.com/java_quake/


【概況】

3/17インドネシア火山技術開発研究所(BPPTK)が同火山の警戒レベルを4段階のうち1(通常)から2(注意)に引き上げ。地震活動の活発化による。
  
4/12警戒レベルを2(注意)から3(警戒)に引き上げ。火山性地震の回数が更に増えたため。
4/18周辺地域で火山灰降灰を確認。
4/19地元州知事が「今後10−14日以内に噴火する可能性がある」と発表。
4/20山麓の観光地カリウランを閉鎖。
4/25周辺住民3000人以上が集会所や学校への避難を開始。
  
5/11副大統領が地元州政府に対し、半径6キロ圏内の全住民避難を指示。
5/13警戒レベルを3(警戒)から4(危険)に引き上げ。周辺住民15000人が避難開始。噴煙を確認したほか、溶岩ドームからマグマが流出、小規模な火砕流も発生。
5/15午前中に2度の噴煙を確認、その後大規模火砕流が発生。人的被害は確認されていない。BPPTKでは本格的噴火の初期段階に入ったとしている。地元州政府は半径10キロ圏内の住民に対し避難勧告。
5/16午前中に21回の火砕流確認。ユドヨノ大統領が現地訪問、避難所を視察し住民を励ます。赤十字によると1万人以上の避難完了を確認。
  陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)が観測した
  火砕流が発生しているメラピ火山(5/16)
   画像提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
  
5/17終日、断続的な火砕流の発生が続く。BPPTKによると、規模は15日朝に発生した初の火砕流と比べて小さいものの、長さは3.5キロに達し、やや沈静化した16日から再び拡大したという。
5/18火砕流回数が増加傾向にあるとBPPTKが発表(同日午前0時−午前6時の火砕流回数は7回で、前日は4回)。火砕流は西方と南東方向の2方向で観測され、長さは西方で1.5キロ、南東方向で1キロに達したが、規模は前日の4キロから縮小。気象地理庁によると、火山灰は今後、風向きの関係で中ジャワ州中西部の広範囲に拡大する見通し。
5/24南西の斜面で以前よりも大量の噴煙と溶岩の噴出を確認。活動活発化が懸念。
  
5/27ジャワ島中部南岸でM6.3の地震発生、死傷者1万人超の大惨事に。ジャワ島中部地震
揺れの影響でメラピ火山の溶岩ドームから大規模火砕流発生。
火山活動と地震との直接的な関連性は薄いと見られているが、その後「27日朝の最初の地震発生から2分後、溶岩流が観測され、断続的に続いた」(火山局ムラピ観測責任者)ことが明らかに。同国の専門家は、頻発している余震が、溶岩ドームの崩落や火砕流発生を促す可能性もあると警戒。これまでに観測された余震の大半は弱いものだったが、最近になって強い余震も確認された。
  
5/30活発化していた火山活動が、27日以来、さらに盛んになっている状況。10回の熱煙噴出と120ヶ所の溶岩流が観測され、熱煙はここ数日間の記録の約2倍となる上空約900メートル、溶岩流は2キロの長さにまで及ぶ。一連の火山活動の活発化から、新たな噴火の可能性についての見方強まる。
6/4数日前から活発化しているメラピ山より、新たに溶岩やガス、火山灰などの噴出が確認された。政府の火山学センターによると、メラピ山の溶岩ドームが先週10メートル近くまで膨らみ、崩壊による火砕流発生の危険性が高まっている。
6/64日夕に火砕流が発生。それにより南方5キロのスレマン県にある、通称「ワニの背」と呼ばれる高地が崩壊。今後の火砕流は、特に山の南・東南方向で危険が増している。政府は4日夜からグンドル川周辺の住民1200人を避難させた。溶岩ドームが崩壊すれば新たな噴火の可能性もある。
6/7再び活動が活発化し、大規模な火砕流と溶岩を噴出。火砕流はクラテン県方向に進み、長さ3キロに達した。火口から5キロに位置するふもとの村落に近づいている。南方の溶岩ドームは火砕流があふれ出し、土砂崩れの危険が高まっている。BPPTKは、今後、火砕流は南方へ流れ出る可能性が高いと予測。
6/8火砕流は火口から4キロ地点まで流出。地域住民約1万5000人が再度避難を開始。ジャワ島中部地震後に多くの住民が自宅に戻っていた。
6/138日以後、状態が安定したことから火山活動のピークを過ぎたとして、BTTPKは政府は、今年4月から活発な火山活動を示し、最高警戒レベルであったメラピ山が、溶岩ドームの崩壊が低下、火砕流噴出の頻度、範囲も減少していることを受けて、警戒レベルを1段階引き下げ。住民は一時帰宅を開始。
6/14大量の高温ガスを噴出、噴煙は6.4km先まで達する。警戒レベルは再び最高に引き上げ、住民も一斉に避難。住民5人が行方不明になったとの情報もあるほか、山頂近くの無人と見られる複数の建物が焼失したとの情報も。
6/16メラピ山の山腹で、地下の避難所から男性2人の焼死体が発見される。この火山活動に関する犠牲者は初めて。
2人は、火砕流が発生した14日、この地下の避難所に避難したが、溶岩が地下の避難所まで達したため生き埋めとなったと見られている。溶岩の温度は摂氏300度にも達し、15日の救助活動では掘削機のタイヤが溶けるほどで、避難所への入り口は溶岩の塊で遮られ、救助活動は難航したという。他にも同様の避難所が多数設けられている。
6/19この日発生した火砕流は長さ3キロにとどまり、先週の5−7キロよりやや勢いが弱まっているが、依然として最高度の「危険」で、火口から半径8キロ以内では引き続き火砕流に巻き込まれる危険があるとして、立ち入らないよう勧告している。
  
7/17インドネシア政府は、今年4月から活発な火山活動を示し、最高警戒レベルであったメラピ山が、溶岩ドームの崩壊が低下、火砕流噴出の頻度、範囲も減少していることを受けて、警戒レベルを引き下げた。政府のメラピ火山監視当局は、ここ数日間、噴煙も収まっていると述べている。
  
  
 
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