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■タイで軍事クーデター(2006/09/21更新)


9月19日夜、タイの首都バンコクで、陸軍が戦車などで政府施設を包囲、テレビ局などを占拠し、軍と国家警察幹部で構成する「政治改革評議会」が全権を掌握したと発表した。事実上のクーデターとみられる。
国連総会に出席のため渡米中のタクシン首相は、バンコクに非常事態を宣言したが、評議会はこれを無効とし、全土に戒厳令を敷き憲法の一時停止と議会の解散を発表している。(21日21:00現在、レスキューナウまとめ)

【発生事象】
発生:9月19日夜
発生場所:首都バンコクを中心としたタイ全土
概況:

  • タイでは、タクシン首相の親族による株不正取引疑惑などで年初から情勢不安が起きており、9月16日には南部で爆弾テロ事件が発生していた。
  • 各種報道などによると、20日深夜現在、バンコク市内で大きな混乱は発生していない模様。評議会が20日の銀行および取引所の休止を発表しているとの情報もある。
  • 在バンコクの日本人学校は20日を臨時休講にすることを決定、邦人社会にも影響が出ている。
  • 一夜明けて、バンコク平穏な状況であり、バス・モノレールなどの公共交通機関は平常運行。
  • 軍による封鎖箇所は、首相府とその周辺の大通りの一部で通行規制がかかっているが混乱は見られない。
  • 20日夜、タイの各テレビの放送によると、プミポン国王は、クーデターを起こした陸軍の司令官を「統治改革評議会」のリーダーとして認めたことがテレビを通じて発表され、国の統治の実権を評議会が掌握したことが正式に承認された。また王令では、「すべての国民は平和を保ち、公務員は今後、ソンティ司令官の命令に従うよう」求めている。

【各種機関の詳細】(20日10時現在)
空港:航空機、入管通常通り、空港へのアクセス道路も規制無し。
観光警察:通常通り
銀行・証券:休業
在タイ日本国大使館:通常通り
BTS、地下鉄:通常通り(但し、軍隊の監視有り)
病院:通常営業(バンコクゼネラル病院、バムルンラード病院、サミティベート病院確認済み)
道路規制:首相府前のピッサヌローク通り通行止め

【日本政府の対応】
外務省は21日、首都のバンコクでは、銀行等も営業再開し市民生活も平常に戻りつつあるのを受けて、渡航情報を「渡航の是非を検討してください」から「十分注意してください」に引き下げた。他方5人以上の政治集会が禁止されており、集会等に参加したり近づいたりすると軍や警察との衝突に巻き込まれるおそれがあるとしている。

外務省は20日、「タイ:政変の発生」の渡航情報を発出し、
・タイ滞在者は、情報収集と自宅等での待機、政府施設などに近づかないこと
・タイ離発着便利用者は、事前に状況を確認すること
・渡航予定者は、状況が明らかになるまで不要不急の渡航を差し控えること等を呼び掛けている。

在タイ日本大使館は、19日深夜と20日未明の2回、在留邦人に対して緊急の電子メールを送り、自宅やホテルなど安全な場所に避難するよう呼び掛けている。

【邦人安否情報】
・国際協力機構(JICA):200人弱の派遣職員の無事を確認
・NGO日本国際ボランティアセンター:女性職員1人の無事を確認
・伊藤忠商事:駐在員・家族・出張者ら計59人の無事を確認
・三井物産:社員・家族ら計153人の無事を確認
*現在36,000人の邦人が居住し、年間で観光客・ビジネスマンが約100万人がタイを訪れている。
*旅行会社エイチ・アイ・エスはバンコク支店を通じて情報提供等を行っているが、個人旅行者に関しては把握しきれていない。

外務省 海外安全ホームページ:
http://www.anzen.mofa.go.jp/
在タイ日本大使館:
http://www.th.emb-japan.go.jp/

 

 
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