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この冬、気温の低下に伴い、ノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎・伝染性胃腸炎の集団感染が急増し、西日本を中心に全国で過去25年間で最大規模の流行がみられました。国立感染症研究所が1月15日に発表した統計によると、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎は、ピークを越えた模様です。2006年12月18日から24日までで1施設あたり16.4人となり、前週の22.8人から同年9月以降で初めて減少しました。
引き続き、予防方法を徹底して感染の防止に努めてください。(1月22日16:00現在、レスキューナウまとめ)
【被害状況】
・2006年11月以降に全国の学校・学級閉鎖をした小中学校、高校は69校に上っている。
・厚労省によると、1地点当たりの報告数が20人を超えると、保健所単位で警報を発令する。15日現在、全国570保健所中、青森・沖縄県を除く45都道府県の293保健所が警報を発令している。
・病院や老人施設で長期療養中の高齢者が感染し、結果的に死亡する例も増えている。
【集団感染の発生状況】(主に100人以上の発症確認例など)
・京都府京都市と京丹後市の高齢者施設で、2人死亡
・大阪府大正区の病院で136人、うち1人死亡
・岩手県の盛岡市内の3病院で、あわせて193人
・愛媛県四国中央市の特別養護老人施設で54人、うち1人死亡
・鳥取県三朝町の特別養護老人施設で72人、うち1人死亡
・福島県南会津町の旅館で92人
・千葉県君津市の私立幼稚園で63人
・福岡県大木町の特別養護老人施設で38人、うち1人死亡
・東京都練馬区で仕出し弁当を食べた90人
・秋田県大館市で給食を食べた小中学校生374人
・東京都豊島区のホテルで347人
・秋田県秋田市で仕出し弁当を食べた335人
・三重県熊野市の病院で154人
・大阪府八尾市で仕出し弁当を食べた136人
・大阪府貝塚市の病院で130人
・兵庫県宝塚市の介護老人保健施設で101人
・北海道札幌市のホテルで98人
・山口県山口市のホテルで88人
・愛媛県松山市の病院で79人、うち4人死亡
・石川県金沢市の特別養護老人施設で72人、うち1人死亡
・大阪府豊中市の特別養護老人施設で61人、うち1人死亡
【行政の対応】
・安倍首相は18日、ノロウイルス対策に強力に取り組むよう、柳沢伯夫厚生労働相に指示。
・都道府県を中心に「ノロウイルス警報」発令や、Webなどで注意を呼び掛けている。
【風評被害】
・これまでノロウイルスはカキなどの2枚貝の生食による食中毒の原因とされてきたことから、カキ価格が急落し、業者が出荷の自主制限などを行なっている。なお、今年は現段階で、カキなどの生食による集団食中毒事例は報告されていない。
・20日、国民生活金融公庫、商工組合中央金庫、中小企業金融公庫は、ノロウイルスによる感染症の流行により風評被害などで経営に影響を受けた企業から融資や返済についての相談窓口を設置した。
国民生活金融公庫:「ノロウイルス風評被害関連特別相談窓口の設置」
商工組合中央金庫:「ノロウイルス風評被害関連特別相談窓口」の開設について
中小企業金融公庫:「ノロウイルス風評被害関連特別相談窓口」の開設について
2006年12月21日、農林漁業金融公庫は、、ノロウイルスによる感染症の流行により風評被害などで経営に影響を受けた企業から融資や返済についての相談窓口を設置した。
・農林漁業金融公庫資金 沿岸漁業経営安定資金(災害等)
貸付対象者:養殖業を営む個人・法人
貸付金利:1.45%(平成18年12月20日現在)
貸付限度額:個人200万円 法人400万円
償還期限(据置期間):5年以内(3年以内)
ノロウイルス風評被害関連相談窓口の設置について
【専門家の話】
「嘔吐物に入っているウイルスが乾燥して舞い上がるなどして飛まつ感染するケースがあります。手から感染しないよう嘔吐物には直接触れないようにしましょう。幼い子供さんのいる家庭では、赤ちゃんの便から人の手にウイルスが付着しないように注意が必要です。片付けが終わったらせっけんで泡をたて十分に手洗いするようにしましょう。年末年始の帰省を控え、飛行機に乗ることもあると思いますが、機中ではインフルエンザと異なり、空気感染はしません」(食品衛生コンサルタント 西村雅宏氏)
【ノロウイルス対策】
1.ノロウイルスとは
冬場に流行する感染症胃腸炎の病原体のひとつで、24〜48時間の潜伏期間を経て発病します。ノロウイルスは年間を通じて発生していますが、11月頃から増加しはじめ、1〜2月頃にピークを迎えます。
2.症状
主な症状として、下痢やおう吐、腹痛、軽い発熱があげられます。
通常、2日ほどで治り、後遺症もありませんが、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児が感染すると、重篤になるケースもあります。
3.予防方法
一番効果的なのが手洗いです。また、下痢の症状が出た人との接触は避けるようにしましょう。
ふん便にもノロウイルスが含まれています。ふん便が乾燥するとウイルスが空気中に飛散し、感染することもあります。乳幼児や高齢者のいる家庭では、オムツの取り扱いに注意する必要があるでしょう。
4.感染したときの対処法
下痢やおう吐などで体内の水分が失われ、脱水症状になることもあります。こまめに水分補給をし、医師の診察を受けましょう。
◆厚生労働省 ノロウイルスに関するQ&A (PDFファイル)
◆国立感染症研究所感染症情報センター ノロウイルス感染症
◆東京都感染症情報センター ノロウイルス警報発令!! ノロウイルス感染予防の徹底を!
◆東京都感染症情報センター ノロウイルス警報発令!! 排泄物・おう吐物の処理
◆タクシー業におけるノロウイルス対策マニュアル (医師・労働衛生コンサルタント 洙田靖夫氏/PDFファイル)
◆rescuenow@niftyコラム 知っておきたいノロウイルス
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