■有珠山に再訪問 (2002/6/19)
有珠山噴火から2年以上経ち、久しぶりに現地を訪問しました。当時は立ち入り禁止となって近づくこともできなかった火口付近にも、今では散策路ができています。
最も大きな噴火口となった金毘羅火口からはもはや噴煙は出ていませんが、今回訪れた西山火口群では今でも噴煙をあげています。すぐ近くまで近づくことができます。
散策路
西山火口
「この噴火のために、何千人もの人が避難生活を送り、あの救援活動があったのか・・・。」ここは、ちょうど洞爺湖温泉から虻田町へぬける重要な生活道路だったところ。
その道路付近が70mも隆起し、道路が寸断されてしまいました。
写真を見ていただければ、段々となって盛り上がってしまった道路、その付近に降り積もった火山灰、折れた電柱と埋もれた道路標識、がわかるでしょう。
痛々しくつぶれた車が今も残っています。
隆起した部分の手前では逆に水が溜まり、池になっていました。
寸断された道路
折れた電柱と埋もれた道路標識
痛々しくつぶれた車
水が溜まり池になっている
すぐそばの消防署(ピンク色の立派な建物)は内部にひびが入り閉鎖されています。でも、早くもここにも観光客のための有料駐車場ができ、飲食やみやげ物を提供するお店が並んでいます。
一人の女性の店員さんは、「噴火で、このすぐそばに住んでいた家を失った」と苦しげに語りました。
閉鎖された消防署
観光客のための駐車場
ゆで玉子を売っているお店がありました。おじいさんが、毎日噴火口そばまで100個の玉子を持って登っていき、湧き出る熱湯につけて作ってくるものだそうです。火口から車でほんの5分ほどで洞爺湖温泉に着きます。
たくさんの宿の中から、今回は
旭ホテル
さんにお世話になりました。
すばらしいご馳走と、温泉を堪能しました。
窓の外には、洞爺湖が美しく広がっています。宿の女将さんに話を伺いました。
「3ヶ月以上に渡る避難生活のあとようやく戻ることができ、苦労して営業を再開しましたが、未だに客足は以前のようには戻っていません。噴火後2年たって先日、5月29日に始めて修学旅行の団体さんが宿泊してくださいました。
窓から見える洞爺湖
ホテルの夕食
5月29日は、私たちにとって記念すべき日です。」噴火から2年、未だに噴煙をあげる火口とその痛ましい傷跡、そのすぐ麓では復興に向かい日常生活と営業が再開されていました。
(2002年6月 市川)