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三宅島・雄山の噴火で火砕流の被害にあった神着地区にあるペンション、SNAPPERSを (スナッパース)ご主人と経営されている、みゃること野田理恵(のだ りえ)さん。 ペンションが火砕流に直撃されるという予期せぬ災害にあって、その状況を冷静に インターネットで発信し続けたみゃるさんに、雄山での出来事を綴っていただきます。
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8. 降灰翌日
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早起きする理由もないので、眠れるだけ眠っていた。
噴火して、雄山の気が収まったのか、地震が無くなった。
なぁんて思って、フロアに出ていったら、他の3人は、車の灰落としをしていた。なんと4時からやっていた。
「なんでそんな早起きしてるの。」
「・・・・あのさ、あれだけ、揺れ通し揺れていて、どうして寝ていられるわけ?」
なに?揺れてた?地震で?変だな。
私が寝ていた部屋だけ、耐震設備でもついているのかな。
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車や窓ガラスに、灰がこびりついた。
ちょっとやそっとでは取れない。
車のタイヤの、側面が、青く変色している。
コバルト色に近い青。
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降灰後の雨でドロドロになった車
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はじめ、どこか走ったときに、何かが付いてしまったのかと思ったが、乗っていない車のタイヤも、多少の差はあれ、変色している。
拭いても取れない。きれいな色だから、ま、いいか。
どうせなら、全部この色になればいいのに。
通行止め区間が延長されて、我が家も、都道に出られなくなってしまった。
都道に出られないのに、なんで、避難勧告が、出ないんだろう?
出てたのに、知らなかっただけ?
都道沿いの人達は避難しているのかな?
都道に並行して走る、この村道沿いには、ほとんど人がいないから。
家、上京してるとか思われているだろうか。
昨日の顔見せが足りなかったのかな・・・。
話が脱線するが、この家には、火災報知器がついている。
今まで何度か鳴ってしまったことがある。
だけど、家にいる自分達がうるさいだけで、他の誰かに、気が付いてもらえたことがない。
自分達でさえ、外出から帰ってきたら、鳴っていて、家の庭に入って、ようやく、びっくり、ということがあった。
なんだかなー。
こんなんだから、家は、「三宅のチベット」なんて言われちゃうんだよな。
目の前の村道の名前も、「村道ナダード線」だし。
(チベットの人、ごめんなさい)
灰で、汚れて、外が見えなくなってしまった窓は精神衛生上良くないのかもしれない。外の景色が見えないというのは、「どうなってしまうのだろうか?」という不安を助長する。
閉じこめられてしまったイライラもあるのだろうか、主人と友人達が、壁や外回りの灰落としをはじめた。
私は、それを、止めようとした。
タイヤの変色、あれは、どう見ても、灰に化学的な何かが入っているということだ。この灰は、ただの泥ではない。
「放っておいたら車が錆びるだろう。」と言い返された。
でも、軍手もマスクもつけないで、それをやって良いの?
ましてや、完全に降灰が止まったわけではない。
いくらやったって、また降ったら、無駄骨ではないか?
しかし、「何もしないで、じっとはしていられない。」という言い分に屈してしまった。
相手が、自然現象で、どんなものだか、わからない内は、むやみやたらに抵抗したって、良いことはない。
今起きていることが何であるかを知ろうとする前に、なんとかしようなんて、人間の傲慢、猿知恵だ。
この灰、どう考えたって、吸い込んで体にいいわけがないのに。
だいたい、灰色でザラついた鼻水が出るの、不気味じゃん。 |
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