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みゃるの避難日記 三宅島から遠く離れて
三宅島・雄山の噴火で火砕流の被害にあった神着地区にあるペンション、SNAPPERSを (スナッパース)ご主人と経営されている、みゃること野田理恵(のだ りえ)さん。 ペンションが火砕流に直撃されるという予期せぬ災害にあって、その状況を冷静に インターネットで発信し続けたみゃるさんに、雄山での出来事を綴っていただきました。

 

2-1.夜が明けて・・・さらに大騒ぎ。

 

 
すっかり明るくなってしまった。朦朧としているのに、眠れない。
6時前ぐらいから、電話が、またかかって来はじめた。
「5人泊まれないか?」「車余っていないか?」「2人なんだけど・・・。」
中でも、「20人上陸したんだけど、泊まれるか?」には、笑ってしまった。
おいおい、上陸決行する前に、その後の事は考えなかったんかい。
が、そういう会社や団体が、少なくないことがすぐにわかった。
 宿泊の予約を受け付けていいのかどうか。誰に聞いてもわからない。
一番の問題は、泊めたお客さんの安全確保だ。宿主の私たち2人じゃ、万が一の時、全員の送迎や所在の確認ができないかもしれない。
 悩み続ける内に、問い合わせ人数は300人分近くになってしまった。
避難していない伊豆と神着地区は、もとより民宿が少ないから、こんな事になってしまったのだろう。

早く、何とかしないと、ダブルブッキングなどの事故が起きる。
家には、どう、がんばっても40人は入らない。
いつ溶岩が流れ出すかわからないのに、とりあえず屋内にいる場所がないのも、まずいだろう。
 ちょうど、その時、観光協会の方から、宿泊可能かどうかの電話が入った。

三宅支庁前の報道陣

おし!観光協会の方でも探しているのであれば、泊めてもいいということだろう。
一番最初に連絡をもらった、テレビ局2局と新聞社1社の宿泊受け入れを決めた。
 と、同時に、利八屋さんに電話。
「おじさん、マスコミの人がいっぱい泊まることになりそうなんだけど、食べる物って、どうなる?売って貰える?」
「まあ、どうなるかわからないから、とりあえず、店こいや。」
自分の家の冷蔵庫とストッカーを確認して、店へ行く。
食事が何食必要なのか、弁当なのか、座って食べられるのかなど、未定のことだらけなので、とりあえずの物を押さえさせてもらった。
この先どうなるかわからないので、カップラーメンも多めに買わせてもらった。
だけど、災害時って、本当にカップラーメンが有効なんだろうか?
 家に戻り、昨日から泊まっているお客さんに朝食を出す。
いつもと同じ風景。同じ仕事。
 朝食が終わり、このあと、何が起こるかわからないけれど、わからないなりに準備を、と思っていた所に、新聞社の2名が到着。
 な、何があったの?2人とも、汗と埃でどろどろ。
いや、それより、なんでこの暑いのに、カッターシャツなんだ?
 島の中って、Tシャツ、下手すると上半身裸だから、えり付きのブラウスに
チノパンしかも、革靴(!)なんて、おしゃれなかっこう、変。
これじゃ、仕事の前に倒れてしまいそう。
さらに、話を聞くと、なんと、朝ヘリで島に入ったあと、ここまで歩いてきたという。
恐れ入りました。とりあえず、身体を冷やしてください・・・。
 それにしても、噴火するって言っているところに、ヘリはガンガン飛んでいるし、東海汽船や飛行機に関係なく、ものすごい数の人間が流入しているようだし、思っていたのと違うなぁ。
 島の北から北東部に、島の人全部と、何百人いるかわからない島外の人が集中しているのか・・・。重さで、そこだけ陥没しそうだ。
(2-2へ)

 
 
(野田理恵)
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