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みゃるの避難日記 三宅島から遠く離れて
三宅島・雄山の噴火で火砕流の被害にあった神着地区にあるペンション、SNAPPERSを (スナッパース)ご主人と経営されている、みゃること野田理恵(のだ りえ)さん。 ペンションが火砕流に直撃されるという予期せぬ災害にあって、その状況を冷静に インターネットで発信し続けたみゃるさんに、雄山での出来事を綴っていただきます。
   

17-1 避難カーづくり

 


南の海上に台風がいる。
避難は、この先、泥流だけでなく、噴火だけでなく・・・。
避難の期間も、何もかも全くわからないが、猫と一緒に避難するには、それなりの備えが必要だった。
 幸い、車はいっぱいある。その中で、一番調子が良く、冷房が効いて、後部についてる座席がフラットになる物を選んで、避難カーに仕立てることにした。
もう1台、軽のワンボックスは、荷物運搬用、倉庫代わりだ。
 荷物を積む部分は、昨日の状態にプラスして、窓ガラス部分にはめ込む段ボールの板紙を作った。真夏の太陽光の強さは、想像を絶していた。
 後部座席部分の窓枠にはカーテンレールを張り付けカーテン。窓には、網戸をはった。
 窓に横に渡る部分に、いくつもフックをかけた。そこに、手提げの袋をかけておく。
 座席を倒し、その上に、厚手のコンパネをひいた。
コンパネの上に、厚手の絨毯マットをひいた。奥には、古い敷き布団をひく。
これで、ベット兼床のできあがり。
 次は室内装飾。蛍光灯の懐中電灯を横のフックにかけておく。
すぐそばの袋には、乾電池を充分に入れておく。
邪魔にならないすみに埋め込むように、FMとテープが聴ける小さなカセット。目覚まし時計は、運転席の後ろ側に置く。運転席のシートの裏側には、洗面台にあった鏡を、ひもで固定した。

8月10日の噴火の様子
8月10日の噴火の様子


 先ほどのフックには、タオルと汗拭きシートが入った袋、洗面道具の入った袋、移動用の懐中電灯やトイレットペーパーが入った袋、はさみやカッター、サインペンなどの文房具の袋を下げた。
 コンパネの下の空きスペースには、長靴と、傘。なぜかバケツ。
 カセットコンロとガスボンベも1本。積もうとしたところで、ふと気がつく、これを持つなら、鍋がなけりゃ意味がない。
で、鍋を持つなら、包丁とまな板も・・・。
なんで避難中に、しかも真夏に、鍋なんかしなきゃならないんだ?と気がつき、これは、全却下。
 果物ナイフと、割り箸、楊枝、は、一応持つことにする。
 仕上げ。
お菓子袋、ポケモンのソフトが入ったゲームボーイ、ポケモン攻略本と、今までのゲームの記録を書いたノート。なかなか読めなかった本。
 気合いは入りまくりの後部部分に比べ、運転席、助手席部分は、運転しなくちゃならないので、手が入れにくい。
せいぜい、フロントガラスを覆うカバーと、横の窓をふさぐためのタオルを用意するぐらい。
かなり不満。
 そして、最も重要な物。ラジオがなんの役にも立たないことを知ったので、どうしてもテレビが欲しかった。
 実家には、何年か前、私が入院したときに、ベットで見る小さなテレビがあったはず。それを送ってもらうことにする。
 電源が少し心配なので、乾電池を大量に追加で買った。しかし、どの店にも、数はあまりなかった。

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(野田理恵)

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