|
7月28日(金)
坪田の御子敷地区の4軒をのぞいて、避難解除になった。
家に来ていた友人の家では、そこの常連のお客さん達が、今日、灰取り手伝いに来ていた。
私は、それが、なんだか、とても、うらやましかった。
家はもう、灰取りの必要は、ないのだけど・・・。
体の調子が悪いせいか、ちょっと考え込んでしまった。
家にも、かなり親密であると思っていた、学生達や、常連のお客さんはいる。
でも、今回の噴火騒ぎで、そういった人達の中にも、完全に連絡が途絶えてしまった人もいる。
逆に、普通のお客さんだと思っていた人が、とても心配してくれていたり。
人間関係は、とても難しい。
夕方、その友人宅で、大バーベキューパーティーが開催されるということで、お呼ばれした。が、私は、熱が出始めたので、主人だけ参加させてもらうことにした。
どうにも怠いので、横になろうかと思ったとき、電話が鳴った。
「野田さん、あんたの所、島下のダイビングショップと仲良いよね?大変だよ、あそこが火事だって、今消防団が出ってたぞ。」
「え、火事ですか?今、家の主人行っているんですけれど・・・。」電話を切ると、間髪入れずにかかってくる。
「今家のも出ていったけれど、大丈夫?様子見に行ってあげてね。」どちらの電話も、名乗らないので、誰からなのかわからないけれど、たぶん、すごくよく知っている人なのだろう。
家と、そこの家が、仲が良いことを知っているぐらいだから。
深呼吸してから、どうするか考えた。
主人の携帯電話を鳴らしてみたが、繋がらなかった。
軍手とタオル、タオルを濡らすための水を、蓋付きバケツに張って、車に積み込んで出かけた。使ったことがないので、役立つか不安だが、一応消火器も。
交通止めのバリケードがたちはだかる手前を、山側に入った所に友人の家はある。道には、消防車が止まっていた。
他には、なぜか乗用車が数台。
 |
|
降灰の様子
|
煙も見えず、静かなので、都道に車を止めて、家の方に入っていった。
すると、庭には、驚くほどたくさんの消防団の男衆がいて、ちょうど、帰るところだった。
「いや、たいしたことなくて良かったな。」
「他でも起きるかもしれないな。」
「おう、どうした、今頃きて」
「もう大丈夫だ。よかったな。」
家の方は、全くいつもと変わりがないし、水もかかっていない。
何だかわからないが、取りあえず、良かったらしい。
しかも私は、ずいぶん来たのが遅かったらしい。
庭は、消防団姿の、それこそ、神着地区の男衆全員集合の様相なので、まるで、富賀様のお祭りの時のようだ。
何だかわからないけれど、これだけで、安心する。
帰りしな、私に耳打ちした人がいた。
「大したことないっていっても、本人達は、大変だ。
灰がすごかった所だし、つらいと思う。元気づけてやれよ。」
火事は、別棟になっている風呂場だった。
煙突に、降灰が入り込んでしまったということらしい。
バーベキューパーティは、続行されるということで、少し安心した。でも、つらいだろう・・・。
何ができるのだろうか・・・。
私は、熱のせいか頭痛がひどくて、目がチカチカするので、帰ることにした。
|