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みゃるの避難日記 三宅島から遠く離れて
三宅島・雄山の噴火で火砕流の被害にあった神着地区にあるペンション、SNAPPERSを (スナッパース)ご主人と経営されている、みゃること野田理恵(のだ りえ)さん。 ペンションが火砕流に直撃されるという予期せぬ災害にあって、その状況を冷静に インターネットで発信し続けたみゃるさんに、雄山での出来事を綴っていただきます。
   

10. がーーん。

 
島下地区の避難勧告も解除になり、また静かになってしまった。

屋根に積もった灰を、主人がいつもお世話になっている親方が落としてくれることになった。

なぜ、自分達で落とさないか。
家の屋根は、高い上に、少々勾配が急なのである。
その上、主人は、体重オーバーの不安が・・・。
私?私は、高所恐怖症である。しかも始末が悪いことに、自分以外の人が、高いところの縁にいるのを見るのも、ダメなのである。

親方が、屋根の上にスイスイ登り、雨樋をのぞき込んでいるのを、村道から見ると、目眩がした。地震どころの騒ぎではない。
こっちの方が、恐ろしい。

 

 

姿が見えると恐ろしいので、家の中に入った。
どさどさと灰が落ちてくる。すごい音だ。
親方は大丈夫なのか、とても心配。
灰は、なかなか取れないくせに、水をかけると、表面だけ異様に滑る。
そのくせ、ちょっと乾くと、こびり付く。
辺り一面、灰で覆われた

そんな中、少しショックなことが判明した。
なんと、この厄介な火山灰は、水で洗い流すと、きれいに取れるのだった。

窓ガラスなどは、ホースの口を絞って、水圧を少々高くすればいい。
がーーん。
あの傷だらけになったベランダは・・・。
あの、労力は・・・。
割れてしまったプラスチックのちりとり2個は・・。
いったい何だったんだーーー!!

ああ。ばっかみたい。良くわからないまま、動くと、こういうことになるんだ・・・。
ベランダの手すり部分、傷を付けてしまった分、錆に直結。

もうイヤだ。絶対に灰取りなんかしないぞ。
    

 

(野田理恵)

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