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■三宅島一時帰宅実施(2001.9.17〜)
 
一時帰宅に関する資料 抜粋(東京都知事本部報道課) 

三宅島島民一時帰宅、17日夜から出発 

 

 

■一時帰宅を振り返って(阿古地区の方から)

 
※一時帰宅第3陣で家に戻った阿古地区の方に竹芝桟橋に到着した後、お話を伺いました。質問形式で記載していますが、雑談で話をしていたものをご本人の了承を得てまとめなおしたものです。
 
◆島に降り立ったときの印象は?
島内で作業している人などに話は聞いていたので、島の状況は想像していた通りでした。ただ阿古地区の錆ヶ浜港周辺は避難前とそれほどぱっと見は変わっていないので、下船したとき、昨年の避難前にタイムスリップした感覚になりました。
 
◆お宅の様子はいかがでしたか?

お菓子やラーメン、せんべいなどはネズミの被害にあっていました。暗くてネズミ自身は見えなかったのですが、懐中電灯で照らすと、ゴソゴソと音がしていました。カビはそれほどでもなかったです。ただ冷蔵庫の中にあった物が発酵していたのか、ちょっと熱がこもっていた感じでした。
あとステンレスの流しを外に置いていたのですが、腐食して真っ赤になっていました。これはちょっとびっくりしました。
コンクリートは一時期すごく赤くなっていたという話を聞いていたのですが、思ったほど赤くなく、洗い流されたのかもしれません。

 
◆一時帰宅を通じて感じたことなどは?
ガスの状況や島内の状況など多少作業をしていた人などから情報が入っていたので、まだ帰れる状況ではないということは頭では分かっていましたが、一時帰宅をしてこの目で見てみたら、「このまま住めるのでは?」と思いたくなる状況でした。
事前に島の情報が多少なりとも入っていても、そう感じたのですから、あまり島の状況を知らず、家や周辺の被害が少なかった方には余計にそう感じられることと思います。
今、まだ島で生活できない具体的な理由、ガスの状況や泥流の心配がどれくらいあるのか、そのへんの情報が必要だと感じました。
 
◆島にある車や機械類はどういう具合なんでしょうか?
程度の良いものは動いたという話を聞きました。ただベルトなどが腐食していて切れやすい状態になっていると思うのでエンジンがかかっても壊れてしまうかもしれません。以前は島内作業に従事していた車両や機械でもベルト類がよく切れたり故障したという話を聞きました。
 
◆台風などによる泥流被害などが心配されましたが。
台風が来たにも関わらず降雨量は少なかったと聞いています。
阿古の鉄砲場などでは泥流も出ていましたが、うちの近所では泥流はありませんでした。
ちなみに普段、三宅島の測候所で観測された雨量等がそのまま三宅島全体の雨量ではない場合が多いんです。島の片側で激しく雨が降っていても反対側ではあまり降らないということはよくあります。風の通り道になるような場所もあり、地区、場所によって気象も大きく異なるんです。阿古地区は降水量が少ない地域かもしれません。
 
◆一時帰宅を終えてそれぞれの被害状況から今後島民からの要望、声が挙げられていくのでしょうか?

島の人はなかなか自分から要望を言うのは苦手で、このような大きな災害のときでも「他の人の世話になるのは申し訳ない」という気持ちを持つ人が多いのではないかと思います。ただ何も言わずにいるという段階ではないという声も聞きますし、どこまで言えば良いのか、どう言えば良いのか、難しいところだと思います。

 
一時帰宅を終えた直後でお疲れの中、お時間を頂きお話を伺いました。ありがとうございました。(聞き手:レスキューナウ・山本)
 
 
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