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■三宅島噴火災害動物救援センターの様子(2001/5/10)
 

三宅島噴火災害動物救援センターが3月29日に開所して約1ヶ月半経過しました。
そこで、開所してからの救援センターの様子、現在抱えている問題点などをうかがいました。

 
救援本部事務所内の風景
避難しているペットの部屋割表
 

開所以来、ボランティアの受付等の事務処理もボランティアのスタッフを中心に進められていました。GW後ということでこれまでに来られたボランティアの人数をお聞きしたところ、平日で10人〜15人程度、週末、祝日で15人〜27人とのことでした。平日は慢性的な人数不足の状態で、週末は人数が多くなりすぎてボランティア希望者に対する対応も大変になっているという状態だというお話を聞きました。
さらにセンターに連絡せず直接ボランティアに来られる方が多いようです。毎日の活動計画やスタッフの体制をたてることも重要なのでできるだけ事前にセンターに連絡を取ってから行かれた方が良いかと思います。

また動物の世話をするボランティアだけでなく、そのボランティアをまとめるチーフの役割を果 たしてくれるスタッフの数も不足していました。チーフには動物の世話をする技量だけでなく、動物の健康管理、管理士などの資格を持っている必要があり、その資格のある方で協力してくれる人がなかなか集まらないという問題が出ていました。
センターでは週に何度も来てくれる人や、長期的に協力している人を必要としています。

現在のネコ舎廊下
開所当時(3/29)のネコ舎廊下
 

開所当時と比較すると設備は少しずつ改善されていました。例えば水道やボイラーの設置、床の改良など。
しかしこれで十分かというとそうではなく、特に動物舎2階のネコの部屋はプレハブの屋根がそのままむき出しになっているので夏場の温度上昇は避けられない状況です。この状況に対して冷房だけで対応しようとするとネコの健康も懸念されます。

現在、動物舎2階の屋根部分の熱対策として、日曜大工でも設置できる断熱設備を準備中とのことでしたが、それでも完全に解決はできないもとおっしゃっていました。
敷地内には砂利が敷かれていた
開所当時(3/29)、敷地内は赤土のまま
 

施設外側の変化としては、敷地内の再整地作業と砂利の搬入が行われていたので、雨天時のぬ かるみ等はなくなりました。

ネコにも大きなケイジ
お薬の時間
 
犬は個室に近い形で生活していますが、まだネコはケイジでの生活が続いています。少し大きめのケイジも入りましたが、やはりまだ窮屈そうです。このようにせざるを得ない原因のひとつには、まだ去勢・不妊手術が途中の段階であるということがありました。 スタッフの世話は1匹あたりにかけられる時間は限られているものの精一杯の世話をされているようでした。
このセンターに避難しているペットたちは、避難後の半年を施設や動物病院で過ごしてきました。そのせいか島にいた頃よりもおとなしくなり、表面 上は人に慣れてきているように見受けられます。しかし一般家庭で過ごしているペットと異なるのは、ちょっとした音やきっかけでペットの状態が不安定になるということです。それによる事故をスタッフの方は心配されていました。

現在、一時里親や終生里親の募集が行われています。すでに里親に引き取られたペットもいます。施設に入っている状態はペットにとって良い環境とは言えません。センターが開所して初期の頃は人間もペットも気持ちが落ち着いていなかったのですが、この時期に来て、ペットたちに疲れが出ているようです。

センターの中で元気をなくしていたペットが里親も決まり元気を取り戻してセンターを後にする光景に涙したスタッフもいたそうです。人間にとってもペットにとっても現在の避難生活は精神的に大きな負担を強いているものだということを痛感しました。
 
三宅島噴火災害動物救援センター開所式(2001/3/29) 
 
救援センターの詳細は救援センターホームページへ 
http://miyake-a-save.cool.ne.jp/

 

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