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災害検証レポート
災害検証レポートvol.1-1
「東京港トンネルで事故多発〜事故防止に何が必要か〜」

乗用車・大型バス・トラック計6台を巻き込む玉突き衝突事故発生

8月31日の午後5時31分頃、首都高速道路湾岸線東行きの海底トンネル「東京港トンネル」(全長1.3キロメートル)内で、乗用車や大型バス・トラック計6台が玉突き衝突する事故が発生しました。
この「東京港トンネル」は、東側(台場側)出口から約600メートル地点で勾配4度の上りとなり、大型車両が減速するため断続的に渋滞が発生する場所です。
この事故も、前方の車両がスピードを落としているのに気付いたバスとワゴン車がブレーキをかけ速度をおとしたところ、最後部のトラック(4t保冷車)がノーブレーキで 突込み、バスの前の3台を巻き込む計6台の玉突き衝突となりました。


バスとトラックに挟まれたワゴン車は、全長4.48メートルだったが、わずか60センチにまで押しつぶされ、写真のように想像を絶する状態の車内に4名の乗員が脱出不能となりました。


レスキュー隊による救出活動の様子


レスキュー車の前部にはウインチが装備されています。まずはこれを使い、突っ込んだトラックを後ろから引き離し、救助活動のためのスペースを確保しました。次に、 レスキューツールと呼ばれる、油圧で動作する道具(カッター・スプレッダー)で切り広げながら、ワゴン車を分解する作業を進めました。やがて要救助者の姿が現れると、今度は救急隊が酸素吸入を行い、痛めていると思われる首の固定処置をし、ストレッチャーも準備されました。また一方では、東京消 防庁の指令室(災害救急情報センター)に連絡し、搬送病院の手配が同時に行われました。

しばらくして、挟まれている部位が開放されると救急隊・レスキュー隊が協力して、4名が車外に次々と渡手で搬出された後、ストレッチャーにのせられて救急車内に 収容、救助完了となりました。救助に要した時間は、到着からおよそ20分、4名の方が、およそ2〜3分間隔で救出されています。このように、消防隊の手際よい連携した活動により車内に閉じこめられた方々が次々と救出されました。レスキュー隊や救急隊が要救助者に、「救出までもう少しだから、がんばれ」という暖かい励ましの声を掛けながら救助にあたっていたのが、何より印象に残りました。
この模様は、たまたま現場付近を通りかかったある民放テレビの取材クルーが救助の一部始終を撮影しており、ニュースの中で放送されていたのでご記憶の方も多いかもしれません。


この事故で、ワゴン車の4名のうち、運転手の方と、助手席後部に乗られていた方の2名が奇跡的に命をとりとめ、社会復帰が見込まれているということです。

検証1:なぜ東京港トンネルで事故が続くのか?


この事故現場付近では、衝突・追突事故が多発しています。実は今回の事故の10日前(8月22日)にも、東京港トンネル東行きで高速バスが最後尾の大型トレーラーに追突し 21名が軽傷を負う事故が発生したばかりで、また今回の事故の後(9月29日)にも、ほぼ同じ位置でトレーラーとトラックが衝突し、軽傷者2名が発生しています。さらに、 消防隊による救助を要しない衝突事故も多数発生しており衝突・追突事故は後をたたない状態です。

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