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ペットのための防災
地震、台風、津波、風水害などの自然災害をはじめ、火事や爆発などの事故が突然あなたを襲うかもしれません。 災害発生時にはペットも被災者になります。ペットのためにもふだんからの備えが大切です。
■2000年三宅島噴火 ペットの状況の経緯
宮里かおり・小林ひろみ まとめ
 
月毎の経緯 2000.6 2000.7 2000.8 2000.9 2000.10 2000.11 2000.12〜2001.2
 
【9月】
9/1
  [東京都獣医師会HP]
「東京都獣医師会三宅島被災動物救護対策本部」を設置しました。
全島避難指示の情報が入るとともに、保護申込書・同意書などを東京都に提示し、行政と同一様式による収容体制を整えて収容に入ります。
       
 
  [東京都災害対策本部]
島民避難時における犬・猫への対応について東京都災害対策本部より公式文書が発表される。

災害情報第44報 
都では、飼育している犬・猫を連れて島外へ避難する方に対して、次のような支援を行うこととしましたので、お知らせします。

1)収容ケージの貸出 犬や猫をつれて船で避難する際に必要な収容ケージを貸し出す。
2)避難中の都による飼育管理避難先の事情により犬や猫を飼育することができない場合、都の動物保護相談センターにおいて飼育管理を行う。
3)職員の派遣 都における飼育管理の受付等のため、獣医師の派遣を行う。衛生局獣医衛生課職員2名・動物保護相談センター2名
4)住民への広報 下記により村内放送等で周知を図る。


犬・猫の飼い主の方へ
1)飼い犬・飼い猫は、飼い主が責任をもって管理し避難をして下さい。
2)犬・猫を連れて避難する際の収容ケージの貸出しを行います。なお、避難先の事情により犬・猫が飼えない場合は、希望により、東京都において一時的に無料で飼育管理を行います。
3)収容ケージにより、輸送する際の動物の船賃は各自負担となります。
4)東京都で行う飼育管理の受付等については、窓口を設けて、ケージの貸出しとともに相談を行います。
5.受付は10時から13時30分まで、三宅村役場で行います。
       
 
  [三宅島ML・支援者]
ペットとともに避難する方は、前もって飼い主本人が、役場保健福祉課または各地区出張所に出向き、東京都獣医師会宛ての申込書に記入捺印してください。その申込書と照合の上、竹芝でペットの預け入れができます。
避難後、親戚知人宅などに一時身を寄せたあと、ペット飼育のことで困ったことがあれば東京都獣医師会へ相談してください。
以上は9/1の17:45に確認したことです。状況は刻一刻と変わっています。新しい情報はその都度書き込みます。
編集注※島への物資輸送が不確定となったため、島魂掲示板を通 して呼びかけた支援物資の送付は、9/3夕方に東京・竹芝着の物資だけと限定する旨を20:00過ぎより発信する。
 
   
9/2
7:00
  三宅村島外避難勧告発令。
三宅村は、本日午前7時に、防災、生活維持関係要員を除き、住民の島外避難勧告を発令しました。
1.避難方法 9月2日(土)から4日(月)までに定期船「すとれちあ丸」により避難する。
2.その他  村営バスが各地区をまわり、住民を港まで移送する。
 
12:30
  石原都知事視察。
 
   
 
  [東京都獣医師会HP]
竹芝桟橋にて獣医師会会員が出迎え29頭の動物を収容しました。
       
 
  [ARCのHP]
9/2〜3置き去りまたは放浪していた犬猫19匹を保護。全員を船に乗せる。
その後6匹は飼い主が判明し、都獣医師会の一時預かり被災動物となる。
 
   
9/3
  三宅村民一時避難場所の国立オリンピック記念青少年総合センターに入所。
       
 
  [東京都獣医師会HP]
都衛生局より運搬用ケージの提供を求められ73個を三宅島に搬送しました。
避難指示に基づく被災動物の保護収容は28頭を竹芝桟橋にて収容しました。
       
9/4
  [東京都獣医師会HP]
76名の獣医師会会員が竹芝桟橋に出迎えにあたりました。
122頭の被災動物を保護収容被災動物の内訳は、
・9/1自主避難2頭収容
  (中央、世田谷、江戸川の3支部対応)
・9/2避難指示29頭収容
  (中央、板橋、世田谷、大田、杉並、足立の6支部対応)
・9/3避難指示28頭収容
  (中央、板橋、世田谷、杉並、江戸川、品川、渋谷、南多摩、府中、新宿の10支部対応)
・9/4避難指示122頭収容
  (中央、板橋、世田谷、杉並、大田、渋谷、新宿、江東、城北、葛飾、江戸川、南多摩、北多摩の13支部対応)
   *うち南多摩獣医師会が犬9頭、猫12頭の計21頭

8/28から9/4までの8日間に被災動物受け入れのため竹芝桟橋に赴いた東京都獣医師会所属の獣医師の人数はのべ161名。
収容動物は、犬69頭・猫148頭・ウサギ7羽・ハムスター13匹・チャボ15羽・ニワトリ3羽・ホロホロチョウ1羽の計256頭羽。
チャボ・ニワトリ・ホロホロチョウは江戸川区の小学校が一時飼育を引き受け、残りの犬・猫・小動物は124の動物病院へ分散して保護しました。
       
 
  [ARCのHP]
宿周辺の猫たちの捕獲。素手や捕獲器で5匹を保護。
伊ヶ谷の飼い猫の捜索。捕獲器を仕掛ける。
ガソリンスタンドの経営者から「友人がつがいの犬を繋いだまま避難してしまったがなんとか救助できないか? 自分も一緒に行くから」とSOS。
その友人宅に行くと、成犬のオス・メスの各1頭とその子犬2匹、ニワトリ1羽が残されている。さっそく救助し、そのガソリンスタンドの経営者が仮飼い主となり、東京都獣医師会の一時保護手続きをとる。
       
9/5     三宅村東京事務所開設。 三宅支庁・三宅村職員の島外避難。
       
9/6     避難住民都営住宅へ移動始まる。
       
 
  [ARCのHP]
「テレビのニュースで三宅島で置き去りにされた猫が映し出されたがなんとか救出できないか?」と動物愛好家からARCへ相談の電話。
「今は私たちも三宅島には行けない状態ですが、村役場職員や防災関係者の中で被災動物に対して思いやりがある人がいるので、連絡を取って、救助ができないかを働きかけてみます」と回答。
       
9/7
  [東京都災害情報第84報]
島外避難に伴うペットの受け入れについて東京都災害対策本部より公式文書が発表される。
島外避難に伴うペット受け入れ実績
  
  9月2日 9月3日 9月4日

合計

獣医師会
獣医師会
獣医師会
獣医師会
1
11
19
11
5

16

25
38
7
18
40
16
1
68
48
102
その他
1
1
38
1
39
合計
8
29
60
28
7
122
74
179
※ その他動物は、ウサギ、チャボ、ハムスターなど
    受入施設
     都   : 動物保護相談センター  4支所
     獣医師会: 動物病院等    約 80施設
[東京都獣医師会HP]
東京都動物保護相談センターに収容された74頭のうち、
  9/5 西部支所  猫5頭、獣医師会世田谷支部へ緊急入院。
  〃  城南支所  猫6頭、獣医師会大田支部の緊急往診。
  9/6 多摩東支所 犬2頭、獣医師会南多摩支部へ緊急入院。
  9/7 多摩東支所 犬3頭、獣医師会立川支部へ収容。
編集注※都動物保護相談センターに収容されたのちに体調を崩した動物が多かった。
       
9/8     東京都獣医師会への募金寄付が始まる。
 
  [ARCのHP]
9/6の予定が悪天候のため延期になっていた猫8匹の本土への搬送が済み、20:30竹芝着。 ARCでは本土に三宅島の被災猫のシェルター探しを始めました。
       
9/9     国立オリンピック記念青少年総合センターにおける一時受入者退所。 避難島民全員が都営住宅などに転居。
       
9/10
  [ARCのHP]
被災動物はまだ置き去りにされています。 都獣医師会が動物を預かってくれることを知らなかった島民が多いようです。
       
9/13     三宅島・生徒支援センター設置。
       
 
  [ARC掲示板・支援者]
全島避難になったのに 猫の世話のために隠れて男性が残っていた話をテレビ新聞などで見ましたが、男性が発見され救助された時に猫たちも一緒に島から出られたのかと思っていたらそうではなかったんですね。
       
 
  [ARC掲示板・支援者]
全島避難になったのに 猫の世話のために隠れて男性が残っていた話をテレビ新聞などで見ましたが、男性が発見され救助された時に猫たちも一緒に島から出られたのかと思っていたらそうではなかったんですね。
       
9/15
  [ARC掲示板・支援者]
9/15のTBSの番組で、猫のために避難をしなかった阿古の男性のことをやっていました。
発見されたあと男性は避難したというので猫たちもいっしょにと安心していたら、番組の中でその猫たちがまだ島に残っているというレポートがありました。
しかも 子猫まで生まれていて、目がクチャクチャになっていました。
親子ともども早く安全なところに移さないと、死んでしまいそうな様子でした。
       
9/18
  [ARCのHP]
ARCでは東京都、三宅村などに次のような内容の申入書を提出しました。
1.置き去りにされた被災動物たちの救助のために、私たちNPO法人アニマルライツセンターのスタッフ並びに指定した者の三宅島への立ち入りを許可していただけないのでしょうか? 或いは自らの責任において避難勧告地域へ立入り、動物たちを救助したり、給餌・給水したりする行為についてはどのような見解を持っておられるのでしょうか?
2.現在、三宅島に置き去りにされている動物たちを、今後は救助し保護していかれるのでしょうか?
3.或いは、これらの被災動物たちへの給餌、給水などを行っているのでしょうか?
4.被災動物のためのシェルターを、東京都として或いは三宅村として、設置運営していく計画があるのでしょうか。もし、あるのなら、飼い主が不明の被災動物たちも受け入れる用意があるのでしょうか?
以上4点についてご見解をお願いいたします。 
       
9/22
  [ARCのHP]
9/22よりARCは神津島にスタッフを常駐させ、三宅島の残留動物の救助、給餌・給水にあたる。
       
9/26
  [ARCのHP]
先週、都に置き去りにされた動物に餌をやる申入書を提出しましたが、何の返答もありませんでした。
そこで都議会議員を通じて東京都獣医衛生課に話をしたところすぐに獣医衛生課から回答がありました。
それによると、島に置き去りにされた動物のために「職員がエサをまく」とのことですが、具体策は打ち出されていません。
       
9/27
  [ARCのHP]
神津島常駐のスタッフからの報告。
全島避難以来、この日初めて、残留動物に対する三宅島での餌やりを確認できました。
三宅村役場周辺で目撃した猫たちですが、三毛猫は人恋しそうに鳴いており「捕獲可能か?」と思いましたが、若干警戒心が残っており、無理に追いませんでした。
食事と水を与えるとペロリと平らげたところを見るとかなり空腹だったと思います。
また、次回上陸時に備えキャットフードも入手し残留班に託してあります。
餌と水さえ何とか与えることが可能なら生存が可能な状況です。
首輪をした猫が鶏を捕獲しているのを目撃した人もいます。
       

9/30

 

  [島魂掲示板・支援者]
NHK総合テレビ「子供ニュース」で三宅島の小学校から預かったニワトリの世話をしている江戸川区・南小岩小学校の様子が放映されました。
1羽ずつに名前を付けて大切に飼っているとのことです。
[ARCのHP]
神津島常駐のスタッフからの報告。
この1週間、現地対策本部との交渉および各セクションの個人個人に対し動物への餌・水の給仕と救出の依頼、
神津島村民の協力者探しを行ってきました。
       
 
<参考ページ>
ARCのHP
三宅島ML
東京都獣医師会のHP
三宅島スナッパーの掲示板
島魂掲示板
東京都災害対策本部
南多摩獣医師会のHP
マイリトルフレンド(MLF−aid)掲示板
大学三宅総合観測班のHP
 
 

宮里かおり・小林ひろみ
飼い主として防災の情報交換をし、いざというときに支えあう仲間を全国から集う「ペット防災ネットワーク」(2001年1月発足)を主宰。 ペットのための防災を考える方ならどなたでも参加可能。 関心のある方は下記までお気軽にメールをお寄せください。

お問い合わせ: ペット防災ネットワーク事務局(株式会社レスキューナウ・ドット・ネット内)

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