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身近な危機管理
アメリカのロードアイランド大学でウイルスについて研究をされている竹田さんに日々の危機管理についてコラムを書いていただいています。

■2001.12.6 Vol.19
「飲酒運転という問題」

アメリカのロードアイランド大学でウイルスについて研究をされている竹田さんに日々の危機管理についてコラムを書いていただいています。
先日、3頭目の狂牛病が見つかった、群馬県大間々は、自分が道路工事をしていた、東村神戸(ごうと)と桐生市の丁度中間にあたる、群馬県では中堅の町です。

この地域から栃木県足尾にかけての「渡良瀬川」周辺は大変な峡谷の家々で、紅葉のシーズンは大変美しい景色になり、都心から日光に向かう観光客の目を楽しませてくれます。
東村神戸は、絵に詩を書き込んで作品を作る「星野富弘」の出身地でもあり、草木ダムの傍らには「富弘美術館」もあります。
星野富弘をご存知無い方にご紹介いたしますが、彼はかつて体育の教師でしたが、勤務中に首をぶつけて、手足が不自由になり、寝たきりの状態になりました。
そこから、立ち直ろうと口に絵筆を持ち、絵画を始めたという画家です。

さて、この地域は田舎でして、飲み屋さんに出かけるとなりますと、1本道の国道を下って、この大間々までいかなくてはなりません。タクシーもそれほど頻繁にある場所ではないために、飲酒をする場合は、車で出かけ、そして、車で戻ってくるという方がかなり多いようです。
これは、この地域に限ったことではありません。どこの田舎に行っても、似たような状態、あるいは話を聞きます。
飲酒運転が現実的にかなり存在するのは、警察でも理解している問題だと思われます。
法律的に飲酒運転を禁止していますが、もし守ってしまえば、田舎町の飲み屋さんは潰れます。
ちなみにアメリカでは、飲酒運転が多少レベルで許されています。
数値的にも明確にどの程度以上は飲んでは駄目であると示されています。

これから忘年会シーズンで、飲酒機会が増えると思いますが、飲酒運転をせざる得ない地域の方を改善させる方法を考えていかなくてはならないと思います。
東京など都市部の方々の発想で、法律を立ち上げられても、結局地域にはマッチしていないものがあります。飲酒運転による、交通事故や巻き込み事故が後を絶たない中、現実に存在する「飲酒運転せねば飲めない地域」の問題を皆さんに問いたいと思います。

竹田 努(Rhode Island 媒介性疾病センター アルボウイルス研究主任)
平成7年 北海道大学大学院地球環境科学研究科生態環境学専攻博士課程(博士学位取得)
平成10年 Center for Vector-borne Disease,University of Rhode Island 博士研究員
平成12年 同 アルボウイルス研究主任
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