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身近な危機管理
アメリカのロードアイランド大学でウイルスについて研究をされている竹田さんに日々の危機管理についてコラムを書いていただいています。

■2001.11.14 Vol.13
「自動車の安全」

アメリカのロードアイランド大学でウイルスについて研究をされている竹田さんに日々の危機管理についてコラムを書いていただいています。
 
先日、東京モーターショーが行われました。

このイベントは1954年に始まり、1973年までは毎年行われ、その後隔年で行われるようになりました。
1973年は言わずもがな、オイルショックの影響です。
会場も日比谷、後楽園、晴海、幕張と転々としておりまして、今年で35回目です。

日比谷、後楽園時代は屋外で展示するような、お祭りムードであったようです。
車のパレードなんかもあったようです。
晴海、幕張に移ってからは屋内展示がメインになり、特に1989年に幕張メッセができてから、出品車種も数が増え、大盛況の様相です。
自分も生まれて早々の時に一度(このころは、東京では競技場で自衛隊のパレードなんかも人気がありましたよね)、親はあらゆるイベントに行くのが好きでしたから、行っております。
幕張に移ってからは日産の期間労働者だった1991年に行きました。
そのときのテーマが「安全」という言葉が入ってきていたと記憶しています。

自動車の安全は語りきれないほど話題があります。
この頃はGOAとかカタカナ、アルファベット、略語に弱い自分には理解しきれない名前の安全装置が増えてきております。
急ブレーキを踏んだときにタイヤがロックされないように作られたABSと呼ばれるシステムですが、いわゆるポンピングブレーキ(ブレーキを切ったり入れたりする繰り返しの静止方法)を自動車が自動的にやってくれるわけです。
北海道は雪が多い地域ではいいのですが、雪の少ない地域はブラックアイスバーン状態といって、見た目はアスファルトなんですが、凍結していることがあります。
これが非常に怖い状態でして、歩けないぐらいツルツルになっています。
しかも見た感じでは雨にぬれた路面のようで、判断を誤りやすいです。この状態になると、ABSの制
御は思うように利きません。
交差点約100メートル先から減速する、という程度の注意は必要になります。

万が一事故を起こした場合、真っ先にすることは、電話をすることでも、ドアをこじ開けようとすることでもないんですね。

まず、

『エンジンを切る』

これが焼死しないための最初の手段だとよく聞きます。
エンジンが動いていると、万が一燃料が漏れ出した場合、発火爆発することがあります。エンジンをかけていないとパワーウィンドウが開かないものがありますが、事故後では扉が開かないぐらいの
場合は、ウィンドウが壊れている事もありますので、エンジンを躊躇なく切ることが先決です。

多分今の車は、エンジンをかけていなければ、ドアロックを外せないという状態では無くなったと思いますので、ロックを外して、ドアを蹴り上げて外に脱出することですね。

水場、沼地に車両が転落したときは、間違いなく気が動転していますが、ドアは自動車が沈むにつれて開かなくなります。
水圧などのためです。
窓を少し開けられるなら、沈む前に窓を開けてしまうことでしょう。
沈みきっても窓ガラスは割れる事はないと思いますが、とにかく車両内に水を入れきれば、水圧は弱くなりますので、ドアは開くようになるはずです。

水が入ってきたら慌てない事です。
間違いなくバタバタしますけどね。

とにかく、脱出方法を日ごろから想定しておいて、その方法を実行する事が大切でしょう。
竹田 努(Rhode Island 媒介性疾病センター アルボウイルス研究主任)
平成7年 北海道大学大学院地球環境科学研究科生態環境学専攻博士課程(博士学位取得)
平成10年 Center for Vector-borne Disease,University of Rhode Island 博士研究員
平成12年 同 アルボウイルス研究主任
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