レスキューナウ・ドット・ネット
02/11/20 (水) 22:21 更新
ページを移動
あらゆる危機への備えをサポート homeへ
サイトマップ サイト内検索:
Japan & world Now
119 now
Rescue's Point
Get Close To Rescue
僕のオヤジは消防団員
サッカー・ワールドカップ
防災研究者の与太噺
道端からの提案
身近な危機管理
食中毒の防ぎ方
災害検証レポート
ペットのための防災
レスキュー・ピープル
レスキュー・カルチャー
Fire Dept. Journal
Link! Link!
Information
弊社について
このサイトへのリンク
報道関係の方へ
お問い合せ
 
   
Get Close To Rescue 読む知るレスキュー
 
  前へ 一覧を見る 次へ
身近な危機管理
私たちの身の回りには無数の危機があります。危機に直面した時、被害を回避したり最小限にくい止めるためには、日頃の適切な備えが必要です。このコーナーでは、そんなひとりひとりの危機管理を考えていきます。
 
■Vol.5. わが身にふりかかる花粉の恐怖!  〜つらい季節を乗り切って来年に備えよう。

 
今ここにある「危機」、花粉症。
  スギ花粉飛散数:「非常に多い」が続くこの時期、今まさにスギ花粉のピークだ。朝目覚めて、空がさわやかに晴れ上がり風が強かったりしたら、もう外に出るのがコワイ。立て続けに出るクシャミと、滝のような鼻水で、顔はぐしゃぐしゃグショグショ。のどはひりひりするし、目のかゆみといったら目玉を取り出して洗いたいぐらいだ。重症になると頭痛やのどが腫れたり、全身がだるくなったりもする。不快でイライラするから、物事がいつもの様に運ばなかったりして、それでまた余計にイラつく。鼻がつまって寝苦しく睡眠不足にもなりがち…。
当然、仕事も勉強も効率ダウン。社員の一人が1時間に10回鼻をかんだとしたら、1回の鼻カミに30秒費やすとして1時間に300秒のロス。1日8時間労働でざっと40分ものロスになるわけだから、国民の10%以上(東京都民では5人に1人)が花粉症患者と言われる日本全国では、かなり生産性が落ちる計算になる。とまあこれは即興の試算だが、現に環境省でも「仕事、勉学や日常生活に与える影響などによる社会的損失は大きいと考えられ、治療を受けていない人の労働損失は年間約100億円にのぼると推察される(科学技術振興調整費の生活者ニーズ対応研究から)」と花粉症の社会的影響について言及している。
こうしてみると、花粉症は身近な「危機」の一つなのだ。自分は花粉症には無縁だからという方も、決して安心はできない。いつ何時、突然始まるかもしれないし、全く予測不能。花粉が一度発症すると自然には治るのはわずか2〜5%で、若い時に始まった花粉症が老年期まで続くことも少なくないという。
   
   
花粉症対策チェック。
  すでに花粉症の方は、少しでも苦しみを軽減すべく、様々な方法でこの危機に立ち向かわれているはず。花粉のピークを乗り切るために、ここでもう一度日常生活をチェックしてみよう。
   
  外出時、マスクとメガネを忘れずに。
(マスクは花粉防止用マスクが効果的。普通のガーゼマスクなら中のガーゼを水で湿らせる。サイドカバーが付いたメガネやゴーグルはより効果的)
   
  コートは、花粉の尽きにくい表面が滑らかな素材のものを。
(起毛したウール素材などは花粉が尽きやすい)
   
  屋内に入る時は、洋服や髪の毛についた花粉をよく払い落としてから。
   
  屋内に入ったら、まず、うがい・手洗い・洗顔を。
   
  鼻うがいをしよう。
  (ぬるま湯コップ1杯に天然塩をひとつまみ入れたものを、片方の鼻の穴からズズッと吸い上げてから吹き出す。その時もう一方の鼻の穴は手でおさえて塞いでおく。専用の鼻洗浄器具を使用するとより効果的)
   
  掃除は花粉の少ない朝のうちに。室内に入ってしまった花粉は、舞い上げないように掃除機かぬれ雑巾やモップでふく。
   
  昼間はなるべく窓を開けない。
   
  花粉が大量に飛びそうな日は布団や洗濯物を干さない。
   
  お酒、タバコ、刺激物は症状の悪化につながるため控える。
   
  のどと鼻を乾燥させない。
   
  室内を暖め過ぎない。ただし、身体は冷やさないようにしよう。
   
  風邪をひかないよう注意する。
   
  疲労やストレスをためないよう心がける。
   
  くしゃみ、鼻水が止まらない時は、水で濡らしたハンカチ・タオルなどで鼻を冷やそう。
   
  なるべく早めに医療機関で治療を受ける。
  (スギ花粉症と自己診断していても、実は別のアレルギーの場合もある。また、症状に合った薬の選択、量や飲み続ける期間なども医師の指導を受けた方が安心)
   
  症状をおさえるために市販の抗ヒスタミン剤やステロイド剤などを服用する際は、副作用がある場合もあるので、決められた薬の量や回数、注意事項などをきちんと守る。
(鼻スプレー、点眼薬などの場合も同様)
   
   
スギの季節が終わっても安心はできない!?
  4月下旬頃になるとスギの飛散量が減少し、やっと普通の生活に戻れる…はずが、かえって症状が悪化する場合がある。もしそうなら、「ヒノキ花粉症」かもしれない。スギとヒノキは花粉の中のアレルギーを起こす成分に共通性があり、実際にスギ花粉症患者の約7割がヒノキ花粉に対するIgE抗体を持っているというのだ。ヒノキ花粉はスギより遅れて飛び始め、終わるのもスギより遅れるので、5月になってもつらい症状が続くことになる。西日本ではヒノキの飛散数がスギを上回る場合もあるというから要注意。
   
   
来年のこの危機に備えるには
  一度なってしまたら自然に治ることはほとんど期待できないというのだから、黙っていれば来シーズンもこの不快な日々がやって来る。何とかならないのだろうか、花粉症。
かなり積極的な予防法としては、「減感作療法」で体質改善を行う、「手術療法」で鼻づまりを起きにくくするなどの医療がある。「減感作療法」とは、スギ花粉抗原を週に1、2回皮内注射し、徐々に量を増やしていくことで過敏反応を抑えるもの。少なくとも2年間は続けることが必要で、有効率は約60〜70%という。
新たな治療法として注目されている「レーザー療法」は、鼻内部のアレルギー反応を起こす部分をレーザーで焼き切ることで、鼻を通し鼻水を出にくくするもので、一度施術すれば1、2年間は花粉に反応しにくくなるという。来年に備えるには年末頃までに治療するのが良いそうだ。
そこまでやるのはどうも…という方には、花粉が本格的に飛び始める2〜4週間前から抗アレルギー剤を使用するのが一般的な治療法だ。もちろん、医師の処方の基に行うのが望ましい。西洋医学はちょっと…という方は、今のうちから漢方医に相談しよう。そして、忘れてはいけない予防法は、「健康管理」だ。花粉のシーズンに備えて抵抗力を高めるためには、外気浴や乾布まさつ、水泳、体操、ジョギングなどが有効。また、日頃から偏食をしない、十分な睡眠をとって疲労やストレスをためない、風邪をひかないよう注意することなどが、花粉症の症状を軽くすることにつながるという。
   
   
花粉症歴20数年の筆者の場合
 

まだ「花粉症」という言葉がなかった中学生の頃、私はクラスでただ一人、学年末試験にはいつも滝のような汗じゃなくて鼻水を流していた。毎年この季節は、ひたすら耐えに耐えて乗り切り、おかげで春が嫌いになった。30代になってやっと耳鼻科のアレルギー科を受診したところ、アレルギーはスギ花粉だけでなく、ハウスダストとブタクサ、ネコの毛にもあることが発覚。減感作療法を2年半続け、「もう大丈夫」と言われながら、今も症状は出ている。以前ほど重症ではないが。
そんな私の自己流花粉症対策は、鼻うがいの励行(上手くできなくても何となく鼻の中が洗えるとムズムズが軽減)、ミントティー(すっきりして鼻が通る)を飲む、お風呂の湯気やお湯を湧かした蒸気を吸う(温度と湿度が気持ち良い)、熱めのシャワーを首と背中の境目あたりにかける(不思議と鼻が通る)、ラベンダー・ユーカリプタス・ティートリー・ローズマリーをブレンドしたアロマオイルを焚くなど。即効性なら飲み薬や点鼻薬に求めるが、こうした自己流にも鼻がスッとしたり不快感がやわらぐ効果があるようだ。 

(文:大和田瑞穂)

   
<参考サイト>
【慈恵医大耳鼻科の花粉症のページ】
http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/
【環境省 花粉症保健指導マニュアル】
http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/
【花粉症の漢方療法と民間療法】
http://www.sala.or.jp/%7Emoto-1/kafun01/kafuntop.htm
【花粉一口メモ】
http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/kanho/chousa/kafun/h14hitokuti/
       
  前へ 一覧を見る 次へ
 
このページのトップへ  
  rescuenow.net:Copyright (c) rescuenow.net Inc. お問い合わせ プライバシーについて