スギ花粉の放射性セシウム、人への影響は低い-林野庁試算 11.12.28 06:15
農林水産省は27日、森林における放射性物質の分布状況調査の中間報告を公表した。
同省はこれまでスギの生葉に含まれる放射性セシウムについての調査を行ってきたが、花粉については明らかになっていなく、科学的知見を把握する必要があることから、森林総合研究所や名古屋大学など協力を得て、スギの雄花とその内部の花粉に含まれる放射性セシウムの濃度の調査を実施した。
調査は平成23年11月25日~平成24年1月31日に福島県他15都県のスギ林182箇所で行なわれ、雄花に含まれるセシウム134及びセシウム137の濃度の測定を終了した福島県内の87箇所の調査結果を、今回の中間報告として取りまとめた。
報告では、スギの雄花に含まれる放射性セシウム(Cs134+Cs137)の濃度が最も高かったのは浪江町小丸のスギ林で、1キログラム(乾燥重量)あたり25万3000ベクレルだった。また、福島県内4箇所で採取したスギの雄花とその内部の花粉に含まれる放射性セシウム(Cs134+Cs137)の濃度を比較したところ、およそ同程度のレベルだった。
林野庁では、スギの花粉に含まれる放射性セシウムの濃度が、今回の調査で測定したスギの雄花の最高濃度(25.3万Bq/kg)と同一として、環境省の花粉情報システムによる測定結果の最高値を基にして花粉を人が吸い込んだ場合の被曝線量を試算すると、花粉シーズンの4か月間(120日)に毎日24時間吸い続けた場合は0.553マイクロシーベルトであり、東京都新宿区で今月20日に観測された1時間当たりの放射線量0.053マイクロシーベルトと比較した上で、人体への影響は極めて低いとしている。
全調査地点の調査結果の取りまとめは、平成24年2月上旬に公表する予定。
◆スギ雄花に含まれる放射性セシウムの濃度の調査結果について(中間報告)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/111227.html
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