ニュース

2011年の国内の災害を振り返る(その1:1月~6月) 11.12.30 15:00


2011年の国内の災害を振り返る(その1:1月~6月) レスキューナウ危機管理情報センターでは、広範囲に大きな影響を及ぼす災害や、多数の死傷者が発生した事故などの際に、「大規模災害速報」「風水害関連情報」等で被害状況について随時情報掲載を行っています。
2011年を締めくくるにあたり、改めて今年発生した国内の災害について振り返ります。

・被害の内訳については、原則的に各種報道等からレスキューナウが取りまとめたものです。それぞれの最終更新日以降の状況については反映されていないことがあります。

●1月
・2010年12月31日~1月4日:山陰地方を中心に西日本・北日本で大雪
[被害]死者6人(鳥取県・滋賀県)、負傷98人(京都府など) 停電約30万世帯(鳥取県・島根県など)
強い冬型の気圧配置で山陰地方を中心に記録的な大雪、積雪は鳥取県米子市で89cmなど。また鹿児島市で一時20cmの積雪を観測するなど九州南部でも大雪となった。
鳥取県内では、山陰本線で特急列車が倒木により駅間に30時間以上停車、また国道9号線ではスリップした車が道路を塞いで後続の車約1000台が立ち往生するなどして年末年始の移動に大きな影響が出た。

・16日~17日:日本海側を中心に大雪や強風続く
[被害]死者6人、負傷者36人 停電約1300世帯(山形県)、断水約6500世帯(大分県)
強い冬型の気圧配置で日本海側を中心に強風を伴った大雪に。特に西日本の山沿いや日本海からの雪雲が吹き抜ける東海地方で大雪となり、東海道・山陽新幹線などの交通機関に大きな影響が出た。

・26日~:霧島山(新燃岳)52年ぶりの爆発的噴火に、社会生活にも影響
前年から小規模な噴火が時々発生していたが、この日の午後から噴火の規模が拡大、大量の噴煙を噴出し、宮崎・鹿児島県内で降灰により交通機関に影響が出た。
これ以降、2月にかけて爆発的噴火がしばしば発生し、空振や噴石による窓ガラスなど家屋の破損などの被害が出た。また、降雨に伴う土石流発生の恐れから、夏から秋にかけては山麓の自治体に度々避難勧告が発令された。
爆発的噴火の回数は夏以降大きく減少したが、一連の噴火活動によって火口内は現在も地下から上昇した溶岩で埋積されており、噴煙・噴気活動の活発な状態が続いている。

・29日~31日:北日本~西日本の日本海側を中心に大雪被害
[被害]死者2人、負傷者5人
強い冬型の気圧配置で、29日以降、北陸地方を中心に大雪に。特に福井県では、今庄町で国道8号線に150台あまりの車が立ち往生するなど、交通機関や市民生活などに大きな影響が出た。

●2月
・14日~15日:首都圏で降雪、交通機関に影響
[被害]負傷43人
14日夕方から降雪、東京都心で2cmなど平野部も含め関東地方の広い範囲で積雪を観測。凍結した路面での転倒やスリップ事故が多発、また首都圏の交通機関にも大きな影響が出た。

●3月
・9日:宮城県で震度5弱の地震、余震続く(M7.3)
[被害]負傷2人 家屋一部破損など(宮城県・岩手県)
11:45頃発生、宮城県栗原市・登米市・美里町で震度5弱を観測。地震発生直後に津波注意報発表、三陸沿岸で数10cm程度の津波を観測。
余震活動も活発で、10日朝にはM6.6の余震で一時津波注意報が発表された。なお、気象庁は11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)後、この地震を「東北地方太平洋沖地震の前震の可能性がある」との見解を示している。

・11日:平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)(M9.0・最大震度7)
[被害]死者15844人 不明3451人 負傷5890人、全壊127185戸など(警察庁まとめ 12/29現在)
14:46頃発生、明治以降の観測史上最大規模の地震。宮城県栗原市で震度7、東北・関東甲信越・東海地方の広い範囲で震度5弱以上の強い揺れを観測したほか、沖縄県を除く全ての都道府県で揺れを感じた。
地震発生直後から大津波が北海道・東北・関東の太平洋沿岸に来襲、所によって10mを超える津波が押し寄せ、多くの家屋が倒壊、多数の死者・行方不明者が出た。津波は日本のほぼ全域の沿岸の他、ハワイなど海外でも観測された。
また、この地震と津波によって、福島県の東京電力福島第一原子力発電所では原子炉冷却のための全電源を喪失、炉心溶融(メルトダウン)および水素爆発により大量の放射性物質が大気中に拡散した。

・12日:新潟県中越地方でM6.6・震度6強の地震、余震相次ぐ
[被害]負傷40人 家屋損壊58棟(長野県・新潟県)
03:59頃発生、長野県栄村で震度6強、新潟県十日町市・津南町で震度6弱を観測。約30分後にも震度6弱の強い余震があった。震源に近い長野県栄村や新潟県津南町を中心に家屋損壊などの被害相次ぐ。

・14日~:東京電力計画停電
東日本大震災に伴い管内の発電所の多くが被災し供給能力が大幅に低下、この日から強い揺れや津波による直接の被災地を除いて管内を5グループに分け、時間帯を区切って計画停電を実施。
初日となった14日は、東京都心部を除く首都圏JR・私鉄の大半が運休し大混乱に。また、計画停電のエリア区分と実際の停電地域の違いや計画停電の発表方法などを巡っても混乱が見られた。
なお、計画停電は28日以降は実施されず、その後の電力需要抑制政策および発電所の電力供給能力の回復に伴って計画停電は原則実施されない旨の方針が示されている。

・15日:静岡県で最大震度6強の地震(M6.4)
[被害]負傷37人 住宅一部損壊14棟(静岡県・山梨県)
22:31頃発生、静岡県富士宮市で震度6強、関東甲信・東海地方の広い範囲で震度4以上の揺れを観測。静岡県内の広い範囲で一時停電。

●4月
・7日:宮城県北部で最大震度6強の地震(M7.4)
[被害]負傷35人 火災9件(宮城県・山形県)
23:32頃発生、現時点では東日本大震災の最大規模の余震。宮城県栗原市と仙台市宮城野区で震度6強、東北地方の広い範囲で震度5弱以上を観測したほか、北海道から中国地方まで揺れを感じた。震源は宮城県沖だったが津波は観測されなかった。
東北地方の広い範囲で停電、断水が相次いだほか、震災後に一旦運転を再開していた東北新幹線や東北地方の在来線が再度運転見合わせになるなど被害が拡大した。

・11日:福島県・茨城県で最大震度6弱の地震(M7.1)
[被害]死者4人(福島県・茨城県)、負傷13人(福島県・茨城県・栃木県など)
福島県いわき市・古殿町・中島村、茨城県鉾田市で震度6弱、関東甲信・東北地方の広い範囲で震度4以上の揺れを観測。翌12日午後にもM6.3・最大震度6弱の余震があった。
いわき市で土砂崩れで家屋が倒壊し3人が死亡するなど、震源に近い福島県・茨城県を中心に被害が発生。
なお、この地震では、福島県いわき市にある井戸沢断層が動いたものとされており、東日本大震災以降、内陸の活断層の活動も活発化したことが裏付けられている。

・12日:長野県北部でM5.6・最大震度5弱の地震
07:26頃発生、長野県木島平村・栄村で震度5弱を観測。地震による被害の情報なし。

・12日:千葉県北東部で最大震度5弱の地震(M6.4)
08:08頃発生、千葉県旭市・香取市で震度5弱を観測。地震による人的・物的被害はなかったが、千葉県内のJR・私鉄のダイヤに乱れ。

・16日:茨城県南部で最大震度5強の地震(M5.9)
[被害]負傷5人(茨城県・栃木県)
11:19頃発生、茨城県鉾田市で震度5強を観測。地震の揺れで転倒するなどして負傷者が出た。

・19日:秋田県内陸南部でM4.9・最大震度5弱の地震
04:14頃発生、秋田県大仙市で震度5弱を観測。地震による被害の情報なし。

・21日:千葉県東方沖でM6.0・最大震度5弱の地震
22:37頃発生、千葉県旭市で震度5弱を観測。地震による人的・物的被害はなかったが、千葉県内のJR・私鉄のダイヤに乱れ。

・23日:福島県沖でM5.6・最大震度5弱の地震
00:25頃発生、福島県広野町で震度5弱を観測。地震による被害の情報なし。

●5月
・6日:福島県浜通りでM5.3・最大震度5弱の地震
02:04頃発生、福島県いわき市で震度5弱を観測。地震による被害の情報なし。

・11日~13日:西日本~東日本で大雨、交通機関などに影響
[被害]家屋一部損壊1件、浸水3件(福岡県・鳥取県)
本州上に停滞する前線に台風1号から変わった熱帯低気圧からの暖湿流が流れ込み前線の活動が活発化。中国地方や九州北部で72時間雨量が300mm前後に達し、5月の記録を更新する地点が相次いだ。
西日本各地で鉄道を中心に交通機関にも大きな影響が出た。

・25日:福島県浜通りでM5.1・最大震度5弱の地震
05:36頃発生、福島県いわき市で震度5弱を観測。地震による被害の情報なし。

・29日~31日:台風2号被害
[被害]死者1人(愛媛県)、不明2人(長崎県・香川県)、負傷78人(沖縄県など) 家屋損壊204件など
台風2号は発達しながら南西諸島に接近、沖縄県・鹿児島県・宮崎県の一部を暴風域に巻き込んだ後、四国沖で温帯低気圧に変わった。
台風による強風や台風の前面に停滞していた前線の影響などで西日本を中心に5月の記録を更新する風速・雨量に。人的・物的被害も多く、避難勧告も多数発令された。

●6月
・2日:新潟県中越地方で最大震度5強の地震(M4.7)
[被害]建物一部損壊2棟(新潟県)
11:33頃発生、新潟県十日町市で震度5強を観測。一部の建物に壁の剥離などの被害があったが、人的被害なし。

・4日:福島県沖を震源とするM5.6・最大震度5弱の地震
01:00頃発生、福島県いわき市で震度5弱を観測。地震による被害の情報なし。

・11日~13日:西日本の太平洋側を中心に大雨
[被害]不明1人(鹿児島県)、負傷2人(熊本県) 浸水8棟(熊本県・和歌山県)
梅雨前線の活動が活発化し、九州・四国・紀伊半島など西日本の太平洋側で大雨。所によって72時間雨量が600mm近くに達した。
熊本市では一時約7万人に避難勧告を発令、九州新幹線や九州南部の空港発着便に欠航・遅延など交通機関も大きく乱れた。

・16日~20日:九州南部を中心に再び大雨
[被害]不明1人、負傷1人(鹿児島県・宮崎県) 建物損壊5棟、浸水家屋15棟(鹿児島県・熊本県・宮崎県)
活発な梅雨前線の影響で、九州を中心に大雨が続く。鹿児島・宮崎・熊本県の一部地域では6月中旬からの総雨量が1200mmを超える記録的な大雨となった。

・23日:岩手県沖でM6.7、最大震度5弱の地震
06:51頃発生、青森県階上町・東通村、岩手県普代村・盛岡市で震度5弱を観測。岩手県沿岸には一時津波注意報が発表されたが、津波は観測されなかった。
地震による被害はなかったが、津波注意報が発表された岩手県の沿岸部では一時避難勧告が発令された。

・23日~25日:東北・信越で大雨、土砂災害
[被害]浸水家屋272棟(秋田県・山形県・新潟県)、停電約1300世帯(秋田県・山形県)
梅雨前線の活動が活発化し、秋田県・山形県・新潟県・長野県の日本海側や山間部を中心に大雨。山形県や新潟県では72時間降水量が300mmを超える記録的な大雨となった。
秋田県では河川が相次いで決壊。また、長野県では、北アルプス観光の拠点である上高地へ通じる道路が土砂崩れで寸断され、観光客や宿泊施設の従業員など1200人余が孤立、1日後に徒歩にて下山。

・30日:長野県中部でM5.4・最大震度5強の地震
[被害]死者1人、負傷9人(長野県) 家屋損壊12棟(長野県)
08:16頃発生、長野県松本市で震度5強を観測。震源の深さが4kmとごく浅く、松本市中心部の直下が震源であったことから松本市に被害が集中。室内の棚が倒れたりベッドから転倒するなどして死傷者が出た。

ページの先頭へ


ブログ
エイジの防災ウォッチ! エイジの防災ウォッチ!
2010 年6月号(1)製品の「使用上の注意」を読んで事故防止へ
レスキューカフェ店長日記 レスキューカフェ店長日記
7/22(金)は臨時休業いたします
有珠山ネットの威力! 有珠山ネットの威力!
おまけ 第1期終了(2)
道端からの提案 道端からの提案
道端からの提案『がんばれ新人さん』
防災研究家の与太噺 防災研究家の与太噺
「NPO法人東京いのちのポータルサイト」発足総会懇親会より愛を込めて
食中毒の防ぎ方 食中毒の防ぎ方
サルモネラ菌食中毒大発生の予感
レポート
災害製品レポート 災害製品レポート
イベント・防災体験レポート イベント・防災レポート