道端からの提案『がんばれ新人さん』
新年度が始まり様々な場面に「新人さん」が登場しています。企業などの新入社員の多くは新人研修を現在行っているところではないのでしょうか。新入社員の皆さんは右左を見渡す余裕もないような緊張の中で、毎日くたくたになりながらも充実した時間を過ごしていることと思います。しかし、一人前と呼ばれるにはほど遠い仕事量、新人を支える皆さんのもどかしさも想像できます。今の時期が過ぎると、いよいよ配属が決まり、その現場での失敗を多少許容されながら、さらに精進を繰り返す日々が続きます。「新人に失敗ありき」です。大きな企業の場合はこのような流れで、5、6月に起こる新人によるエラーを周囲が理解しながら、人の育成が進みます。例えば、駅で間違ったアナウンスをしたり、取引先でたどたどしい言葉遣いをする新人さんたちをみながら多くの人たちが、「ああ、今年もこの季節が来たのだな」と微笑ましくなることもあります。しかし、日本の企業や組織のすべてがこの新人のエラーを許容できるとは限りません。例えば、消防士、医師、看護士など人を預かる場面にいる新人さんたちには、失敗を受け止められる大きな許容はないのです。また、中小企業の中には新人研修すらほとんど行うこともできないところもあります。熟練の手先をみながら仕事を覚え、現場の小間使いのような仕事をしながら仕事の流れを感じていく、そんな職場もあります。
たとえ小さな組織であっても、新人さんの失敗が大事故にならないように注意しなくてはなりません。新人だけでなく、人事異動などで配属先がかわった皆さんも同じことが言えますが、失敗を事故にしないようにするにはどのような工夫が必要なのでしょうか。
自転車に初めて乗った時、最初から補助輪などがなく乗れた人は稀です。ほとんどの人が必ず転びながらバランス感覚を覚えてきます。子供に自転車の練習させるときに、最初からでこぼこ道や坂道で練習させる人はいません。
自分たちの職場のリスクをもう一度見回して、リスクの洗い出しを改めてやってみることも必要です。もちろん、そんな時間がないのだという状況ならば、「新人さん」たちにリスクのリストアップを課題にさせてはいかがでしょうか。職場に入ってきた新人さんはまだ「よそ者」つまり第三者の目を持っています。慣れ親しんでしまうと気づかない危険を、見つけてくれるかもしれません。
がんばれ新人。春が始まりました。
wrote by Tsutomu Takeda
※写真はイメージです。本文とは直接関係ありません。


















