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2010年2月号(1)阪神大震災から15年、防災意識が向上
先月14日付のMSN産経ニュースに、産経新聞社と群馬大が合同で実施した、防災意識調査の結果が掲載された。調査対象は、阪神大震災で被災地となった神戸市の中学3年生、地域的に被災経験のない横浜市の中学3年生、そして、震災当時に中学生だった両市の成人(現在28~30歳)だ。その結果、「震災の年に生まれた中学3年生の防災意識は両市に顕著な差がなく、当時の中学生よりも高い意識を持っている」ということがわかった。◇世代における防災意識の違い
考えてみると、阪神震災以前は避難訓練が唯一の防災教育だったと思う。これは、消防法で義務付けられた訓練であって、僕に言わせれば“防災教育”とまでは言えないが・・・。当時中学生だった僕らが、それで学んだことと言えば、避難訓練でお馴染みの「お」「か」「し」くらい。(同世代の人には説明不要かもしれないが、「お=押さない」、「か=駆けない」、「し=喋らない」を意味する)
その程度の避難訓練しか経験していない僕ら世代に比べて、現在の防災教育はどうだろうか?
あの震災を機に、行政や防災ボランティア団体など各種団体が防災啓発イベントを催すようになったし、学校では総合学習の時間に防災教育が行われるなどし、震災前に比べて防災を学ぶ機会が格段に増えたのは確かだ。
また、震災後、日本各地で地震や水害など自然災害が相次いだこともあり、その結果として、被災地内外問わず防災意識が向上してきているのだろう。そう思うと、防災関係者の僕にとっては励みになる。
さて、震災以前の防災教育を反省するうえでも、当時、被災地外の中学生が阪神大震災をどうとらえていたかを記しておきたい。
◇阪神大震災はひとつの“出来事”でしかなかった
震災当時、僕は中学1年生。被災地から遠く離れた東京に住んでいた。東京は震度1だったので、地震の揺れにはまったく気づかなかった。
その朝、神戸で大地震が起こったことを知らず、普段通りの時間に起きてテレビをつけると、いたるところから黒煙が立ち昇る街の映像が目に飛び込んできた。「なんだこれは!?」「何が起こったの?」というのが、最初の感情だ。
だけど、被災地には、友達も親戚も知り合いもいなかったし、正直、当時の僕にとっては、「大変なことが起きたんだなぁ」という程度。ニュースで見聞きする中の、ひとつの“出来事”でしかなかった。被災地の外に暮らしていた僕は、休みのない部活動に追われ、普段どおりの生活をすごしていた。学校でさえも、震災について授業で話そうとか、考えようなんてこともなかった。
今の僕なら、「被災地や被災者のために何かしたい!」という気持ちが芽生え、行動を始めるに違いないのに。
現在の中学生たちが、成人よりも高い防災意識を持っているという調査結果は、震災以降に進めてきた防災教育の賜物なのだと思う。そう考えると、災害から学ぶことや考えるきっかけづくりの機会は、これからもつくり続けていくべきだろう。
※写真はイメージです。本文と直接関係ありません。













