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2009年11月号(2)強風時の傘の危険

〔10月8日〕台風18号、2年ぶりに上陸-強風による被害が目立った
風が強いとき、傘を差すと飛ばされそうになったり、裏返ったりした経験はないだろうか。台風が去ると、無残にも骨組みが剥き出しになって壊れた傘が路上に捨てられている光景をよく目にする。そのほとんどがビニール傘だ。
ビニール傘はどこでも安価で購入でき、夕立など突然の雨のときにはとても便利だ。だが、コストを抑えているため骨組みなどの素材にいいものを使っているとは言い難い。そのため、強風の影響を受けやすく裏返って壊れてしまうのではないだろうか。
そもそも傘はどれくらいの強風に耐えられるのか――。
疑問に思ったので、日本洋傘振興協議会に聞いてみた。
「風にどれだけ耐えられるかという基準はない。素材にもよるし、強風用の傘もあるので一律基準を設けるのは難しい」とのこと。
もともと傘は風による影響を受けやすく風に弱いのだ。傘本来の役目は、雨が当たらないようすること。強風が伴う雨のときは、傘は適さないということだろうか。
しかし、ここで注目すべきは「強風」にも耐えられる傘の存在だ。
日本の洋傘メーカー「リーベン」は、パラソルを二重構造にして風が抜けるようにした強風対応傘を開発。また、風が強い風車の国・オランダの洋傘メーカー「SENZ社」は、空気力学を応用した"前が短く後ろの長い、空気が抜ける構造"の傘を開発。風力実験で時速100キロの風にも裏返らなかったという、驚くべき傘の登場だ。
実は、"風速●メートル以上のときは傘を差すのは危険だ"という指標ができないかと考えていた。強風で傘が裏返り、後ろを歩いている人に骨組みがぶつかってけがをする危険があると思ったからだ。私自身、このような事故を見聞きしたことはないが、多くの人が歩いている中でそうなったら、確実に事故が起きると思う。
強風時は落下物などの危険もあるので、なるべく不要な外出は避けるべきであり、台風など暴風のときは特に外出が危険だというのは大前提だが、外出しないといけないときもある。
暴風時は傘が差せず、レインコートを着て外出しなければならない状況になるけれど、どうにか傘を差せるぐらいの強風時が一番危ない。
強風のとき傘を差すか差さないかは、その人の判断だ。持っている傘で丈夫そうなものを選んだうえで、それが強風でも耐えられるものであればよいが、安価なビニール傘は要注意。
傘を差していて強風で裏返りそうになったときは、すぐさま差すのをやめ、雨に濡れてもいいやという潔さも必要だ。
※写真はイメージです、本文と直接関係はありません。












