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「エイジの防災ウォッチ!」に寄せて
4月某日。その男はある事務所の一角にある倉庫を見せてくれた。書棚には相当な量の資料がアーカイブされていた。古くは関東大震災をはじめ震災、水害、火災、事故など、正直あまり見たくない写真や書類が並ぶ。その書棚の一角から大きなビニール袋を取り出すと頭からすっぽりとそれをかぶって見せた。煙の中を安全に脱出するための袋だった。
「エイジ」-- ネット上で防災や火災のことを綴っている彼はそう名乗っている。
子どもの頃から消防少年団に入り、火災対策や防災に慣れ親しみ、個々の知識も相当詳しい。風貌は穏やかで、話していてもトゲのある感じはしない。
彼に初めてあったのは2年前。型どおりに名刺交換をしたあと、彼の趣味の話になった。「火災や事故のスクラップをしているんですよ。月ごとにまとめると相当量あって...」彼のスクラップは主にネット上の記事を集めたもの。中身を見ると確かに相当の量。
「これ、毎月やってるの?、仕事じゃなくて趣味で?」と聞くと、そうだという。
正直不思議に思った。不思議に思ったのはスクラップをすること自体ではなく。スクラップに彼のコメントが一切なかったことだ。子どものころから火災や事故に興味があって何も思わないはずがない。どうやらポリシーがあってあえてコメントしないようだ。
いくつかの記事を例にとって、詳しく聞いてみる。
説明の言葉の中に、記事の表現以上に彼が1つ1つの記事に向き合っている態度が見て取れる。なにより、日々起こるアクシデントにこれほど丁寧に向きあう彼の「姿自身」を見てはもらえないだろうか、と考えた。ブログのタイトルを「エイジの防災ウォッチ!」とした。事象を丁寧に切り取る、まさに「ウォッチ」だと思った。
write by kenn_okasaka (2009.10.15)












