南太平洋サモア沖でM8.3の地震 津波による死者多数(09/30)【第7報】 09.10.02 09:00
9月29日06:48頃(日本時間02:48頃)、南太平洋サモア諸島付近でM8.3の地震が発生した。サモアや米領サモアでは大津波が観測され、これまでに150人以上の死者が確認されている。
現地では複数の集落が壊滅的被害を受けており、現時点で被害の全貌が明らかになっておらず、更なる被害状況の拡大が懸念される。
PTWC(米太平洋津波警報センター)は一時周辺地域に津波警報を出したが、現在は解除している。また、日本の気象庁は日本時間30日09:00、日本の太平洋沿岸に津波注意報を発表したが、15:00に全て解除した。なお、各地の検潮所では最大で20cmの津波が観測された。
被害状況は以下の通り。(10月2日05:00現在、レスキューナウまとめ)
■発生事象(米地質調査所(USGS)発表)
【地震概要】
発生時刻:9月29日06:48頃(現地時間)
震源地:サモア(南緯15.3度 西経171.0度:首都アピアの南南西204km 米領サモア・パゴパゴの南西224km)
震源の深さ:33Km
地震の規模:M8.3
より大きな地図で M8.3(2009/09/30 02:48) を表示
<以下時刻表記は基本的に日本時間>
・米地質調査所によると、サモア周辺では9月30日昼までに10回以上の余震を記録。
■津波情報
【周辺地域の状況】
・PTWCによると、周辺地域で津波が観測されている。なお、地震発生から約15分後の03:04に周辺地域に津波警報を発表したが、06:36までに全て解除した。</p>
米領サモア パゴパゴ :1.6m(03:12)
サモア アピア :0.7m(03:32)
クック諸島 ラロトンガ:0.5m(04:51)
【津波警報】(解除)
・米領サモア サモア クック諸島 トンガ ツバル フィジー ニュージーランド 等
【津波注意報】(解除)
・バヌアツ ナウル ソロモン諸島 ニューカレドニア パプアニューギニア ハワイ ミッドウェー諸島 等
・サモア在住者の話によると、地震は約3分間続いた〔CNN〕
・地元ラジオでは、米領サモア沿岸に津波が5回到達したと伝える〔ロイター〕
・地元当局者は「津波は最大で高さ約7mに達した」と述べる。地震発生から津波の到達までは約20分で、犠牲者のほとんどは逃げ遅れて津波にのまれたという〔読売〕
【日本国内の状況】
・気象庁は06:00過ぎに記者会見を開き、日本の太平洋沿岸に12:00以降、高さ数十cmの津波が到達する可能性があるとし、09:00に津波注意報を発表したが、15:00に全て解除。
・30日15:00現在、検潮所での観測値は次の通り。
石巻市鮎川 :0.2m(14:19)
八丈島神湊 :0.1m(13:46)
三宅島阿古 :0.1m(14:31)
八戸 :0.1m(14:33)
父島二見 :0.1m(14:40)
大船渡 :0.1m(14:50)
室戸市室戸岬 :微弱(14:02)
伊豆大島岡田 :微弱(14:41)
・気象庁会見要旨(30日09:30 関田康雄 地震津波監視課長)
津波により漁船が流されることや転覆する恐れがある。
遠地で発生した地震の場合、津波到達予想時刻の1時間~2時間後に大きな津波が到達することがある。
津波到達予想時刻が過ぎても、津波注意報が発表されている間は海での活動を控える。
50cm程度の津波でも人が倒れ、海に流されてしまうことがある。
・岩手県大船渡市は津波注意報発表を受け、一時、大船渡町、末崎町、赤崎町、三陸町綾里、三陸町越喜来、三陸町吉浜の3333世帯10648人に避難勧告を出して注意呼びかけ。小学校生徒などが高台に避難。津波注意報解除を受け避難勧告も解除。
■人的被害
【死者】150人
・1日時点で確認された死者は、サモア110人、米領サモア31人、トンガ9人〔AP〕
・サモアでオーストラリア人4人、ニュージーランド人2人の死亡確認、英国人の子供1人も犠牲になったとの報道も〔日経〕
・米領サモアで遠洋漁業従事者の韓国人3人が死亡・不明〔中央日報〕
・サモアでの被害は島の南東部に集中、警察などが重機などを使って捜索活動を続ける〔朝日〕
・海上でも船と飛行機による捜索を実施も、行方不明者の捜索完了には、最長で3週間かかるとの見通し〔MBS〕
【邦人の状況】
・外務省によると、サモア107人、米領サモア5人の在留邦人全員の無事確認。旅行者についても安否確認を進めているが、被害情報は入っていない〔朝日〕
■物的被害
・少なくとも70の村が壊滅状態となり、家屋を失った被災者数は数万人に上る〔読売〕
・サモアでは5000世帯が家を失ったほか、安否不明者は少なくとも7000人に上る。教会や学校などの施設に多数が避難、余震への懸念から、多くの住民が高台にテントを張り、不安な一夜を過ごしている〔NHK〕
・米領サモアでは、政庁所在地パゴパゴの都市機能が完全麻痺。タフナ国際空港も津波をかぶって一時閉鎖〔読売〕
・トンガでは通信手段が断絶、政府省庁、民家も崩壊、空港滑走路も被害を受け、救援機が着陸できない状態〔CNN〕
・病気の蔓延など二次災害が懸念、水やトイレなど衛生面でのインフラ整備が急務に〔MBS〕
・被災地では略奪行為も報じられ、治安対策が課題に〔時事〕
■救援状況
・サモアではオーストラリアやニュージーランドからの救援部隊が活動開始。米領サモアでも沿岸警備隊などが救援活動を始めている〔日経〕
・オバマ米大統領は、津波に見舞われた米領サモアを「大規模災害地域」に指定。緊急物資や人員を積んだ輸送機2機、フリゲート艦1隻を現地に派遣。ハワイ州兵約90人も救助活動などのため現地へ〔日経〕
・欧州委員会は30日、地震と津波の被害が広がるサモアなど太平洋諸国に対し、15万ユーロ(約2000万円)の緊急支援を実施すると発表。国際赤十字社を通じて医薬品や水、避難施設の提供に充てる。今後、被害状況をみながら追加支援も検討〔日経〕
・日本赤十字社は2日から救援金受付開始
救援金窓口 郵便局・ゆうちょ銀行
口座番号 00110-2-5606
口座名義 日本赤十字社
受付期間 平成21年10月2日(金)~平成21年10月30日(金)
※振替用紙の通信欄に「サモア大地震」と明記してください。
http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00001304.html
・CODE海外災害援助市民センターは、両被災地のための募金開始。〔神戸〕
http://www.code-jp.org/
・人と防災未来センターは、サモア沖の地震の被災地に、早ければ5日にも津波防災工学が専門の研究員を派遣する方向で調整中〔神戸〕
■日系企業の状況
【矢崎総業】(自動車部品大手)
・地震発生を受け操業を中止、工場に出勤していた日本人4人を含む約700人の従業員が高台に一時避難〔朝日・産経〕
・現地の様子について「街中が停電し、交通もまひしている」と現地スタッフは話す〔朝日・産経〕












