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2009年10月号(2)消火器破裂で重体

09.10.29  この記事をGoogle Bookmarksに登録する この記事をYahoo!ブックマークに登録する この記事を含むlivedoorクリップ この記事をイザ!ブックマークに登録する この記事をニフティクリップに登録する この記事をdel.icio.usに登録する この記事を含むはてなブックマーク



〔9月15日〕大阪市の駐車場で消火器破裂、頭部に当たり男児重体

 職場でも昼・夕方のニュースは欠かさず見ている。いつも通り夕方のテレビ番組を見ていると、この事故が速報で伝えられた。私は「また起きてしまった」そう思った。

 今から8年前、2001年にも老朽化消火器の破裂事故が2件相次いで起き、2人が死亡している。

 消火器には加圧式と蓄圧式の2種類がある。加圧式は、消火器本体に加圧用のガス容器が内臓されており、操作レバーを握ると容器が破れ一気にガスが充満し消火剤を放射する。蓄圧式は、本体にあらかじめ圧力が加えられていて、その圧力で消火剤を放射する。

 今もっとも普及しているのが鉄製の加圧式タイプの消火器。製造原価が安く販売価格も安くでき、加圧式に比べ維持管理が容易に行えるのがその理由らしいが、これまで起きた破裂事故では、このタイプの消火器がほとんどだという。
 つまり、もっとも普及している消火器が要注意ということだ。身の回りにもたくさん設置してあるので、決して他人ごとではない。

 なぜ破裂事故が起きるのか。

 最大の原因は消火器本体の腐食。鉄製の消火器は、さびやすく腐食しやすい。
 腐食した加圧式消火器に、何らかの原因で内臓のガス容器から一気にガスが放出されるとその圧力に耐えられなくなった腐食部分が破裂し、同時にその圧力で本体が飛び上がる。それで受傷事故が起きているのだ。

 一方、破裂事故が起きにくいタイプの消火器も販売されている。蓄圧式タイプの消火器だ。経年劣化すると消火器本体上部のゴムパッキンから圧力が抜けたり、もし腐食しても腐食部分から徐々に圧力が抜けていくので破裂する危険がほとんどないそうだ。
 蓄圧式のものは圧力ゲージが付いているので、加圧式と容易に見分けができる。

 しかし、消火器を購入する人は・・・。

 主婦の麻衣子さん(仮名)
 「事故も怖いけど、でも高いのは買いたくない。1円でも安いのがいいわ」

 これが消費者の心理ではないか。だからもっとも普及しているのが安価な鉄製の加圧式消火器なのだ。

 とはいえ、事故をあまり恐れてもいけない。事故が怖いから消火器を置かないということは考えないで欲しい。

 事故防止には破裂事故が起きにくい消火器を購入するのがベストだが、安価なものをというのであれば最低限知っておいて欲しいことがある。

(1)消火器の置き場所は水のかかる場所や湿気の多いところに置かない
(2)外観にさびがないか年1回大掃除のときに点検を
(3)消火器の耐用年数(一般的に約8年)が過ぎたら新しいものに交換

 これさえ守っていれば事故は起きないので、安心して備えておいて欲しい。

 あっ。最後にもう一言。
 屋外で古い消火器を見つけたら「絶対に触らないこと」。触る、動かすだけで事故は起きる。また、不要になった消火器を放置するのは厳禁、必ず廃棄する。廃棄する場合、一般ごみとして回収されないので製造メーカーに回収依頼をしよう。


2009年10月号(1)「防災ヘリ墜落」

※写真はイメージです、本文と直接関係はありません。

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