登山の基礎知識 09.08.10 16:49
「登山中の危機への心得」
近年、山での遭難の増加傾向が続いています。
警視庁の調査では、平成20年において、発生した山岳遭難事故は1631件で、前年より147件増加しています。山で遭難した人は1933人に上り、前年より125人増加。そのうち死者・行方不明者は281人で、前年より22人増加しています。10年前の統計と比較すると増加傾向にあり、発生件数は436件、遭難者数は489人増え、特に、中高年の遭難者数は409人も増加しています。
平成20年、遭難者の8割以上を占めるのが中高年という結果が出ています。登山をする際は、体力的に無理のない計画と十分な事前準備に配意が必要です。山に対しての経験や慣れによる油断は、絶対に禁物です。
以下は、山で生き残るための豆知識です。皆さんも入山の際には以下の事に気を付けて、楽しく安全な登山を満喫してください。
其の一:登山計画書の提出
近年登山計画表を出さずに山に入るパーティーが増えています。山に入る前にはその地域の 警察署に登山計画書を出しましょう。そうする事によって遭難した時に救助隊が捜索する上で 円滑に活動でき、遭難者発見確率も高くなります。
其の二:単独登山には要注意
単独登山者の遭難は、死亡率が高く危険です。遭難の発見も遅れます。山に入る時には パーティーを組みましょう。パーティーを組むなら、自分が初心者であれば知識豊富な経験者を、リーダーにして非常時はその人の指示を仰ぎましょう。
其の三:気象情報に気を配る
登山での気象の判断ミスは、致命的です。日頃から基礎的な気性の知識を身に付けましょう。そして出発前日には、現地の気象状況のチェックをして行く心構えは必要です。
其の四:日程装備は十分か?
装備品は登山前に十分に点検し、取り扱いに慣れておきましょう。水や食料も多めに持っていきましょう。そして、いつ遭難しても対応できるように、常に1枚は上に羽織る物を持っていくのも大切です。荷物にはなるけれど、いざという時に命のパスポートとなるはずです。
其の五:もしもの時の携帯電話
意外かもしれませんが、携帯電話を携行するのも実はかなり有効な遭難からの脱却手段です。警察庁の調べでは、遭難した時に携帯電話を所持していた293パーティーのうち、265パーティー(90,4%)が救助されています。
【関連リンク】
山岳遭難事例から学ぶ安全対策(登山者はこうして遭難する)
※このコラムは、2000~2003年頃の「rescuenow.net」に掲載された記事中のデータ等を2009年9月現在のものに更新して再掲載したものです。












