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中国・四国地方で少雨傾向、取水制限の動き広がる【第2報】 09.06.03 18:30


中国・四国地方では、5月に入って降水量の少ない状態が続いており、地元気象台では少雨に関する気象情報を発表して、農作物や水の管理に注意するよう呼び掛けている。
中国・四国地方は、5月に入って高気圧に覆われる日が続いたことから各地で記録的な少雨となった。5月の地域全体の平均降水量は中国地方で36%、四国地方で41%となっており、特に中国地方では統計資料の残る1946年以降では最も少ない記録となった。
これらの地域では、平年では間もなく梅雨入りの時期を迎えるが、少なくとも今後一週間はまとまった雨の降る可能性は低く、少雨傾向がしばらく続く見通しが示されている。

この少雨の影響で、中国・四国地方各県の自治体では6月に入り、相次いで取水制限を始める動きが見られるようになった。現在は工業・農業用水の取水制限が主で市民生活への影響は限られているが、今後の雨の降り方によっては影響が拡大するおそれがある。
各県の対応は以下の通り。

【愛媛県】
・松山市:水源の約半分を賄う地下水の水位が平年を大きく下回っており、1994年の大渇水時を上回るレベルで低下、5月22日から減圧給水を開始。29日からは減圧を約50%に強化し、一部の世帯では水道の供給に影響が出ている。
[断水]松山市森松町:県営森松団地のほぼ全てにあたる約540世帯で断水。地下水位が取水口を下回ったため給水不能に。現在はトラックによる給水が行われており、5日までに別の上水道によって給水を再開する見込み。
・西条市:上流の石鎚山系の降水量が少なく、石鎚山系からの地下水が湧出する「うちぬき」と呼ばれる市内に多数ある自噴井が止まり始める。

【高知県】
・鏡川水系で5月29日から34~77%、物部川水系で5月30日から20%、仁淀川水系で6月3日から50%の取水制限を開始。各ダムの貯水率は、鏡ダム(鏡川)で45.50%(5月29日12時現在)、永瀬ダム(物部川)で23.4%(5月29日9時現在)、大渡ダム(仁淀川)で32.8%(6月2日9時現在)。
・現在の少雨傾向が続くと、6月中旬には貯水率(利水容量分)ゼロの河川も出てくるが、高知市など流域自治体では他河川や地下水の利用を強化しており、水道への影響はない見込み。

【徳島県】
・那賀川水系で4月20日から取水制限を開始、6月3日から農業用水・工業用水の取水制限を45%に強化。那賀川水系2ダム(長安口ダム・小見野々ダム)の平均貯水率は20.5%(6月2日0時現在)。このまま降水が見込めない場合は、6月中旬までに貯水率がゼロになる見通し。
・吉野川水系で6月3日から13.9%の取水制限を開始。早明浦ダム(吉野川水系)の貯水率は62.2%(6月3日0時現在)。

【香川県】
・香川用水(隣接する徳島県・吉野川水系から供給)で6月3日から20%の取水制限を開始。早明浦ダム(吉野川水系)の貯水率は62.2%(6月3日0時現在)。

【広島県】
・芦田川水系で6月2日から工業用水の20%取水制限を開始。貯水率の回復が見込めない場合には農業用水の取水制限の開始や制限の強化なども検討。芦田川水系2ダムの平均貯水率は40.6%(6月1日9時現在)。

【鳥取県】
・日野川水系で5月29日から14%の取水制限を開始。

◆主要地点の5月の降水量と平年比(気象庁)
・鳥取県:鳥取 56.0mm(平年比44%) 米子 36.5mm(32%)
・島根県:松江 47.5mm(平年比39%) 浜田 35.5mm(26%)
・岡山県:岡山 30.0mm(平年比26%) 津山 63.0mm(43%)
・広島県:広島 48.5mm(平年比31%) 呉 29.5mm(21%) 福山27.0mm(24%)
・香川県:高松 58.5mm(平年比58%) 多度津 51.5mm(48%)
・徳島県:徳島 66.0mm(平年比48%)
・高知県:高知 48.5mm(平年比19%) 室戸岬 62.5mm(26%)
・愛媛県:松山 37.0mm(平年比29%) 宇和島 44.5mm(31%)

◆気象庁:西日本の少雨に関する全般気象情報 第2号(6月1日14:00発表)
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/000_03_662_20090601140023.html

◆香川県庁:かがわの水
http://www.pref.kagawa.lg.jp/kankyo/mizu/

◆松山市公営水道局:松山市渇水情報
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/kg_soumu/1178670_1076.html

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