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地震災害の仮設住宅(衛生の監視)

03.07.28  この記事をGoogle Bookmarksに登録する この記事をYahoo!ブックマークに登録する この記事を含むlivedoorクリップ この記事をイザ!ブックマークに登録する この記事をニフティクリップに登録する この記事をdel.icio.usに登録する この記事を含むはてなブックマーク


アメリカのロードアイランド大学でウイルスについて研究をされている竹田さんによる、日々の危機管理についてのコラムです。

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「節足動物が住みにくい環境をつくることにも目を向けて」

 来週出かける宮城県ですが、地震がまだ頻発しているようですね。まだ宮城県沖の直下型地震にはつながっていないので、この先も宮城県は大きな地震が来るのは必至です。警戒が必要です。

 東海地震というのは、実は地震関係者では科学根拠に薄いというコメントが多くあります。最近は「いったい誰が最初に東海地震があると言い出したのか?」という疑問符まで出てきています。確かに、南海道(三重、和歌山)方面、京都北部方面、北海道南西沖方面、そして今回の宮城三陸沖方面に比べて、東海地震の起こる可能性は切羽詰っているということはないようです。(地形がリアス式など断崖絶壁になっている地域は基本的に地震などで作られた地形ですので、地震が潜在的に多いと考えてください)

 いずれにせよ、日本国内地震はどこででも起こるわけでして、例外はありません。

 現在起こっている宮城県の状況からみますと、仮設住宅が必要になるかと思います。今年は雨量が多くて、地すべりも起こりやすい状況が多くありますので、その点で建設地域などの選定はされると思いますが、他のポイントにも注意してください。

 今年のように日照時間の短い年は、蚊、ツツガムシやダニなどのトラブルが頻発する傾向があります。これは、この節足動物が直射日光を嫌う傾向があるためで、曇りなどの日が多く、ある程度気温が低温である年は、普段は日陰にいる節足動物も人に接する場所に出てきます。日ごろは出てこない公園の藪などにも、野良犬やねずみなどを介して、移動し駐在している恐れがあります。これから注意が必要なのは、そのような場所に仮説住宅を建設する可能性がある場合です。

 もし、空き地など広場に仮説住宅を作る場合は、事前に周辺地域も含め、充分に藪を刈って、節足動物が住みにくい環境を作ることが大切です。必要ならば、野焼きをする必要もあるかもしれません。
 また、衛生関係者は、仮設住宅周辺でのねずみなどのサンプリングを行って、警戒するべきでしょう。おそらく従来人が住んでいなかった場所に、突然住居ができる場合に、周辺の生態系などにも大きなストレスを与えることになります。生態系にストレスが加わると感染症を呼び込む道を作ってしまう可能性もあります。

 少し、気が早い感じですが、念のために警戒が必要だということで、書いておきます。

2003.7.28
竹田 努(Rhode Island 媒介性疾病センター アルボウイルス研究主任)

※この記事は、2000~2004年頃の「rescuenow.net」に掲載されたものを再掲載したものであり、筆者の所属や登場する団体名等は、このコラムの執筆当時のものです。

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