安全・防災コラム

台風の中心と強雨域 03.02.14 11:41


「雨風の強い中での作業は危険」

 平成16年の台風23号では、中心から離れた場所での被害が目立ちました。また、通常比較的風雨が弱いと考えられている北西側の被害、例えば、京都府や兵庫県、北陸の氾濫、土砂災害などが特異的に発生しました。

■台風が上陸した時
 台風は上陸後、温帯低気圧に変わる過程で中心から離れた場所で風雨が強まることがあります。気象情報では中心部の位置を主に報道し、警戒を呼びかけますが、今回も京都府舞鶴市の氾濫は台風中心が徳島県内を通過中の暴風雨圏外で起こっています。

■強雨域の把握と早めの対策
 今回の台風では、被害者が高齢者や屋外作業中の男性に多いことも指摘されています。台風中心の動きだけではなく、レーダーアメダスなどのリアルタイムデータを是非利用して、強雨域の移動を把握し、中心が離れていても、強雨域が接近しているようなときは、作業の中止や早めの避難勧告をしたりすることも必要かもしれません。
 私が所属している気象予報士会では、地方自治体の防災担当に気象予報士の配置の義務付けを求める声も出ています。災害が忘れないうちにやってくる今年の経験を無駄にしたくないと思います。

竹田 宜人(よしひと) 気象予報士

【参考サイト】
防災情報提供センター(国土交通省)

※この記事は、2000~2004年頃の「rescuenow.net」に掲載されたものを再掲載したものであり、筆者の所属や登場する団体名等は、このコラムの執筆当時のものです。

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