安全・防災コラム

レジオネラ菌 02.10.07 12:28


「重い肺炎には要注意」

 宮崎県日向市の入浴施設で、新たにレジオネラ菌の感染者が4人増えていたことがわかり、感染患者と疑いのある患者は合計72人となりました。宮崎県が検査をおこなったところ、風呂の湯などから、100ミリリットル中最高で150万個という極めて多量の菌が検出されました。

●レジオネラ菌とは?
 レジオネラ菌とは土の中のアメーバなどに寄生している細菌で、人の呼吸器系に入ると肺炎などを引き起こす。人から人への感染はありません。
 
●菌の性質
 ビルの冷却塔、給湯設備、入浴施設などの設備のような停滞または閉鎖腔内で循環している人工環境水内では自然界よりも菌数が多くなります。
しぶきなどで空中に飛び、 口や鼻から入ると肺炎を起こします。
場合によっては 死に至ることもあります。

●主な症状
 乳幼児や高齢者、病人など抵抗力が低下している人がかかりやすく、主にレジオネラ肺炎とポンティアック熱とに分けられます。
【レジオネラ肺炎】
高熱、悪寒、筋肉痛、吐き気、意識障害等を発症する重い肺炎で、場合によっては死に至ります。
【ポンティアック熱】
インフルエンザに似た発熱がみられるが、一般に軽症で数日で軽快します。

●予防法
レジオネラ菌は、自然界に普通にいる細菌なので完全に取り除くことは不可能ですが、下記のような予防法があります。
■感染源となる設備や器具の衛生的な管理が求められ、清潔な水質を保つよう心がける。
■増殖しやすい空調用の冷却塔、給湯器などの場所をこまめに点検、消毒するなどをし、検出菌数が検出限界(10CFU/100ml)以下にする。
■24時間風呂の浴槽の水を使ったシャワーの使用は避ける。

【関連リンク】
レジオネラ菌に関してQ&A(東京都保険安全研究センター)
レジオネラ菌について(シー・アール・シー食品環境衛生研究所)

※この記事は、2000~2004年頃の「rescuenow.net」に掲載されたものを再掲載したものであり、筆者の所属や登場する団体名等は、このコラムの執筆当時のものです。

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