VRE感染 02.09.25 12:21
幼児や高齢者は注意が必要」
北九州市の小倉到津病院で、患者や職員など32人から抗生物質がほとんど効かないVRE・バンコマイシン耐性腸球菌が検出されました。院内感染の疑いが濃厚で、地域への広がりが懸念されています。
厚生労働省は、北九州市に職員を派遣し、事態の収集に向けた協議を行っています。今月になっても新たな感染者の発覚が相次いでいることから、厚生労働省では、「異例の事態」として、安全対策課長の派遣に踏み切りました。
VRE・バンコマイシン耐性腸球菌とは?
腸球菌は人の腸や泌尿器に存在しており、健康な人には問題ありませんが、幼児、高齢者、病気により体力の弱っている人などには、腸球菌が原因による感染症を引き起こす場合があります。バンコマイシン耐性腸球菌は、腸球菌による感染症の治療に使われるバンコマイシンという抗生物質に対して、抵抗力を持つのが特徴です。
●菌の性質
バンコマイシンに耐性を持っているという特徴以外は、人や動物の腸内に常在する腸球菌と何ら違いはありません。
●主な症状
健常者の腸内などにVREがいても病原性が非常に弱いため、日常生活において特別に注意をはらう必要はありませんが、癌、胸腹部外科手術後の入院患者や、白血病、火傷、移植、栄養失調などの重篤な基礎疾患を有する患者に感染した場合、しばしば敗血症や腹膜炎など重症の感染症をおこして死亡することもあります。
●予防法
VREに対しては、バンコマイシンのみならず、現在感染症の治療に用いられているほとんどの抗菌薬が無効の場合が多く、現段階では発症しても治療法がまだありません。通常の健康な人はVREに汚染された食肉を食べても、何の問題もありません。VREは適切な加熱(70℃、1分)により死滅するので、他の食中毒予防法と同じように、十分に加熱調理してから食すること。
【関連リンク】
VRE・バンコマイシン耐性腸球菌情報
VRE・バンコマイシン耐性腸球菌について
食鳥ニュース
※この記事は、2000~2004年頃の「rescuenow.net」に掲載されたものを再掲載したものであり、筆者の所属や登場する団体名等は、このコラムの執筆当時のものです。












