寄生虫「アニサキス」 02.07.03 14:42
「アニサキスによる腹痛」
アニサキスは、元々、クジラに寄生虫しており、クジラの内臓で成虫になります。
そして、クジラの排泄物に卵が混じり、それが孵化してオキアミに食べられ、そのオキアミをサバやイカなどの魚介類が食べ、それらの魚介類をまたクジラが食べる、という食物連鎖の中を循環しています。
人は、アニサキスの元々の寄生先ではないため、人がアニサキスを持った魚介類を生のまま食べると、アレルギー反応を起こす場合があります。そして、強烈な腹痛となったり、腸閉塞を起こしたりするのです。これが、アニサキス症と呼ばれるものです。
普段、私たちが見ることのできるアニサキスは幼虫で、長さが2~3cm位の、白い糸のように見え、渦巻状になって、主に魚の内臓の表面に寄生しています。魚をさばく時に注意していれば、見つけることができるようです。
しかし、魚の鮮度が落ち、温度が上がると、アニキサスの幼虫は動き回り、内蔵から筋肉部分にも移動することもあります。サケやマスでは、平常時でも腹部の筋肉に見られる例があります。
●症状
魚を生食して数時間後に、突然胃の辺りに激しい痛みを感じます。時には吐き気を催すことも。一般的に、発熱や下痢はありません。
●治療
アニサキスが胃にいるうちは内視鏡でつまみ出します。その後アニサキスの体液でおこった炎症を鎮める薬を服用します。
●予防法
酢でしめたり、わさびや醤油をかけたりする程度ではアニサキスは殺す事ができません。十分に加熱するか、マイナス20度以下で24時間冷凍すれば死滅します。
お酒の席には欠かせない刺身料理ですが、万一、食後に激しい胃痛を感じた際に、「アニサキス」という言葉が頭のすみにあれば、早急な対応がとれるかもしれません。
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アニサキス症(社団法人福井県医師会)
※この記事は、2000~2004年頃の「rescuenow.net」に掲載されたものを再掲載したものであり、筆者の所属や登場する団体名等は、このコラムの執筆当時のものです。












