カンピロバクター食中毒 02.04.07 09:39
「熱湯消毒で菌を撃退」
3月9日、東京都衛生局に入った連絡によると、5~6日にかけ江東区の総合病院で入院患者や医師など47人が嘔吐や下痢、発熱などの症状を訴えていたことが分かりました。職員7人の便から細菌のカンピロパウダーが検出されたため江東区保健所は食中毒と断定、同病院の給食センターに業務停止処分を出すといいます。
2月、淡路島に修学旅行中の高校生らが集団食中毒になった問題で、兵庫県衛生食品課は3月4日、宿泊先のホテルで食べた「鶏ささみサラダ」が原因と特定し、患者らから食中毒菌「カンピロバクター」を検出しました。これまでに症状を訴えた患者計197人は、既に全員が回復しています。
カンピロバクター菌とは?
最近になって発生件数が増ており、ふだんは鶏や牛などの腸に住んでいます。少量で感染し、人から人へ直接感染したり、ペットから接触感染する例もありえます。
●菌の性質
鶏や牛、豚などの家畜や、犬などのペット類の腸管内に分布し、これらの動物のふんに汚染された肉や水を介して食中毒を引き起こします。この菌は、微好気(少量の酸素がある状態)という特殊な条件下で増殖し、常温の空気中では徐々に死滅しますが、4℃以下の温度ではかなり長い間生きています。また、少量の菌量でも発病するため、飲用水の汚染があった場合には、大量の患者発生をみることもあるのです。
●主な症状
潜伏期間が2~7日あり、発熱、けん怠感、頭痛、めまい、筋肉痛がおこり、次に吐き気や腹痛におそわれます。その後、数時間から2日後までに下痢がおこり、水のような便が出ます。1日の下痢回数は2~6回くらいで、ときには10回以上におよぶこともあるといいます。
●予防法
カンピロバクター菌は熱に弱いので、食肉・飲料水などは加熱すること。また、食肉などを冷蔵庫に保管するときは、ビニール袋や容器に入れ、他の食品に接触・汚染しないように努めること。 さらに、この菌の消毒には熱湯が有効なため、包丁・まな板は熱湯により消毒し、消毒後はよく乾燥すること。
【関連リンク】
カンピロバクター菌について
※この記事は、2000~2004年頃の「rescuenow.net」に掲載されたものを再掲載したものであり、筆者の所属や登場する団体名等は、このコラムの執筆当時のものです。












