安全・防災コラム

喉に詰まらせた際の救急救命 02.02.10 14:57


「餅を喉に詰まらせたとき」

 餅に限らず、気管に異物が入ると自然にむせます。健康な人は、むせることによって、気管から異物を取り除くことができるのです。しかし、幼い子どもやお年寄りなど、十分にむせる力のない人の場合は、異物が喉に詰まり、窒息して命を失うことがあります。
 では、もしも、そばにいる人が物を喉に詰まらせて窒息しそうになったとき、どう対処すればいいのでしょうか。

●症状
 異物が喉に詰まって窒息しかけると、話し掛けても返事ができないとか喉をつかむようなしぐさをするとか、また、顔が真っ赤にになったり青黒くなってきたり(チアノーゼ)といった苦しそうな様子になります。

●対処法
 まずは救急車を呼び、救急車を待つ間、以下の方法を行います。

◎意識がある場合
1.背中をたたく
 頭をなるべく低くさせ、肩甲骨の間を続けてたたき、咳をさせるようにして異物を排出させます。
2.ハイムリック法
 腹部を圧迫することによって、その圧力で異物を排出させます。
3.横隔膜を押し上げる
 窒息している人の背後に立ち、腹部を抱えるように両手を回し、胃の付近に力を入れ、圧迫します。横隔膜を瞬間的に押し上げるように行い、人工的に咳を誘発します。

◎意識が無い場合
1.指で取り出す
 口を開かせ、喉に異物が見える場合に行います。ただし、異物を喉の奥に押し込んでしまう場合があるので注意しなくてはいけません。意識があっても、この方法が使える場合があります。
2.吸引する
 掃除機など、強力な吸引力のある装置で吸引します。接続用吸引ノズルも市販されています。

 以上のいくつかの方法を組み合わせて行ってみると効果があることもあります。いずれにせよ、救急車を呼ぶことを忘れずに、救急隊員が到着するまでの応急処置として行うことが肝心です。


【関連記事】リンク
窒息事故に気をつけて!(東京消防庁)

※この記事は、2000~2004年頃の「rescuenow.net」に掲載されたものを再掲載したものであり、筆者の所属や登場する団体名等は、このコラムの執筆当時のものです。

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