狂牛病疑い(2)
アメリカのロードアイランド大学でウイルスについて研究をされている竹田さんによる、日々の危機管理についてのコラムです。
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「より安全を目指すためには」
●安全宣言の手立て
狂牛病に対する全牛、羊等家畜の検査は直ちに行うべきです。
それが「安全宣言」を出すための唯一の手立てです。
農林水産省はすべての生きている家畜に責任があるはずです。農林水産省職員は家畜保健所等を含めてもサンプルをかき集めるのに充分な人員とスペシャリストが揃っているはずです。それが責任というものです。必要なときに必要な行動を取ることです。
現在刷版している「牛の肉は安全です」と書いたようなポスターを作って啓蒙をする準備をしているひまがあるのならば、検査をしてから「安全宣言、より信頼のできる食肉を目指します」とでも書いたほうが効果的です。
●より安全を目指すためには
1. と畜以外に酪農等の家畜にたいして年間に定期的な検診を行う
2. と畜に際して行う検定の強化
具体的には、感染症、汚染物質などに対する検査は各2系列検査で行い、一つの検査で陽性、他の検査で陰性の場合は「疑い」
二つとも陽性を「陽性」
二つとも陰性を「陰性」
と名づけ、「疑い」に関しては検査を大学等第三者に委託する。
3. すべての家畜に関して、万が一のために血液、脳等のサンプルを一定期間(1年)保存する
4. これらの業務が遂行できない食肉検査所、家畜保健所は業務協力し、遂行する努力をする
5. 農水省のデータを常時公開し、関連研究を行う大学、厚生労働省、地方衛生研からの協力体制を作る
6. 各食肉(枝肉)には検査データ、出身地等の詳細を明記し、各小売店レベルまでそのデータの閲覧を可能にできるようにする
【関連リンク】
狂牛病等に関する厚生労働省の対応状況について(厚生労働省)
動物衛生研究所
牛海綿状脳症-Bovine Spongiform Encephalopathy (BSE)
農林水産省
竹田 努(Rhode Island 媒介性疾病センター アルボウイルス研究主任)
平成7年 北海道大学大学院地球環境科学研究科生態環境学専攻博士課程(博士学位取得)
平成10年 Center for Vector-borne Disease,University of Rhode Island 博士研究員
平成12年 同 アルボウイルス研究主任














