オピニオン

芸予地震を振り返る 01.04.05 16:01


「インターネットによる情報発信という観点から」
 
 2001年3月24日午後3時28分に中国瀬戸内地方を中心に芸予地震が発生しました。そこで、地震発生からインターネット上での情報発信に着目し、時間経過とともにその情報量、更新頻度等を調査しました。

1.各機関のサイトによる第一報発信時間とその後の更新状況
  災害発生時から各機関のサイトを巡回し、現地情報の収集を行ったが、その際に各機関のサイトの更新状況も調査した。
以下に主なサイト(特に行政サイト)の第一報発信時間とその後の更新状況をまとめました。
   
レスキューナウ・ドット・ネットPCサイト
http://www.rescuenow.net/today_line/topnews/0103/010324yamaguchi.html
・・・16:00アップ。発災後30分内に詳細情報発信。その後随時更新。
・・・レスキューナウ試験配信中「マイレスキュー」配信 16:37に配信。その後も詳細情報を伝えた。
   
NHK松山地震情報サイト
http://www.nhk.or.jp/matsuyama/kinkyu.htm
・・・頻繁に更新。現在も閲覧可能。
   
広島県災害対策本部
http://www.pref.hiroshima.jp/saigai/
・・・16:45第1報確認。その後頻繁に更新。情報が集約されていた。
   
呉市からのお知らせ
http://www.hiroshima-cdas.or.jp/kure/saigai01.htm
・・・20:40に初めて情報確認。
   
愛媛県災害対策本部
http://www.pref.ehime.jp/jisin/index.htm
・・・21:20に初めて情報確認。情報発信開始は遅かったが、その後随時更新されていた。
   
ライフライン各社
・・・午後8時から翌日に情報が掲載。
   
 広島県災害対策本部の発表情報の第一報が発災後1時間ほどで発信されました。広島県災害対策本部の情報はその後も頻繁に更新され、災害対策本部や行政からの発表情報が迅速にインターネット上でも発信されていました。
 弊社でも有珠山以来繋がっているネットを中心に情報収集を行い、災害の規模や被害状況の把握に努め、現地からの情報投稿も積極的に集め、これらの情報をサイトに反映しながら発信を続けました。

2.現地情報の発信、ネットワークの活用
 今回、広島県から頻繁に情報が発信されていましたが、調査を通じて感じたのは、行政関係のサイトからの発信は災害対策本部から出される情報が主であり、各被災地の生の情報はマスコミ各社や現地ボランティアからの発信からが圧倒的に多かったということです。ただ、現地ボランティアからの発信も、現地ボランティアセンターのホームページを立ち上げ現地情報の発信を積極的に行っているボランティアセンターもあれば連絡先のみの発信にとどまっているところもありました。これは各ボランティアセンターに集まるマンパワーの差やそのボランティアセンターを支援する体制の差であると考えられます。
 特に活発に情報発信されているボランティアセンターでは、被災地のニーズをまとめて発信し、どういう支援を必要としているかという情報や、活動を通じて得られる情報、特に視覚に訴える現場の画像、細かな現地情報が多かったのが印象に残っています。
 昨今の災害の中で、ボランティア側の課題となるのは、現地のニーズとそのニーズに対する外部の支援のマッチングです。マッチングを行うためには、現地では何が必要なのかという情報、必要となるマンパワー、受入先などといった情報が必要となります。今回積極的に情報発信を行ってきたボランティアセンターでは現地での支援活動を行うとともに、ニーズと外部からの支援をコーディネートする役割も果たしたといえるでしょう。
 今回の災害は、過去の災害のノウハウが少しずつ活用されてきているのではないかと感じさせる反面、改めて日頃のネットワークの活用の重要さ、被災地内や被災地と外を繋ぐネットワークのあり方を考えさせられました。
 
(レスキューナウ、山本)

※2001年3月末当時に書かれた原稿のまま掲載しています。

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