災害現地レポート

なぜ事故は起こったか-JR新大久保駅事故(2) 01.02.16 15:05


「転落事故を見かけたら-新大久保駅事故の教訓-」

 将来的には、ホームに転落防止用のドアが設置されたり、検知マットが増設されるかもしれません。 しかし、それを待っている間にも、同じような事故が起きる危険は発生する可能性は否定できないのです。

      鉄道事情に詳しい人々は、「現時点の対策として、転落に気づいたらまず非常停止ボタンを押すことだ」と口々に語ります。非常停止ボタンは、JRの場合、各ホームの柱部分に設置されていて、1本もしくは2本おきぐらいの間隔で設置されています。押すとホームに警報音が鳴り響き、停止ボタンが押されたことを知らせると同時に、列車が止まる仕組みになっています。

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 JRの駅ホームに設置されている非常停止ボタン。  転落したり、挟まれたりした場合は、赤いボタンを押すことで、警報音がなり、列車が停止する仕組み。
 
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 取材した恵比寿駅山手線ホームでは、柱1本おき(約18mおき)に合計11箇所設置されている。

もっとも今回の場合、
1. 線路の左右とも壁面のような形で、とっさの際の逃げ場のなかった
2. 列車は80m手前まで迫っていて、70km/h近いスピードがでており、非常ブレーキを使用しても現場手前で停止できなかった
以上の事情から、仮に非常停止ボタンが押されていたとしても、事故は避けられなかったという見方が強いでしょう。

 JR山手線の場合、「まもなく~番線に」というホームへの入線アナウンスが流れ出すと、列車はホームの先端からおよそ600m手前を通過しています。70km/hの列車が600m走り切るのにおよそ30秒かかる。つまり、 「アナウンスが流れ出して30秒したら電車がやってくる」のです。
 どうしても助けたい場合は、アナウンスを参考にする方法もあります。(ただし、鉄道会社はどこでも、むやみにホームに下りることは勧めていません)

 さあ、ボタンは押した。電車は止まるでしょう。そして次に何をするか。 

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