家具転倒防止のスペシャリストインタビュー 00.12.16 16:53
「怪我なく逃げるために。大地震に備えて家具転倒防止を!」
今回お話しを伺ったのは、株式会社武蔵商会代表取締役の金田栄二さん。 家具転 倒防止金具「倒れストップベルト」の販売・取り付けを行っておられます。製品の発案から特許取得、チラシ配り、取り付け作業まで、すべてご自分でやって来られた金田さんに、その熱い思いと家具転倒防止のスペシャリストとしてのアドバイスを伺いました。
●どのようなきっかけで今の仕事を始めたのですか?
「以前は東京ガスで緊急車に乗り、お客様の安全を守ることに日夜励んでいました。 その頃から防災に関心があり、家具の転倒を防ぐ製品のアイデアも持っていました。 そして、阪神淡路大震災の時、家具の下敷きになったり家具に逃げ道を塞がれて、怪我をしたり亡くなった方が大勢いたという惨状を見聞きし、これは何とかしなければと思ったのです。早速、耐震金具の特許を出願し、製品を作りました。初めは自分でチラシをまいて休みの日に取り付けたりしていましたが、もっとどんどん世に広めたいという思いが高まり、今の会社を設立しました」
●なぜ家具の転倒防止が重要なのですか?
「阪神淡路大震災では、家屋の倒壊や家具の転倒によって多くの方が亡くなられました。これから来るであろう大地震を思うと、たとえ家が倒れなくても家具の下敷きになる可能性は高い。非常時に怪我をしないで逃げ道を確保するためには、家具を倒さない、動かさないことがポイントなのです。実際、阪神淡路大震災では、テレビが飛 んだりタンスが部屋の端から端まで動いたりもしたわけですから。どんなに食料や防災用品を準備していても、自分が動けなくなったら役立てることもできません」
●家具転倒防止にはどんな方法が有効ですか?
「多くの木造日本家屋は、天井の奥はベニヤ、壁もベニヤか石膏ボードで出来ており 、残念ながら強度は弱い。いちばん強度のある所といえば、畳を剥いだ下にある床板です。そこで、耐震金具をこの床板に打ち付け、もう一方を家具の天板の正面側に付けて、金具と金具の間に通したベルトを家具の後ろに回す。要は、家具を後ろから押さえるわけです。脆い壁や天井でなく、丈夫な床に固定するこの方法が、私の研究では最も耐震性が高かった。家具転倒防止金具『倒れストップベルト』は、耐震テスト の結果、震度7のまで耐えられます」
●これまでに取り付けた場所は?
「高齢者世帯、幼稚園、養護学校などに取り付けていますが、もっと多くの家庭やオフィス、各種施設で、早急に家具転倒防止対策をされるべきだと思います。大地震が 来れば、どんな家具でも凶器に変わるのですから」
家具転倒防止金具について、詳しくは武蔵商会のホームページをご覧ください。
地震と揺れについては、当サイトの「災害と救命のかがく」も合わせてご覧ください。
※この記事は、『FM西東京』と『レスキューナウ』のタイアップで、2000年当時、東京都田無市(現在は、旧・保谷市と合併して西東京市)近辺の防災関係の専門家のゲストの方に、防災一口メモをお話しいただくラジオとWEBサイトの連動企画をまとめたものです。












