保谷消防署 救急救命士インタビュー 00.12.16 16:39
「救命は時間との闘い! ぜひ皆さんにも救命講習を受けて欲しい!」
ご存知の方も多いと思いますが、救急救命士は救急隊員の中でも特に資格を持ったスペシャリスト。平成3年に救急救命士法が施行され、無線で医師の指示を受けながら現場や救急車の中でも病院に到着するまでの間に電気ショックによる心肺蘇生や気道確保などの救命行為を行うことができるようになりました。
今回お話しを伺ったのは、東京消防庁保谷消防署・救急救命士の磯 知也希(いそちやき)さん。救急救命士になられて2年目のはつらつとした女性隊員です。
「救急隊員になった動機は、自分の手で多くの人を助けたい、と思ったからです。実際に今までに色々な人の救命に携わることができました。でも、時には残念ながら間に合わず、助けられない時もあって、とても悲しくやるせない気持ちにもなります。救急車の平均到着時間は5分から6分ですが、その5、6分が救命の上ではとても大切な時間なのです。呼吸や脈が止まってしまった場合、時間とともに蘇生する確立は低下し、また助かったとしても脳などに障害が残る可能性が高くなってしまいます。1分~2分だと90~70%助かるところが5分を過ぎると25%を切ってしまうと言われています。最初の数分の間に適切な処置ができれば助かる確立はとても高いんですよ」

「ですから、救急車が到着するまでの間にまわりにいる人にぜひ処置していただきたいんです。救命活動は時間との闘い! 早ければ早いほどいいんです。私たち救急隊が着いても、正直言ってもう遅い場合もあります。あるスポーツクラブで指導員の方が人工呼吸と心臓マッサージをしていてくれたので助かった、という経験も実際にあります。その患者さんは退院まで1カ月くらいかかったけど、無事に回復されてお礼の手紙がきてとてもうれしかったです」
「傷病者を助けるためには4つの連携が必要と言われます。
1)早い通報
2)その場にいた人の処置
3)救急隊による処置
4)医師による治療
いくら救急隊や病院が体制を整えていても、この通報とその場の人の処置がなければならないということです。でもその場にいた人の処置、というのは突然にできるものではありませんから、是非講習を受けてその技能を皆さんにも身に付けていただきたいと思います。人工呼吸と心臓マッサージによる心肺蘇生の方法は近所の消防署でも講習会を開催しています。 救命は時間との闘い! ぜひ、皆さんも救命講習にご参加ください。」
磯さんのお父様も消防士で、親子2代で消防勤務。人一倍、人を助けたいとの願いを強く持つ磯さんだけに、救急隊が到着するまでの貴重な5~6分を適切に処置できるよう、一人でも多くの人が救命技能を身に付けて欲しいとのお話でした。
救命講習会に関して詳しくはお近くの消防署にお尋ねください。
rescuenow.net タグチの救命講習会体験記
神奈川救急救命士会:救急救命士法や救急救命士になるための情報
プレホスピタルケア・ホームページ:救急車が到着するまでに
プレホスピタルケア・ホームページ:「救急現場からの叫び」は必読
※この記事は、『FM西東京』と『レスキューナウ』のタイアップで、2000年当時、東京都田無市(現在は、旧・保谷市と合併して西東京市)近辺の防災関係の専門家のゲストの方に、防災一口メモをお話しいただくラジオとWEBサイトの連動企画をまとめたものです。












