オピニオン

映画『バックドラフト』 00.10.19 16:04


映画『バックドラフト』

「リアルな炎の迫力に感服」

 皆さんもよくご存知の「バックドラフト」と自分の消防経験をご紹介します。

 主役の新米消防士ウィリアム・ボールドウィンは、慣れないために当初たくさんのミスを犯します。でも、経験を通して日に日に成長し、映画のエンディングで新人の消防服の着方を直してあげるところは、私の大好きなシーンの一つです。
 消防団員の私も、最初の2年間は火事現場であわててばかり。現場へ向かう消防車の中で緊張で吐き気をもよおし、トランシーバーをこわし、コンタクトを無くすなどの経験を重ねました。今でもまだまだ未熟ですが、先日、現場へ向けてけたたましくサイレンの鳴り響く消防車の中で、隣の団員の消防服のフックの掛け違いを見つけ直してあげた時、あのエンディングシーンを思い出してしまい、ちょっとうれしくなってしまいました。まさか自分もウィリアム・ボールドウィンになれるとは!
 そうそう、バックドラフトといえば、あの炎の特撮はすごい迫力でしたね。でも、あれ、決して大げさではなくて、とてもリアルです。昨年、私は東京にある消防大学での警防訓練に参加しました。その中には、実際の火災を発生させて消火する訓練も含まれていました。建物の中でガスによる強力な火炎を発生させるのですが、800度の熱風が迫ってきて、耐火服を着ていなければとても耐えられない熱さなのです。火炎は勢いを増し、天井をつたってこちらへ来たと叫んでいる人がいました。その炎の動きや形、色や勢いは本当に映画そのもの。皆さんもぜひ、あの炎がリアルだということを念頭において、もう一度バックドラフトをご覧になってみてください。

 ちなみに我々消防団員の訓練は、近くから放水して消火するまでですが、消防庁の隊員はこの火の中に酸素マスクをして突入し、要救助者の探索・救助を行うのです。敬服。

(Text by icchy rescuenow.net )

BACKDRAFT (バックドラフト) 1991年/137分
STAFF 監督:ロン・ハワード  音楽:ハンス・ジマー
CAST:ウィリアム・ボールドウィン カート・ラッセル
大都会の消防士たちの命賭けの戦いをサスペンスを絡めて壮大に描き上げた、アクション・アドベンチャー超大作。バックドラフトとは、密閉された室内に消防士がドアを破って突入した際、流れ込む空気によって引き起こされる爆発のことをいう。

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