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ボランティア論(2)
有珠山ネットはボランティア団体ではない。
ここを誤解していただきたくない。そして、組織でもない。団体でもない。出入り自由の、まあ言ってみればグループである。グループに過ぎないから、無責任かというと、冗談ではない。そこいらの形がある組織なんぞ足元にも及ばない厳しいおきてがあるし、仕事として捉えているメンバーも多いのだ。
ボランティア団体という組織は、組織である以上、組織を維持拡大するという命題を持つ。組織というのは、常に、影響力の拡大をはかるもので、それがつまり組織なのだ。運営資金を他から求める場合が多いので、活動の成果と実績を積み上げなければ組織として維持できないということになる。
神戸の町作り機構のように、専門家集団がその属する専門家組織としてかかわる場合については、これは見事な力を発揮している。弁護士、税理士、司法書士、土地家屋調査士、測量士、建築士などなど。
で、こういう団体は、すでにプロとしてきちんと自立しているので、自分から何かをしでかす必要もないし、実に頼りになるのである。
ところが、何の専門性も技術もなくて、人間だけが集まった組織というのは、これはまことに心もとない。
重油流失や、大震災のように、具体的に人手が必要で人海戦術が必要で、しかも短時間勝負の場合であるならば、これらの何の専門性も持たない青年も力を発揮する。
しかし、今回の有珠山噴火災害では、人海戦術の必要はない。最初からなかったにもかかわらず、地元での十分な対応が可能で、その準備も整わないうちから、砂糖に群がるアリのようにボランティアがつめかけたのだ。
で、善意であるだけに対応が難しいらしい。
「帰れといっても、自分で勝手にやりますからと、避難所の近くで野宿する連中までいるのです。その連中が、あちらこちらの被災地を泊まり歩くということも多いのです」
ボランティアのプロの話しだ。
こうなると手がつけられない。女の子までいるというから、こうなると何かあったらマスコミの餌食になっちゃうので、地元の自治体は、災害でそれどころでないにもかかわらず、そういう連中の面倒まで見るはめとなる。
医師や看護婦などの専門家同様に、一人は一人として、寝る場所も、食事も、排泄も一人前なのである。一人いればそれだけの経費が、具体的にかかるのだ。いくらボランティアはすべて自前が原則とはいえ、食費や宿泊代金を支払っているところを見たことはない。
それと、「自分探し症候群」が見られる。
被災地に来て、自分を探すのである。つまり、癒しを施そうという高邁な考えを持って被災地に来るんだけれども、癒しが必要なのは、ボランティアさんだったというお間抜けで笑えない話が非常に多い。
単位を取る目的で来ている学生諸君もかなりいる。
地元の経営者で作る入浴送迎サービスグループ(ボランティア団体ではない)の一人がこういった。
「伊達温泉に、年寄りを連れて行くんだけど、腹立つぞー。ガキみたいなボランティア連中が、単位取るのとらねーのって話とか、ここの被災地のボランティアにはいい女がいねーなーとかやってるんだ。おら、あったまさきた」
みんながみんなこうだといってるんじゃない。
しかし、一人一人が無自覚でいると、全体までもがその無自覚な若者と同じことだと判断されてもし方がないのである。自分探し、被災地での単位取得目的のボランティアなど必要ないばかりではなく、その弊害のほうが大きいのである。
ボランティアを志す諸君に申し上げる。
専門的知識とか技術を磨いていただきたい。こういった人たちは被災地ではのどから手が出るほど欲しいのである。けれども、何の専門性も持たない技術も持たない人については、今回の有珠山噴火災害については、必要はない。
しからば専門知識とか技術を持った人とは誰かというと次のようになる。
医師、看護婦、栄養士、弁護士などの士のつく仕事、パソコンオペレーター、システムエンジニア、教師、保母、心理カウンセラー、消費生活アドバイザー、放送技術者、プロの記者、プロのアナウンサー、重機のオペレーター、土木工事の専門家などなどである。もちろんこれ以外にも、さまざまな職業的専門性をも必要としている。
噴火災害は、時間が解決する災害である。人海戦術が通用しない災害である。これから夏休みになると多く学生諸君が現地にボランティアに来るだろうが、そこのところをきちんと認識しなさい。
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2000年3月31日、有珠山が噴火しました。有珠山噴火災害に関して、過去のどの災害とも大きく異なっている点がありました。それは、本格的な「インターネットによる全国的な情報ボランティアネットワーク」の誕生。「被災地からの、市民の、市民による、市民のための情報発信」というこれまでに無かった活動を、インターネットを通じて日本全国から集まった有志達が、陰ながら支えるという重要な役割を果たしています。そのため、今後の災害時の市民情報発信の在り方を考える上でも非常に重みのある活動となっているのです。これは、この「有珠山ネット














