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久しぶりに(2)

00.05.26  この記事をGoogle Bookmarksに登録する この記事をYahoo!ブックマークに登録する この記事を含むlivedoorクリップ この記事をイザ!ブックマークに登録する この記事をニフティクリップに登録する この記事をdel.icio.usに登録する この記事を含むはてなブックマーク


 ゆとりが出ると人間というのは、余計なことをしでかす。

 いらぬことをいい、いらぬことを書く。いらぬ争いを始める。おまけに身のほど知らずなことを考え始めて、痛い思いをする。

 もともと謙虚なほうではないというよりも、ゴトーなど、「たいちょーくらいわがままな人はいない」と言うだろうし、市川など、「たいちょーほど、いいかげんな人はいない」と言うのはわかっている。まあ柄にもないことを始めて、なれない言葉を使い、それなりに気を使ってきたつもりではあるが、やはり地が出る。所詮は付け焼刃であった。しかし、付け焼刃は付け焼刃なりに、それを何とか支えようとしてくれる仲間がいてくれることは、これほどありがたいことはない。

 被災してよかった。

 有珠山が噴火してよかった。

 何とでも言いたければ言え! 非常識なことを言うなと、腹を立てたければ立てればよい。冨田は今回の噴火で、多くの得がたい友人を得た。そのほとんどすべてが、冨田を支え、非常に気が長く、寛容で、慎み深く、しかしきちんと冨田を批判してくれる。何よりも、冨田の本質を、冨田以上に理解してくれているとさえ思えるこれらの友人お助けがあって、有珠山ネットが運営されていることを、冨田は噴火に心から感謝するのである。

 バラのアブラムシとウドンコ病をやっつけながらこんなことを考えていた。農作業は、人の心を癒す。単純労働は混乱したよく回らない頭をリセットする。困ったときには再起動である。もっとも再起動さえしなくなることが往々にしてあって、そんなときには、必殺の電源落しを実施するしか手がなくなる。今この原稿は、仙台に住む友人が送ってくれたパソコンでテラスに腰掛けて書いている。

 北海道も桜が終わった。もみじのころには、みんな家で眠ることができるであろうか。自分のものなど何もない。目の前には静かな有珠山と昭和新山がある。

 今日も眠れぬ夜を過ごす人々が5000人もいることを決して忘れてはいけない。

2000年5月26日

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tomitan1.jpg2000年3月31日、有珠山が噴火しました。有珠山噴火災害に関して、過去のどの災害とも大きく異なっている点がありました。それは、本格的な「インターネットによる全国的な情報ボランティアネットワーク」の誕生。「被災地からの、市民の、市民による、市民のための情報発信」というこれまでに無かった活動を、インターネットを通じて日本全国から集まった有志達が、陰ながら支えるという重要な役割を果たしています。そのため、今後の災害時の市民情報発信の在り方を考える上でも非常に重みのある活動となっているのです。これは、この「有珠山ネット

」の立ち上げに深く関わり、自ら「隊長」として代表を務める冨田きよむ氏によるコラムです。

※この記事は、2000~2004年頃の「rescuenow.net」に掲載されたものを再掲載したものであり、筆者の所属や登場する団体名等は、このコラムの執筆当時のものです。

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