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時間とパンダ(2)
で、ここのところを繰り返し話してきたのだけれども、どこの新聞もこれを書いてはくれなかった。だから自分で書いちゃうのですね。
この場合、一番の被害者は言うまでもなく女房である。まるで邪魔者扱いでもされるように実家に追いやられ、不安な日々を2週間近くすごしたのである。何もすることがなく、ただ闇雲に不安だけが募る女房の避難生活のことを思うと、冨田は慙愧の念に絶えない。当分頭があがりそうもない。
冨田はまっとうな社会人ではないと自覚している。ちゃんとした社会人だったら、まず己の今後について冷静に判断して、余計なことは決して言わないものだ。目立つことは一切せず、ひざを抱えて家族と一緒に避難所暮らしを全うするべきである。
まっとうな社会人ではない冨田は、まあ、ありていに言うと馬鹿だから、走ったのである。人にはさまざまな生き方がある。
冨田は、避難所で家族のそばにいて、家族を守ることが、それが一番正しい生き方だとは今でも思えない。
勘違いしていただきたくないから敢えて書いとくが、これは冨田の場合の生き方に関して論じているのであって、他の人の事をとやかく言ってるのではない。こう書いておかないと、ウスラバカな連中から、見当違いなクレームが来ることがあるからね。
冨田は、家族のことを忘れたり、軽んじたりしたことは一度だってない。ましてや、邪魔者扱いなどしたことなどあろうはずがない。けれども、何かに集中したときに、たとえ家族だろうが目に入らなくなることはある。
噴火前後の緊迫した中で、可能な限り客観的で有益でしかも正確な情報を、なるべく早く出すためには、かなりの集中力が要求される。いくら昔取った杵柄とはいえ、スタッフがいない中での取材と編集と画像処理とhtml化は、生易しいものではなかった。おまけに地震が絶え間なく続いて、まともにキーボードさえ打てないのだからなおさらである。
冨田は、世間様のようには家族を守ることはしなかったし、できなかった。この意味では父親失格。夫失格であろう。しかもその動機が、己の不安感を払拭することにあったとしたら、それはもうお笑い種でしかないじゃないの。
とまあ、このように情けない親父なのです。ですから皆さん。間違っても冨田は特別だなどとお考えいただきたくはないのです。エライなどとは思ってはいけないのです。
ただし、誰にでもできることではないことだけは確かですけどね...。これによって得たものと失ったものの収支はまだ出ませんが、失ったものの方が多くなければいいなあと思っているのです。
友人の忠告でありました。
「自分や家族を犠牲にしてまでやるのは間違ってる」
まあ、そういうことですね。これに対しては一言もありません。ありませんけどね、そんなことを言ってたんでは、なんにも前に進みませんね。自己犠牲が美しいなどと青臭いことをいまさら言う気もありませんが、誰かがやらなけりゃ、世の中は変わりませんね。たまたまその誰かが、冨田であったと言うだけのことです。不幸にしてその誰かの女房が、うちの女房であったというだけのこと。大したことではありません。ちょっときついだけです。
冨田の次に必ず出てくるであろう被災者パンダ。このパンダにバトンタッチするまで、冨田の責任は続くと考えています。
パンダって何かって?
人寄せパンダのことさ。
これは本物のパンダ→
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2000年3月31日、有珠山が噴火しました。有珠山噴火災害に関して、過去のどの災害とも大きく異なっている点がありました。それは、本格的な「インターネットによる全国的な情報ボランティアネットワーク」の誕生。「被災地からの、市民の、市民による、市民のための情報発信」というこれまでに無かった活動を、インターネットを通じて日本全国から集まった有志達が、陰ながら支えるという重要な役割を果たしています。そのため、今後の災害時の市民情報発信の在り方を考える上でも非常に重みのある活動となっているのです。これは、この「有珠山ネット














