2016
12.30

2016年の災害を振り返る~海外~<7月~12月>

レスキューナウ 危機管理情報センターでは、海外で発生した大規模な災害や、多数の死傷者が発生した事故・事件の被害状況について随時情報掲載を行っています。
2016年下半期を締めくくるにあたり、改めて今年発生した海外案件について振り返ります。

※被害の内訳については、原則的にレスキューナウによる情報取りまとめ時のものです。それぞれの記事の最終更新日以降の状況については反映されていないことがあります。

2016年の災害を振り返る~海外~<1月~6月>

●7月
【1日:バングラデシュ首都で人質事件】
21:20頃 死者22人 負傷者30人(うち日本人7人死亡、1人負傷)
バングラデシュの首都ダッカで、武装グループが飲食店を襲撃し、日本人など外国人を含む客や従業員などを人質にとって立てこもる事件が発生。現地でインフラ整備事業を支援する事業を行っていた建設コンサルタント会社で勤めていた日本人も巻き込まれた。

【7日:台湾列車内で爆発】
22:00頃(日本時間23:00頃) 負傷者25人
台湾・台北市内の松山駅で、ホームに進入してきた列車内で爆発が発生。乗降ドア横の荷物棚付近で爆発が起きたとみられ、爆発物のようなものを置いて逃げる男性の姿が目撃されていた。

【14日:フランス・ニースでトラックが群衆に突っ込む】
22:30頃(日本時間15日05:30頃) 死者84人 負傷者202人
フランス南部・ニースで革命記念日の花火見学をしていた群衆に大型トラックが突っ込む事件が発生。トラックの運転手と警官隊との間で銃撃戦が行われ、運転手は射殺されたが多数の死傷者が出る大惨事となった。その後、IS(イスラム国)が犯行声明を出した。

【15日:トルコで軍の一部勢力によるクーデター】
22:30頃(日本時間16日04:30頃) 死傷者1600人以上
国軍の一部が首都アンカラや最大都市イスタンブールの一部を占拠し、各地で空爆や爆発が起こすクーデターが発生。反乱勢力は、国営テレビを通じて全土の掌握と戒厳令、夜間外出禁止令の公布を宣言した。一方、エルドアン大統領は民放テレビを通じて国民に対し外に出て抗議するよう呼びかけた。日本時間17:00頃、クーデターの試みは阻止され失敗に終わった。

【22日:ドイツ・ミュンヘンで銃乱射事件】
18:00頃(日本時間23日01:00頃) 死者9人 負傷者16人
ドイツ・バイエルン州ミュンヘンにある約130の店舗が入る大型ショッピングセンター周辺などで銃乱射事件が相次いで発生。犯人は拳銃やライフルのような武器を所持したまま逃走していたが、現場近くで遺体で発見された。自殺とみられている。

●8月
【11日~:タイで爆発事件相次ぐ】
15:00頃~ 死者4人 負傷者約30人
タイ南部トラン県で爆発が発生、夜には中部フアヒンの繁華街で爆弾2発が相次いで爆発した。また、12日朝には再びフアヒンで爆弾が爆発し、それとほぼ同時刻に南部スラータニー県とプーケット県でも爆発が発生し、複数の死傷者が出た。

【20日:トルコの結婚式会場で自爆テロ】
23:00頃(日本時間21日05:00頃) 死者22人 負傷者94人
トルコ南東部ガジアンテプの結婚式の会場で自爆テロとみられる爆発事件が発生。トルコでは過激派組織ISなどが関わる爆弾テロが相次いでいる。

【24日:イタリア中部を震源とするM6.2の地震】
日本時間10:36頃 死者278人 行方不明者多数 負傷者約400人
イタリア中部を震源とするM6.2の地震が発生。首都ローマ北東のアンブリア、ラツィオ、マルケの各州で被害が確認され、特にラツィオ州アマトリーチェなど4つの自治体は壊滅的な被害。被災地とその周辺地域では26日までに余震が900回を超えた。

【24日:ミャンマー中部を震源とするM6.8の地震】
日本時間19:34頃 死者4人 負傷者多数
ミャンマー中部を震源とするM6.8の地震が発生。最大都市ヤンゴンやタイ首都バンコク、インド東部、バングラデシュでも揺れが観測され、バングラデシュでは負傷者も。また震源に近いバガンでは観光拠点でもあるパゴダ(仏塔)200基近くが損壊するなどの被害。

【24日まで:インド北部中心に各地で大雨】
死者329人 避難者数十万人
インド北部を中心に大雨が降り続いたため、ウッタラカンドやマディヤプラデシュなど複数の州で洪水や地滑りが相次いで発生。また北部を東西に流れるガンジス川がはん濫し、各地で住宅や車の流失や農地の浸水などの被害。

●9月
【17日:アメリカ・ニューヨーク中心部と隣州で爆発】
09:30過ぎ(日本時間22:30過ぎ)/20:30頃(日本時間18日09:30頃) 負傷者29人
ニューヨークに隣接するニュージャージー州のマラソン会場付近で、道路脇のごみ箱が爆発。その後、ニューヨーク中心部マンハッタン・チェルシー地区のビル一角でも爆発が発生した。両事件の関連は不明。なお、ニュージャージー州の爆発では、けが人は出ていない。

【27日:台湾に台風上陸】
15:00頃~ 死者4人 負傷者300人以上(うち日本人8人)
マリアナ諸島で発生した台風17号「メーギー」は、発達しながら西へ進み台湾東部の花蓮県に上陸。この台風の影響で、空の便400便以上が欠航・遅延したほか、200万世帯以上で停電、3万5000世帯超で断水が発生するなど被害が相次いだ。

【29日:米東部ニュージャージー州で通勤列車が駅に突っ込む】
08:45頃(日本時間21:45頃) 死者1人 負傷者115人(うち日本人1人)
ニューヨーク州スプリングバレー発のニュージャージー・トランジットの列車がニュージャージー州のホーボーケン駅に到着の際、スピードが落ちずに車止めに突っ込む事故が発生。ホームに車両が乗り上げ、屋根が崩れ落ちるなど駅施設が大きく損傷した。

●10月
【4日~:大型ハリケーン「マシュー」カリブ海からアメリカ南東部を通過】
死者1000人以上(ハイチ) 死者18人(アメリカ)
4日にハイチに上陸するなどカリブ海を北上したハリケーン「マシュー」はカリブ海諸国を通過した当時、ハリケーンの強さを示す5段階のうち上から2番目に強い「カテゴリー4」まで勢力が発達、ハイチを中心に甚大な人的被害が出た。8日にはアメリカ南東部・サウスカロライナ州に上陸し南部では18人が死亡したほか、広範囲にわたって停電や高潮などの被害が出た。この影響でジョージア州・フロリダ州・サウスカロライナ州・ノースカロライナ州では非常事態宣言が発令される事態となった。

【24日:中国陝西省の建物で大規模な爆発】
14:00頃(日本時間15:00頃) 死者10人 負傷者140人以上
中国陝西省楡林市の仮設集合住宅で、大規模な爆発が発生。爆発の原因は不明だが、一部メディアでは、建物の地下室に無許可で保管してあった爆薬が爆発したのではないかという情報が伝えられた。

【24日:ノルウェー・ハルデンの研究用原子炉で少量の放射性物質漏れ】
午後 負傷者なし
ノルウェー南部・ハルデンにあるエネルギー技術研究所で、放射性物質の漏洩事故が発生。この事故で、研究用原子炉施設内から少量の放射性物質(放射性ヨウ素131と132)が漏出した。

【10月~:ヨーロッパでH5N8亜型ウイルスの感染が相次ぐ】
10月以降、ヨーロッパでH5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出が相次いだ。特にドイツやオーストリア、スイスでは多数の野鳥の死亡が確認された。

●11月
【9日:イギリス・ロンドン近郊で路面電車脱線】
06:00過ぎ(日本時間15:00過ぎ) 死者5人 病院搬送50人以上
首都ロンドン近郊クロイドンで路面電車が脱線、少なくとも2両が横転する事故が発生。

【13日:ニュージーランド南島付近でM7.8の地震】
日本時間20:02頃 死者2人
ニュージーランド南島付近を震源とするM7.8の地震が発生。現地では津波が観測されたほか、余震も頻発。震源地近くでは建物の倒壊被害や地割れ、海岸沿いの道路寸断による孤立地域も。また一部の地域では停電などライフラインへの影響もあった。

【20日:インド北部で列車脱線】
03:00頃 死者120人 負傷者200人以上
インド北部ウッタルプラデシュ州カンプール近郊で、14両編成の急行列車が脱線・横転する事故が発生。多数の乗客が車内に閉じ込められた。

【24日:中国・江西省の火力発電所が倒壊】
07:00頃 死者74人 負傷者2人
中国内陸部にある江西省豊城市で改修工事中の火力発電所の足場が倒壊する事故が発生。中国では安全基準の管理が徹底されておらず、産業事故が頻繁に発生している。

【28日:コロンビアでブラジルのサッカーチームの選手らを乗せたチャーター機が墜落】
夜 死者71人
コロンビア北西部の都市メデジン近郊で、ボリビア・サンタクルス発コロンビア・メデジン行きのラミア・ボリビア航空が運航するチャーター機が墜落する事故が発生。搭乗していたのは、ブラジル1部リーグのプロサッカーチーム「シャペコエンセ」の選手ら68人と乗員9人の計77人。チャーター機の燃料切れが原因だった可能性がある。

●12月
【11月~:韓国で高病原性鳥インフルエンザ拡大】
11月以降、韓国で飼育されているアヒルやニワトリからH5N6亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出が相次いで確認された。韓国の農林畜産食品部は12月16日、感染が全国で急速に拡大しているとして、対応レベルを最高の「深刻」レベルに引き上げた。

【7日:インドネシア・スマトラ島北部アチェ州付近でM6.5の地震】
日本時間07:03頃 死者98人 負傷者610人
インドネシア・スマトラ島北部アチェ州付近を震源とするM6.5の地震が発生。住宅や店舗、礼拝施設など約200の建物が倒壊したほか、がれきの中に多数の被災者が閉じ込められるなど甚大な被害となった。

【10日:ナイジェリアの教会の屋根崩落】
死者約160人
ナイジェリア南部アクワ・イボム州ウヨの教会で礼拝中に屋根が崩落し、多数の人が崩壊した建物の下敷きになる事故が発生。教会は建設途中で、式典に間に合わせるよう急いで工事が進められていた。

【14日:アメリカ・ヤフー、新たに10億人以上のユーザーアカウント流出を発表】
アメリカ・ヤフーは、2013年8月に10億人以上のユーザーアカウント(氏名、電話番号、電子メールアドレスなど)が外部からの不正アクセスによって流出していた可能性があると発表。サイバー攻撃による個人情報流出では過去最大規模。なお、今年9月22日にも、2014年に少なくとも5億人のユーザーアカウントが流出したと発表していた。

【19日:ドイツ・ベルリンのクリスマス市場にトラック突っ込む】
20:00頃(日本時間20日04:00頃) 死者12人 負傷者48人
首都ベルリン中心部で、多くの買い物客で賑わっていたクリスマスマーケットに大型トラックが突っ込む事件が発生。トラックには2人が乗っていて、1人が死亡、運転手の男1人が現場近くで拘束されたが、証拠不十分で釈放。主犯格とされる男は逃走していたが、23日にイタリア・ミラノで発見され、銃撃戦の末射殺された。

【19日:トルコ駐在のロシア大使、銃撃され死亡】
19:00頃(日本時間20日01:00頃) 死者1人 負傷3人
トルコの首都アンカラにある美術館で、トルコに駐在するロシアのアンドレイ・カルロフ大使が式典のスピーチ中に背後から警察官の男に銃撃される事件が発生。男はその場で射殺されたが、「アレッポを忘れるな」や「アッラー・アクバル」などと口走っていたため、トルコ捜査当局はテロと断定。トルコも介入して戦闘が続く隣国シリア北部の主要都市アレッポの状況が事件の動機となった可能性がある。

【20日:メキシコの花火市場で大規模爆発】
14:30頃 死者29人 負傷者72人
メキシコの首都メキシコシティ近郊トゥルテペックの花火市場で大規模な爆発が発生。当時爆発の危険性があるため一時現場から半径5キロ圏内を立ち入りを禁止に。今回の花火市場では2005年と2006年にも同様の事故が起きていた。

【23日:リビアの旅客機がハイジャック】
午前(日本時間23日夜)
リビア南部・セブハからリビア首都・トリポリに向かっていた国内線アフリキヤ航空の旅客機(乗客乗員118人)が爆発物を所持している2人組の男にハイジャックされ、旅客機は行先を変更して地中海の島国マルタの空港に着陸。数時間後に犯人は投降し、乗客乗員は全員解放された。
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