2016
03.2517:00

遅延証明書から見る 関東で遅れやすい路線

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

遅延証明書は、鉄道会社がどの程度列車が遅れたことを証明するもので、現在は多くの会社がWEBサイト上でも発行しています。レスキューナウではこれらの情報を収集・蓄積し、このうち関東22社局の遅延証明書の発行状況、特に平日朝の通勤時間帯における状況をまとめました。

■最多は宇都宮線・高崎線、発行率は96.4%

(画像をクリックすると全線区が表示されます)
この表は、遅延証明書を発行した割合が多い順に並べたもので、7位までJR東日本の線区が並びました。単純計算ですが、一番右の列のパーセンテージが50%を超えているものは2日に1日は遅れが発生しているということになり、80%を超えているものは5日のうち4日は遅れているということになります。
最も発行数が多かったのは、JR東日本の宇都宮線・高崎線の159日(96.4%)ですが、宇都宮線・高崎線のどちらか、あるいは上り・下りのどちらかが遅れると発行されるため、ある程度多くなることは仕方ないところかもしれません。

■11分以上の遅延が多いJR

次に、2日に1日は遅れている上位26線区を遅延規模別に見てみると、上位7線区(すべてJR)に共通することとして、11分以上()の発行回数が10分以下()の発行回数より多いことが挙げられます。これは一度遅れると大規模な遅延につながりやすい、あるいは慢性的に11分以上の遅延が発生しやすい環境にあるといえそうです。
また、埼京線・川越線では31分以上()となるケースが最も多く、実に5日に1日は31分以上の遅れが発生したことになります。これらの線区を通勤・通学等で利用する場合には、特に時間に余裕を持つ必要があるでしょう。

一方、東京メトロも銀座線・日比谷線をのぞく7線区が上位に入っていますが、いずれも10分以下()の発行回数が多く、31分以上()の発行回数は極めて少なくなっています。
そのほか、9番目に現れる都電荒川線を見ると、10分以下()の遅れが極めて多いものの、11~30分()が少なく、31分以上()に至っては発行なしと、特徴的な結果となりました。これは道路信号に従って走る区間があるため、軽微な遅れは起きやすいという路線の事情が伺えます。

■月曜日は遅れやすい
blog4-2blog4-1
続いて、上位26線区で何曜日に最も遅延証明書が発行されているのかを見てみると、月曜日が17線区と集中していることがわかりました。また、全82線区を対象に拡大して算出しても、月曜が29線区と最も多く、次いで水曜が19線区となりました。月曜は遅延証明書が発行される可能性が高い、遅れやすいといえます。
なお、合計が82を超えているのは、火・木が同率となった線区などはそれぞれに計上したためです。

blog5-1blog5-2
同様に何月が遅れやすいかを見ると、11月が上位26線区中11線区と最も多いことがわかりました。また、全80線区(埼玉高速鉄道を除いたため)でも28線区と最も多くなりました。
ただ今回使用したデータは4~7・9~12月、さらに2015年のデータのみのためやや信頼性には欠けるものではあります。

■遅延を回避することはできるのか
 国交省によると、平日朝の遅延の原因のほとんどが部外原因(鉄道事業者以外に原因があるもの)で、その65%が混雑・ドア挟み・急病人・線路への落とし物等の鉄道利用者に起因するものとされています。線路容量の拡充や車両の改良、ホームドアの整備など鉄道事業者による対策も行われていますが、利用者もオフピーク通勤の実施や、駆け込み乗車を行わないなどマナー向上により改善できる面もあります。
平日の朝となるとなかなか難しいところではありますが、結局のところは時間に余裕を持って行動し、無理な乗車をしなくて済むよう心掛けることや、階段やエスカレータが遠くても比較的空いている号車を選んで乗るなどの行動が、遅延への悩みを減らす一つの解決法ではないでしょうか。

■遅延証明書の集計方法
集計の対象は、WEBサイト上で発表される遅延証明書のうち
・2015年4~7・9~12月の月~金曜(祝日を除く)165日間
・07:00~08:59を含むもの
としました。
また、遅延証明書に記される時間については各社により異なりますが、5分単位でかつ、端数を切り上げて表記する方法が多く、たとえば「15分」は11~15分の遅れがあったことを示すものとなっています。このため、集計したデータでは比較しやすくするため「10分以下」「11~30分」「31分以上」の3つに区分しました。

This site is managed by
Rescuenow Inc.

このサイトは危機管理情報企業、株式会社レスキューナウ 危機管理情報センター(RIC24)が運営しています。

レスキューナウで配信しているニュースのほか、他社配信記事からのクリッピングも掲載しています。

RIC24について
このサイトについて
個人情報について
サイトのご利用について
お問い合わせ